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柑橘類の豊富さ

イタリア産の葉枝付きレモン、
ブラッドオレンジ、
コルシカ島のクレモンティンヌ。

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全てビオで、この品質が揃う南仏。
ジューシーさが、スーパーのとはまた違います。

先日見つけたのは、
柑橘類のセドラ(レモンに違いもの)
とレモンを掛け合わせたセドロン。
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色が暗く写ってしまいましたが、
レモン特有の尖った酸味が和らぎ
凄く美味しいシトロナードが出来ました。

また新しい柑橘類を発見。






# by 40ansparis | 2024-03-19 01:50 | 食べ物エトセトラ | Comments(2)

本まとめ F/W 秋冬2023-2024 *2

本まとめ F/W 秋冬2023-2024 *2_c0181947_00084146.jpeg

秋冬の本まとめ、続きです。

電子書籍Kindle では、しょっちゅうセール価格の本の
お知らせメールが届くのですが、
大好きな作家や、話題になり読んでみたかった作家の本が意外にあり、
今シーズンは大好きなフィリップベッソンを購入。
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以前に比べて作風が変わりつつあるのかな、と感じました。
でも、彼の文章を読んでいる時の安心感みたいなものは
変わりません。

ウィムヴェンダーズの映画Perfect daysを観てから
映画に出てきた幸田文さんの本を読もうと探した時、
彼女のお父様、つまり幸田露伴の
晩年の暮らしを綴った本を見つけて、そちらを選びました。

ショーペンハウアについて言及した本は、同じドイツ人の作家、
トーマスマンが書いた本。彼ならではの視点、同じ国民性からの共感を
理解しました。

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20代に読んだ本への回帰、向田邦子さんの本。
もう何度読んだかわからない、この本。
日本語はシンプルだけれど美しくて、男女の機微が描かれている、
読みながら切なくなったりします。
ああ、新年に毎年放映されていた向田邦子ドラマを
無性にまた見たくなりました。

東北出身の詩人、長田弘さんの本を二冊。
読むことについてのエッセイと、長田さんならではの
優しい目線を感じるエッセイ。
" 本を読むというのは、その本のもっている時間を
手に入れるということ"
と言う言葉が印象に残りました。

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中原中也の詩も、20代の頃に読んだ回帰の中に含まれます。
電子書籍にて、30年ぶりくらいに詩の全集を再読。
さらに彼の詩の背景にある人生の断片や、生き方、
交流の仕方、時代を分析した本も同時に読みました。

若い頃には注文しなかった中原中也と言う人物像が
今回は気になりました。自分が歳を重ねたからかしら。

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そして今シーズンのcoup de cœur は
"ムッシュウ プルースト"
書いたのは、プルーストの家政婦を長年していたセレストに
インタビューをした方。

プルーストは当時、ブルジョワ家庭に育ちながら
病弱で、殆どをベッドに横たわって執筆していた人。
住み込み同然の家政婦が常に必要だったので、
出かける際に頼む、唯一信頼出来るタクシー運転手の
奥様、セレストを家政婦に使うようになります。

プルーストが亡くなった後、生きた証人として
どんな暮らしだったか、など世界中から
インタビューをしたいと言うオファーが殺到。
ずっと沈黙を守っていたのが、自身も歳をとり
貴重な証言ならば残しておくべきかもしれない、と
口を開いて、プルーストとの時間を語った証言本です。

これが、時代背景や暮らし、人物像、当時のドキュメンタリーを
観ているかのようで凄く興味深い。
さらにプルーストとセレストの会話が交えてあり、リアル。

創作背景や舞台裏を知るのが好きなわたしには堪らなく、
もしかしたら小説そのものより面白いかもしれません。
また、失われた時、、、に取り掛かるモチベーションが
遠ざかってしまった感じも否めません。

まだ30%くらい残っているのですがワクワクしながら読んでいます。

今シーズンはかなり充実した読書時間を過ごせました。
春夏は、果たしてどのくらい読みたい本が読めますか、、、。
読みたい本ばかりが増えていきます。

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これは本ではなく、パリにいる友人が送ってくれたアジェンダ。
パリ、オリンピック記念の年バージョンです。




# by 40ansparis | 2024-03-17 00:45 | 本 livre | Comments(2)

本まとめ F/W秋冬2023-2024 *1

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パリに居た頃と比べると、
仕事量は、やはり春夏が物凄く体力勝負。
秋冬は、やや春夏より読めた感じがします。

