カテゴリ:本 livre( 123 )

フランス猫現象 3

本屋さんで、猫をテーマにした本のコーナーを作っているのは、あちこちの本屋さんで、もう何度も見ています。

先日見たのは、写真とかでは無く、純粋
な "文学と猫" の特集。

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新旧色々。
クラシックは、やはりコレットの小説や、エドガー アラン ポーが。

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新刊本の中にもまた。
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一昨年、表紙に釘付けになっていた本が、やっとポッシュ(文庫本)になったのを見つけて早速今読んでいます。
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この作家は、アリの世界や人間の世界、サイエンスなどとフィロソフィーを混ぜた小説を書く作家で、他の本も立ち読みはした事がありました。

猫が人間の世界を見ながら語っているのが可笑しくて、読みながらニヤニヤしてしまいます。

普段私も、黒猫シュシュがいつも人間の男の子みたいだと、仕草や表情や行動を見ながら、接しながら思うので、、
私も黒猫シュシュからみた世界を書いてみたくなってきました、笑。





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by 40ansparis | 2018-05-05 04:56 | 本 livre | Comments(6)

秋冬に読んだ本から

秋冬に読んだ小説のひとつ。
この本はトルコ人女性の作家で、小説の中に、主人公の出版社に勤める女性が読む原稿という形で、また架空の小説が出て来ます。

その架空の小説が、コーランの教えやプラトン、キリスト教に影響を受けた12世紀に実際に存在したペルシャの詩人ルーミーの話です。

そのルーミーの詩やコーランの教えからの文章が素敵でしたので、紹介しますね。

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" Ne tentez pas de résister aux changements qui s'imposent à toi.
Au contraire, laisse la vie continuer en toi.
Et ne t'inquiète pas que ta vie soit sens dessus dessous.
Comment sait-tu que le sens auquel tu es habitué est meilleur que celui à venir ? "

キミに降りかかる変化に抵抗しようとしなくていいんだよ。
逆に、キミの人生がなるように任せてみればいい。
キミの人生が逆さまに急落していくかもしれないなんて心配しないで。
今までの慣れた時間の流れが、これから来る新しい時間よりずっといいなんて、どうして言える?


" Le destin n'est pas un livre qui a été écrit une fois pour toutes.
C'est une histoire dont la fin n'est pas décidée qui peut prendre beaucoup de voies différentes."

運命というのは、全てが完全に書かれた一冊の本では無い。
それは、沢山の違う道に進む可能性を残した、まだ話の最後を決めていない本なのだ。


他にも沢山の素敵な文章がありますが、この二つを紹介させて頂きました。



ストーリーが面白く引き込まれる本もいいのですが、文章が美しかったり、心を打つ表現に出会える本を読みたいと思っていつも本を読んでいます。
そういった本に出会えた時の嬉しさは格別。




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by 40ansparis | 2018-04-09 20:12 | 本 livre | Comments(4)

秋冬 本まとめ 番外編

きちんと読むのとは別の、雑誌などのパラパラ読み楽しんだ本類。

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秋に行ったミュゼ イヴサンローランで購入して来た一冊。
80年代のサンローランの洋服が載ったかなりの大型本もありましたが、コンパクトで薄めのダイジェスト版にしました。

こちらは先日行ったフジタ展で購入した、フジタ特集号の芸術雑誌。
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そして、昨年日本へ帰省した時に購入して来たNHK出版の" 禅の言葉100"。

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私は筆で(今は筆ペンですが)書くのが万年筆と同じくらい好きで、1日一つの言葉を書いて心に書き留める、、、というスタイルが気に入って。

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本来は毎日一言、が基本らしいですが、疲れて夜遅いと飛ばしていますので、休みの日に、、。

短い言葉に深い意味が込められていて、解説を読んでいるだけで気持ちが安らいで来ます。

ヨーロッパにいると常に、聖書を始めキリスト教の歴史やエネルギーが生活や教養の中に必ず染み込んでいるのを感じる訳ですが、こうして外から改めて仏教を見てみるとやはり仏教って人生を生きるための哲学なのですよね。

深いです。




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by 40ansparis | 2018-03-15 06:29 | 本 livre | Comments(4)

本まとめ 2017-2018 F/W

4月になる前に、秋冬2月までの本まとめです。自分の記録用、長くなります。

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友人が今年は、本を読む女性の絵画だけを集めたカレンダーを送ってくれました。

本屋でいつも気になり手にとってしまうのが"Prix de lecteurs "(読者賞)の赤いシールのついた本。毎シーズン何かしら読んでいます。

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毎回少しずつ読んでいるアンドレ マッキン氏は家系がロシアオリジンの作家。
どの本も200ページを越えない比較的薄めの本、でもボキャブラリーは難しめ、なのに心を揺さぶる感動的な話や実話、とても好きな作家。
私は密かに、次にフランス人作家がノーベル文学賞を獲るとしたら、ひょっとしたらこの方かな、、とまで思っています。

