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rentre : 新学期

フランスの学校は新学期が明日からスタート。

朝のカフェにも、ヴァカンスから戻ってきた朝のカウンター周りの常連客が戻って来て、今朝はヴァカンス話やヴァカンス絡みの恋愛話やらで、カウンター周りは、静かに新聞を読んでなんていられないくらい、大笑いの賑やかな朝のひと時でした。

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ヴァカンス中、新鮮だった事がひとつ。

秋冬、帰りも遅く、休みも少なかったせいか、あまり自分の部屋に居なかった印象があり、ヴァカンス中の予定がない時には逆に、自分のアパルトマンで過ごす何でもない日々を楽しみました。

夜遅くしか知らなかった同じアパルトマンの住民の生活が、一日ずっと居る事によって、その時間帯毎に垣間見えて、息づかいを感じ、以前より自分の住んでいる場所に愛着を感じました。

ヴァカンス時期の夏は窓なんてみんな開けっ放し。

カップルの物凄い口ゲンカも、隣に居るように筒抜け。
ああ言えばこう言う天才、、さすがフランス人カップルの口ゲンカは凄い。
しかも、フランス女の負けない事!

聞いていて、なるほど〜、なんて言い負かす時の為の勉強になったりして、笑。しばし読書を中断して、くっくっと笑いながら聞いていました。

またある時は、
誰かが大声で電話で話していたり、

中国人学生はいつもお昼になるときちんと自炊をしているらしく、レンジをチンする音、その後中華鍋で炒めている音がして、ジュウッと言う音もして、、、美味しそうな匂いが漂って来たり、、、。

男子学生が何やら歌いながらギターをポロンポロンと弾いていたり。

東京に居た時にも感じましたが、小さい空間ひとつひとつに、それぞれの人生が存在しているのですよね。

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とは言うものの、
八月の静かなパリが恋しい。。。
by 40ansparis | 2014-09-02 04:44 | フランス人・フランス観察 | Comments(16)
Commented by kanmyougam at 2014-09-02 08:00
パリのアパルトマンの生活に様子が面白いですね。
いろんな生活があって息づいていることが見えてきます。
そんな生活の音や香りが交錯してパリの生活なのですね。
Commented by yumibag at 2014-09-02 08:45
自分の居場所なのに気づかなかったことって意外と多いですよね
新幹線で移動する時など模型のように見える家々の窓 立ち並ぶマンションの数え切れないほどの窓・・・を見ながら  ココにはどんな人の暮らしがあるんだろう、、、いろんな人のそれぞれの生活  一瞬ですがそういう思いに浸ってしまうことあります  自分もその中の一人・・・なんですよね
Commented by akicosmosA at 2014-09-02 08:50
そうなんですねえ。夏やすみって我が家のほうでも小さい子供たちを怒るお母さんの声やらいろいろ聞こえて暮らしているという実感がわく季節でもあります。
どの家にもどの空間にも一人ひとりの人生があるのですよね。
やはりラパンさんのパリの写真にも生きている風を感じて
どこにいても暮らすということはそこの場所を愛おしくおもうことなのでしょうね。
Commented by hairpriori at 2014-09-02 09:05
これから秋にかけていい季節になるんでしょうね
色づいたパリ歩きたいです
Commented by marucox0326 at 2014-09-02 09:44
こんにちわ。

ラパンさんの、人間観察
どこか温かい眼差しを感じます。^_^
パリの日常もまた我々と同じ
泣いたり怒ったり、
嘆いたり溜息をついたり
その狭間にときめきや歓びの
小さな輝きを放ちながら
織りなされていく人の営み。

愛おしさに満ちてますね。
Commented by ihoko at 2014-09-02 13:29 x
人間、肌の色は違っても、生きていく上で基本的にやる事は、ほぼ同じですし、してもらって嬉しいこと。嫌な事。も、余り変わらない。人ってホント・・同じなんだよな。と時々、ふと何気ない日常で思う事も多いです。私も日本で夜中に帰って来る生活をしていた時や、こちらでも勤め人をしていた時には、人の匂いを感じる余裕がなかったんですが、一呼吸置いたときに、見えてくるものや、匂いや気配を感じてね。
それに触れると、なんか、気持ちがホッとして優くなれるような気がしました。
私達の夏休みも今週で終わり~。あ~~。悲しい。あ~~。嫌だ。
トトロ村もいいんですが、でも、バカンスの方がもっといい。