電子書籍のセール価格で一冊読んでから、
芋づる式に有吉佐和子を読み、その頃読んだ本を
思い出したりして、結局秋冬は、
学生時代から20代の初めに沢山読んだ本への
回帰になりました。

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Les déracinés は、春夏の続きでした。
以前も読んだイヴリンヤロムは精神科医師。
ニーチェの晩年を想像を交えユーモラスに、繊細な分析とともに
ストーリーに仕上げています。
事実とは異なっていても、こういった想像を含む伝記は面白い。

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大好きな100分で名著シリーズ。
イスラエル、ガザの紛争、聖書について改めて学ぼうとした時、
わかりやすく、興味深い本。
世界中で一番読まれ、売れ続けている本、
それが聖書。奧が深すぎて全て理解は出来ませんが
ヨーロッパにいると、クリスチャニズムというのは
避けて通れないもの。
まだまだ勉強が足りませんね。

有吉佐和子は学生時代に全て読み、その後遠ざかっていたので
今回、数冊読み返して、素晴らしい作品に唸り続けました。

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フランスを代表するゴングール賞を受賞した作家の文庫本を
読みました。読後、良い余韻を残す本。
ベートーベンについて言及している箇所に共感。

稲垣えみ子さんは、同い年で
50歳の時に、朝日新聞社を依願退職し、キャリアを捨てて
超節電、節約人生を選んで当時話題になった方。
当時注目していたので、セール本の中に見つけて
一冊読みました。
初めてフランス、リヨンに二週間滞在し暮らした
リヨン滞在記。記者ならではの、面白く読ませる本。
そして、フランスに住む人が誰でもぶつかる出来事や
フランス人観察が面白い。

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舞台裏を知るのが好きな私。
紀伊國屋書店の元社員の女性が
大型書店の裏側、日々の葛藤や作家との出会いを綴ったエッセイ、
とても興味深く、あらたに読みたい本まで発見。

外国人作家のフェミナ賞を受賞したトルコ人作家の本は
ノエルに貰った中の一冊。
繊細な分析と筆致に感動しながら、作家のプロフィールを読み
さらに驚く。
この作家、自国の紛争中、監獄行きとなり、その中で書き上げた本
と言うのです。ほかの本も読みたくなった作家。

電子書籍で松尾芭蕉の俳句も入れて読みました。
今ひとつ、まだフランス語でのHaïku の感覚が分からない私。
確かに短いポエムではあるのだけど、俳句と繋がらない、、、。

この秋冬は、自分にとってはかなり
充実した読書時間を過ごせました。

後半へ続きます。











# by 40ansparis | 2024-03-15 18:44 | 本 livre | Comments(0)

Corinna BUSCH

ミラマー館で、カンヌの海辺を背景に撮られた
写真展を観ました。
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ハリウッドやヨーロッパで活躍していた女性写真家、
コリンナブッシュが、
美に年齢はない、と言うコンセプトで
60-90歳の女性たちを
カンヌの海辺で撮った写真の数々。

どの写真の女性も、
南仏らしく、しっかり日焼けして
皺も気にせずに笑顔が溢れていました。

一番気に入ったのはこちら。
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小さな写真展でしたが、
良い時間でした。












# by 40ansparis | 2024-03-13 03:07 | Musee Expositionなど | Comments(0)

大雨が終わり晴天に

この四日間くらい、
南仏全域、大雨警報でした。

海が近いのと、
地面に水が浸水しにくい南仏、
毎回、洪水が心配されます。

日曜の夕方、
信じられないほど晴れてきました。
予報をチェックすると、
夜中まではもう降らない様子。

海沿いまで軽くお散歩しました。
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まだ風は強く、波も高いのですが晴天。
光が春になってきました。

まだ観光客が少ない今のうちに
テラスは楽しんでおかないと。
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珍しく、海沿いカフェのアペリティフタイムに
レモネードを。
ギリシャ風と書いてあり、胡瓜のスライス入り。
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アペリティフに出されたオリーヴ。
この不思議な丸く綺麗なグリーンのオリーヴが
なんとまあ、美味しくてお代わりを特別に貰ってしまったほど。
ギリシャのオリーヴだそうです。

塩気もほとんどなく、味わったことのないフレッシュさ。
うわあ。
最高に美味しいオリーヴでした。
海辺観光客価格で高かったけれど、
このオリーヴに出会えたので満足でした。








# by 40ansparis | 2024-03-11 04:13 | カンヌの海辺 | Comments(2)