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ここ2年ほどポール ヴァレリーから離れられなくて読んでいます。今回は、人生後半に存在していた女性の事を中心にしたビオクラフィを。
彼女(実は男性名に変えて書いていた)に宛てた手紙の文章、詩が美しいのです。

私の好きな"密かな愛"が描かれているこの本、今シーズンのcoup de cœur (心を打たれたお気に入り)の一冊です。

猫語の教科書は、かなり前から読みたくていて、やっと手に入れました。
猫が話したら、きっと、いえ間違いなくこんな風に一日を過ごし、住人を観察し、独り言を言っているに違いありません。
ちくま文庫は他の出版社の一般の文庫とは別格で、そのセレクションがややマニアックで視点が独特、私にとっては読みたい本ばかりラインナップされている気になる文庫シリーズです。

他にも三島由紀夫がフランス人文豪作家をバッサリ斬って分析した供述を集めた本も興味深く読みました。
これだけのフランスの文豪達の本を殆ど全て読んでいた量と鋭い分析に驚愕、、、。

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アルケミストが有名過ぎるパウロコエルロの新文庫はロシア、ドイツの元スパイという容疑でパリで死刑にかけられた19世紀の踊り子マタハリの半生を描いた本。
シンプルな読みやすい文章で書かれていて読みやすく、引きこまれて直ぐに読めてしまったのですが、流石ストーリーテラーのパウロコエルロ、面白かったです。

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デュラスのl'amant は、日仏語で何度も読んでいるのだけど、ノエルに新しいミニュイ版を頂いたので再読。
潔くシンプルな文章、やはり好きなのです。

何年か前に新聞の書評で読んで気になっていたのだけれど、作家名とタイトルをメモしたのを紛失、やっと本屋で偶然見つけたElif Shafakはトルコ人作家。
12世紀の詩人とコーランの教えを練り込んだ小説。
中には仏教にも似たフィロソフィーが書かれたフレーズがあったので、また別に紹介したいと思います。

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カミュは、フランス語で再読してから好きになりました。
ノエル前にカミュと愛人の書簡集が出版になり、本屋でよくコーナーを特集していたので読んでいなかった短編集を読んでみました。
人間への洞察力が鋭く、アルジェリア出身のカミュらしく必ず地中海の太陽や海への表現がフレーズに現れます。

フランスに住んで直ぐにファンになった、当時金曜日の夜に放送していた文学番組アポストロフ。

今よりフランス語の理解力が無かったのに、毎週楽しみで、何より司会のベルナール ピヴォ氏に魅了されましたが、いつしか番組は無くなり、今はスタイルを引き継いだ文学番組Grand Livrairie がありますが、私はアポストロフが恋しくてたまりません。

古本屋でピヴォ氏のインタビュー本を見つけて番組制作の舞台裏を知ることが出来ました。

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歴史小説コーナーで以前から気になっていたJouJouは、18世紀半ばのロシア系ポローニアの伯爵夫人の三人目の息子Josephの実話。

大人になっても1mにも満たない小人のジョゼフ、実の母は小さいうちにこの息子を恥と、リッチな伯爵家へ売る。その事が彼の心を一生傷つけるのだけれど、彼は独自のチャーミングさで周囲から愛され、ヴァイオリンのコンサートをしたり、女性との恋を楽しみ98歳まで生きる。当時小人は20歳は越えられない短命だったにも関わらず。
もう数ページで読み終えるこの本も今シーズンのcoup de cœur の一冊です。

春夏はまた感動する本に出会いたいものです。





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by 40ansparis | 2018-03-12 18:56 | 本 livre | Comments(10)

Qu'est-ce donc que l'amour ? ( アムールとはなんぞや)

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手持ちのカードに、こんなのがありまして、、、。

" アムールとはなんぞや?
全ての年齢の人間が陥りやすい病気なのである ジャコモ カサノヴァ"

女性遍歴で有名なカサノヴァの言葉、自覚症状があったのでしょうか、笑。



夏の終わりに古本屋で見つけ、まだパラパラとしか読んで居ませんが、著名な人達のラブレターや別れの手紙を集めた特集本。

フランスの辞書のル ロベールから出ていて辞書風の装丁になっています。
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個人的な感覚ですけれど、、、
フランス語のアムール、という言葉が持つ強さは、日本語の"愛"とは少しだけ温度差がある、、、。




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by 40ansparis | 2018-02-14 03:33 | 本 livre | Comments(6)

雨続きの日々の本と栞

雨があまりに続くので、何となく"梅雨"の栞にしてみました、笑。

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この栞は、この春になると高校を卒業する姪っ子が小学生の時に作ってくれたもの。

