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Les Amours imaginaires

今年のカンヌ映画祭で " Un certain regard "(確かな視点)という賞を獲った、カナダの作品。
監督は21歳のグザヴィエ・ドラン、これが2作品目。

公開前に街のあちこちでポスターを目にすることが出来ますが、この映画は主役3人それぞれを
使って3種類製作してあり、あちこちで同じこの映画のポスターを見かけても、毎回違っていて
とてもこの監督のセンスを感じました。
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この赤いバージョンに写っているのが、監督の彼。
主役の3人の一人で演じているだけではなくて、監督、衣装(これがまたヴィンテージファッションが
多くてとてもお洒落)、演出、、、、と1人でいくつも兼任。

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3人の恋模様、恋する苦しみ、嫉妬、、、、複雑で困難な気持ち、、、をとても若い感性、そしてセンスよく
映像化されていて、音楽の選曲もかなり私は個人的に好きでした。

60年代の曲「バン・バン」をテーマ曲に使って(ジャズでもたまに使われている曲、シナトラも歌っています)
回想や感情を表現するシーンはバッハを使っていたり音楽にもセンスを感じ。。。。

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最近のフランス映画では、もう珍しくなくなった、ホモセクシュアルの恋愛シーンも、彼の手にかかると
とても情緒溢れていて、切なく、かなりのセンスを感じました。

そして見ていた私に、最後の最後のシーンでサプライズ。大好きなフランス人俳優、ルイ・ガレルが
友情出演して一瞬出てきました。

同じフランス語圏でも、カナダのフランス語がちょっと違うのがとても興味深かった。。。
そのため、フランス語で話しているのに、字幕が出たりして、、、、。

普段のフランス語映画も、私の理解のために、全部字幕でセリフを読ませてくれないかしら?と
いつも思っているのですが、、、、、。

大きいところの上映はもう終了しているのですが、これは出来ればもう一度観たいな、と思っています。
by 40ansparis | 2010-10-15 22:46 | cinema | Comments(4)
Commented by sahobo at 2010-10-16 23:12
こんにちは。
この映画、私も大好きです!
独特な世界を下手すれば失敗ぎりぎりのところで、かっこよく仕上げていますよね。
音楽、ファッション、メイク、色彩感覚、カメラワークと何もかもが好み。
強烈なセンスと美意識だなーと感心しました。

ちなみに私もルイ・ガレル好きです。
見ながらなぜか(これも私の大好きな)「Les Chansons d'amour 」に通じるものがあるなーと思っていたので、最後に彼が出てきて、それにも「おおっ!!」と更にうれしくなりました。
私もまた映画館で見ようと思っています。
(ジュネーブは今上映中です。)
Commented by 40ansparis at 2010-10-17 01:33
sahoboさん、こんにちわ。ルイ・ガレルくん、いいですよね!私もLes Chansons d'amour 、何度も観ました。この映画の前の1作品目も、パリの小さい映画館でたまに上映しているのですが、その映画を撮った時はまだ19歳、というから驚きですね。
私もそちらに遊びに行きますね。
Commented by Cecile at 2010-10-17 03:00 x
この映画、面白そうですね。カナダでも観られるかチェックしてみます。
そうそう、カナダのフランス語、ニュアンスが違うでしょう?フランスで長年暮らしてきた人がケベック州(カナダでフランス語が最も話されている州)の人々との会話に互いに通じなかったということも聞いています。
Commented by 40ansparis at 2010-10-18 04:53
Cecile さん、大衆受けするかどうかは???です。好き嫌いがはっきり分かれる映画だと思いますけれど、21歳の驚くべきセンスと感性が描かれています。観る機会がカナダであったら是非観て欲しいです。ケベックなまり、とはよく聞くのですが、なまりだけじゃなくて表現も違うことがあるんだなあ、、と私には新しい発見で興味深かったです。
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