で・・やはりフランスの新学期は早いですね。イタリアなんて、州によっては、(州ごとで違うんですよ)9月の最後の週から~なんてところもありますよ。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:37
kanmyougamさん、日本でも同じだとは思うのですが、フランスの方がもっと窓もカーテンも開けっぴろげで、生活が近所の人達に丸見えでも平気なのが面白いのです。みんな全然平気なんですよね。生活している人達の息づかいを感じるのは、特に都会の方が強く温かみを感じますね。肩を寄せ合っているような。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:40
yumiさん、日本で仕事をしていた頃、一時は出張が多い時がありました。その頃、新幹線から見える都会の街を眺めながら、私も全く同じ事を感じたのを思い出しました。
大量の人達と共存しながら、すれ違いながら孤独である存在で、その中で触れ合い知り合い、語り合える仲になった時、温かみをまた感じるのですよね。都会でも。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:45
こすもすさん、そうですよね。日本の夏休みでも、お昼時には何か料理していたり、料理をしながら子供に叱っていたり、会話や日常の音が耳に入ってきますよね。夕ご飯時なら、ご飯の匂いがしてきたり、、鍋などの音がしたり。
実家のある田舎以外は、つまり独り暮らしをしたり実家から離れている限りは私にとっては感覚としてはどの場所に居た時も今も同じなんです。それぞれ暮らした場所には第二の故郷的な思いがそれぞれにありますね。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:46
hairprioriさん、パリはすでに枯葉が落ちていますが、日が短くなっていくとますますこれからロマンティックなパリになりますねえ。この時期のパリはまたいいですよね。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:49
marucox0326さん、日本も昔はもっと隣近所の声や物音がしたと思います。田舎は今もそうですよね。隣近所の家族の動きもお互い知っていますしね。
何処に住んでも、それは人間の営みで、フランス人の場合はさらにかなり人間臭い人達で感情を隠しませんから、他人の喧嘩も凄い勢いでライブ感ありますよ、笑。
Commented by 40ansparis at 2014-09-02 16:54
ihokoさん、イタリアの学校はまだヴァカンスですか〜?フランスも、始まりは七月始めからですから二ヶ月休んでいる筈なんですけどね、短いでしょうか?笑
ヴァカンス、夏は、あっと言う間に終わりますね。
日常に戻り、秋冬へと向かう時、、寂しさがありますね。
そこに住む人々の暮らし、、土地により界隈により特徴もあったりしますが、基本、人間のする事ですから一緒ですよね。でもその中で国籍やメンタリティの違いを見る時、また観察している側は面白く拝見させてもらい、また同時に人間くささを感じて愛おしくなりますね。
Commented by Cecile at 2014-09-03 10:10 x
フフフ、ヴァカンス時の恋愛話? そしてご近所さんの様子、楽しく読ませていただきました~。
私の住む地域は移民が多いので、ちょっと歩くと英語以外の様々な言語が聞こえてきます。彼らのアパートのバルコニー越しから垣間見える子供達の様子に色々想像したりして。でも自分のアパートの隣人は殆ど知らないの。ドアの向こうは誰?
Commented by ひばり at 2014-09-03 12:53 x
ラパンさんが恋しいという8月の静かなパリ、私に置き換えたら、8月のゆったりした通勤電車でしょうか。特にお盆時期は、学生に加え多くのサラリーマンがお休みでしたから、冷房の効き渡った空いた電車に乗っていると、いつもの電車ではなく旅先で乗っている別の電車のように感じたりしました。ここは避暑地の高原列車♪なんて想像して楽しんでおりました。笑
生活の音、あんなにほっとするものはないですね。残業帰りの暗い道、通りに面したお宅から、コンコンと浴槽に桶が当たるこもった音がしてきて、あー、ご主人がお風呂に入っているのかなぁ、とそれだけでこちらも力が抜けてほんわか温まる感じになります。お互い一日頑張りましたね、なんて。
全く縁のなかった、むしろ他の国より遠い存在だったフランス、そしてパリが、ラパンさんを通してとても親しみ深いものとなってきました。ありがとうございます。
Commented by 40ansparis at 2014-09-03 16:14
Cecileさん、うちのアパルトマンも、私は隣人たちを良く知っている訳ではないのです。独り暮らしか二人くらい、なので逆にファミリーはほとんど居ない様です。だから、私もそうですが、帰りも遅い人が何人か、階段の音がします。
恋愛話、、としかここでは書けませんが、つまりみんな男と女なんだなあ、と言う話でした、笑。
Commented by 40ansparis at 2014-09-03 16:25
ひばりさん、そうです!まさにあのお盆やお正月の時の人の居ない東京と同じです。
フランス人は、八月にパリに居た、と言うと、悲しい〜、なんて言うけれど、私は全然平気なんですよね。何処も空いているし、お散歩も、一部の観光エリアを避ければスイスイ、何より静かなんです、笑。
フランスではあまり聞こえない、日本に居る時の、他のお家から聞こえる音は、そういえばお風呂の音やまな板を包丁がトントン、、と言う音ですね。
お風呂の中の親子の会話だったり、音、、何だかほんわかしますね。
普通の日常を切り取っていたり個人的な好みの本や映画の話を書いているだけなので、あまりフランスの情報はありませんが、身近に感じて下されば嬉しいです。
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