季節毎にイラストが違うのです。
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by 40ansparis | 2018-01-30 18:08 | 本 livre | Comments(10)

une langue venue d'ailleurs : 他所から来た言語

2012年の本のサロンは、日本が招待国の年でした。

大江健三郎氏のサイン会の事を当時このブログに書きました。

その時に、その大江氏の隣に座っていらしたのが上智大学の仏文学の教授、水林章氏。
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もう一度、その時の写真を。

この時に水林氏はガリマール社から出版されたこの本の紹介と共に大江氏の隣でサイン会に参加していました。

写真を撮ったこの時、その本の前書きを書いたフランス人作家ダニエル ペナックが激励に来ている場面です。

その時には新刊だったので、何やらフランス語についての本らしい事を見て、いつか読みたいな、、と思い、、、、

後回しにし過ぎて早5年、既に文庫本のポッシュになり気軽に読めるようになりました。

やっと読み、もっと早く読んでおけば良かった、と思っています。

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長く海外に住み、その国の言葉を使って生きている人なら必ず共感する出来事が沢山描かれています。

そして読んでいたら驚いたのが、水林氏は東北のご出身で、しかも私の故郷の凄く近く!
ますます共感し、読みやすい文章で書かれていたので感情移入しながら読みました。

エピローグに書かれている水林氏の言葉より抜粋します。

" 私がフランス語を掴んだ日、
私は日本語の原型を失ったのだ。
私の母国語は、原型の全体像を失った。
自分自身の言語を私は、一人の外国人のようにまた学んだのだ。
私の2つの言語間の彷徨いの始まりだった。
私は日本人でもフランス人でもなくなった。"

この感覚に非常に共感するのです。
フランスにいる時に私はフランス人ではないし、かと言って日本に帰った時には、もう100%日本人の感覚ではなくなってしまった自分が居る、、。

また読み返したい本です。
あのサイン会の時にもっとお話しておけば良かったです。
出来るなら、今からでもお会いしたい気持ちで一杯なのです。

フランス語に携わり水林氏は40年以上。10年ちょっとの私なんてまだまだヒヨッコですね。一生涯の勉強と思って喜んで続けて行きたいと思っています。
いつに無く長くなってしまいました。
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by 40ansparis | 2018-01-09 06:09 | 本 livre | Comments(12)

砂の器

同僚が、エクリヴァン ジャポネ(日本人作家)の推理小説を今読んでいて、凄く面白いの!というので見せて貰ったら東野圭吾のフランス語版でした。

それを思い出しながら、ふと本屋さんで推理小説のコーナーを見ていたら、松本清張があり、砂の器を見つけました。

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東野圭吾は私がフランスに住んだ後から話題になった作家で読んだ事がありませんが、松本清張は私は大好きです。

同僚へ、こちらはグラン クラシックの大御所よ、と教えてあげるつもりです。

外国の小説は、読んでいて人の名前などの固有名詞を理解しながら読むのが難しいのですよね。
フランス語で読む松本清張は、、、
どんな反応になりますやら。




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by 40ansparis | 2017-12-30 04:00 | 本 livre | Comments(8)

年が明けた気分です

ノエルが過ぎると毎年、年が明けた気分になります。

すっかり疲れきっていた私は何にもせずにノエルディネは、すっかりご馳走になりました。

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ラングスティンやサーモン、帆立、、、と魚介類を満喫して、、、。

今年も本を幾つか頂いて、自分でも自分へのギフトに写真集を。
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この写真家の写真展を、初夏に行ったブルターニュの海辺のヴィラで観てからとても好きになり、写真集を探していました。

裕福層のフランス人が家族で夏のヴァカンスに海辺に行き始めたベルエポックの頃に初めて、ヴァカンスの様子をカメラに収めた写真家、ラーティグ。

優雅で気品あるヴァカンスの様子を眺めて今年行ったブルターニュを思い出しています。
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by 40ansparis | 2017-12-27 22:03 | 本 livre | Comments(6)

朝のカフェにて

いつものカフェで新聞の表紙に密かに憧れていた方の写真があり、、、固まってしまいました。
今朝は凄くショックです。


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Jean d'Ormesson氏は元フィガロの編集長などをしたジャーナリストで作家、アカデミーフランセーズでも最も古いメンバーの一人です。

飾らない人柄なのにエレガントでチャーミング。
良くテレビのトーク番組でも見かけました。

彼の本は手にとって立ち読みした事はありますがまだきちんと読んでいませんでした。
自分にはまだまだ彼の本は遠い位置にあるような勝手な解釈で。
90を過ぎてもいつもエレガントで格好良くて、あまりにその存在が素敵過ぎて。

でも、読まなくては。
本屋さんではまた暫く品薄になってしまうかな。

ご冥福をお祈り致します。
素敵なお手本をありがとうございました。

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by 40ansparis | 2017-12-06 16:25 | 本 livre | Comments(4)