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雪のパリ

パリもお昼前から雪が降りました。

今週の気温は最高気温も1,2度、この一週間は何日も雪の予報です。
雪のパリ_c0181947_19371464.jpeg

先日読んだ、永井荷風の<雪の日>の文章より。

« 東京(明治時代の電車も車も無かった頃の)の町に降る雪には、日本の中でも他所に見られぬ固有のものがあった。されば言うまでもなく、巴里や倫敦の町に降る雪とは全くちがった趣があった »

巴里の所にパリー、とふりがながふってあって、私も明治の東京に降る雪に思いを馳せてみました。
暖房設備なども無くて人々は寒かっただろうと思うものの、きっと風情があっただろうな、と想像しています。
海外生活も経験した荷風だからこそ、余計に日本の昔の風景に情緒を感じたのでしょう。

永井荷風のシンクロが年の暮れにありました。

友人に、永井荷風を読んでるの、と聞いたら私も久しぶりにきちんと読みたくなった、、けれど日本に帰省した時にかなあ、と思っていました。

二週間ほどした時に、久しぶりに近所の古本屋のムッシュウのお店に買い物ついでに顔を出したら、
« ちょうど、古い日本人作家の文庫が入ったんですよ。フランス語ですけどね。見たいですか? »
と言うので見せて頂いたら、永井荷風の隅田川!

びっくりしました。当時の古い東京の地図や写真のページまであり、フランス語だとシンプルだなあ、、と思いながら読みましたが、、、やはり日本語で読みたくなりました。
今は古い本は、フランスの作家のもそうですが、紙では無くインターネットででも読めるのを見つけて少しずつ読んでいます。

雪のパリ_c0181947_05542515.jpeg
夜、アンヴァリッド前の芝生には雪が残っていましたが、道路は雪がすっかり溶けていました。
















by 40ansparis | 2019-01-22 19:53 | ひとりごと murmure | Comments(2)
Commented by nararanran at 2019-01-23 13:55
こんにちは!
パリも寒そうですね。
こちらも寒いですが、関西は雪ということもなく
晴れの日が多い冬をすごしています。

日本作家の本は
やはり漢字で読みたいですもんね。
目でみて感じる独特な雰囲気が伝わる漢字で
たまには読みたくなるでしょうね。
昨年は日本の歴史を知ろう~と歴史本を多く読みましたが。
今年は、乱読でいろんなジャンルを読んでいます。
Commented by 40ansparis at 2019-01-23 16:57
らんさん、パリは年末年始の辺りまでは比較的過ごしやすい気温でしたけれど、一月半ばにして二月の様な寒さになりました。例年のこの時期なら寒いと言ってもまだ5度くらい高いそうです。でも積もるほどでは無かったです。
日本人作家の本は、全て日仏読み比べた訳では無いのですが、自分が日仏で読んでみると、やはり日本語特有の表現やニュアンス、相手による話し方、言葉遣いの違いなど、訳せない部分が物足りなく感じてしまいます。同じことを言うのでも、日本語では標準語と関西弁で聞いたり読んだ時に違うのが、外国語では同じ文章になってしまいます。訳せない、存在しないニュアンスと言うのも文章が変わって来ますし。そう言う意味では、フランス人作家の本を日本語に訳した本も同じ事を感じますね。お読みになった本でおススメがありましたら教えてくださいね。
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