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本まとめ 2018 S/S *1



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半期に一度の自分用記録です。退屈かもしれませんがご笑納下さいネ。
この春夏は映画より断然本を読みたくて、読む方が多かったシーズンでした。

冬、ノエルやバースデーや他にも頂いた本が何冊も控えていたし、分厚い本も数冊。

この春夏の私にとってのCoup de cœur (心を打たれた)は二冊。

先日紹介したセーヴル焼きの歴史の本と、アウシュビッツからの生還者Elie WieselのLa nuit (夜)でした。
エリーヴィゼルのこの本は前から読もうと思いながら後回しにして来た本。作者の書いた前書きで既に泣いてしまったくらいに衝撃的な事実が描かれています。

エリーヴィゼルは母と妹をアウシュビッツで亡くし、終戦の直前まで辛い仕打ちに耐えて一緒に頑張った父を、目の前でのナチスの酷い仕打ちに亡くした壮絶な体験を語った本です。
薄い本だけれど、ずしりと重く深く心に突き刺さり、今もそのショックが薄れません。
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論語と文章を磨く、の本は父の本棚から拝借した本。
<文章をみがく>は作者が父の高校の同級生で、出版の際に送ってきた手紙付きでした。
文章を磨くと言うより、沢山の日本人作家の文章、名文を楽しく解説してあり、日本人作家の本が読みたくなりました。

ジョルジュ サンドは日本に居た頃に、まずショパンの恋人として私は名前を知り、取り寄せて<マジョルカの冬>を読みました。フランスに来てからはマジョルカの冬をフランス語で読んだだけでした。彼女の本は分厚いどころではないので、笑。

春に突然、一時恋人だった劇作家で詩人のミュッセとの愛を書いた本が読みたくなり、ジョルジュ サンド側をまず読みましたが、この二人、お互いに同じ時期の愛と別れを本に書いているのでミュッセ側も読みました。。19世紀の恋愛は、手紙も詩的で、大好きな危険な関係と同じ様に酔いしれました。断然男性の方がロマンティスト。
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日本語の本もいつになく読めました。日本からパリに旅行に来た友人知人が置いていってくれたり頂いたりして。
菜種晴れ、、、江戸の町を生き生きと描いた時代小説。
美味しそうな天ぷらや磯部焼き、、が出てきて和食が食べたくなってしまうほど。話も感動的で、フランスだったらすぐに映画化されそうです。

ウィトゲンシュタインは、哲学を学んだ友人から頂いた本。読み始めは知らなかった哲学者の本で難解に感じていたものの、言葉の捉え方が面白く感じて来て興味深く読み終えました。他の知っていた哲学者とは全然違う印象です。ただ、、、フランス語では難しそうです。

映画をたまたまテレビでまた観る事が出来てまた読みたくなり、ツヴァイグのLettre d’une inconnue を再読。ショートストーリーながら心が揺れて余韻が残るこの本、理屈抜きで大好き。

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2ページ目に続きます。














by 40ansparis | 2018-09-06 05:05 | 本 livre | Comments(0)
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