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本まとめ 2019 S/S

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この春夏の本の書評や文学ページには、三島由紀夫の仮面の告白のフランス語新訳本の事が何度も取り上げられていました。

半期に一度の本まとめ。自分の記録用につき、長い記録ですがご了承下さいね。

私のこの春夏は、いつもの春夏のペースとはガラリと変わったのであまり読めませんでした。
イースターが四月末と遅くて、さらに仕事場がバタバタし、ヴァカンスに入る直前までクタクタに疲れきっていて、あまりページが進まない時期がありました。

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まだ語学学校に行っていた頃にノーベル文学賞を獲った、私には思い入れのあるクレジオの短編集を読みました。彼の文章や表現の美しさに唸りながら読んだ幸せな一冊。
海の側での物語なので、心躍りました。

精神科女性医師で最近亡くなった方が書いた、秘密と言う存在と精神分析の本は文学雑誌の、この夏おススメのリストの中から。

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一方、クレジオ氏の海の物語に対して、イタリア人作家の山の物語Les huit montagnes も中々良かった一冊。自身の父親との思い出を元に書かれた物語は、どの本屋さんでも絶賛、おススメ本コーナーに必ず置いてありました。メディシス文学賞を獲っています。

高村光太郎と智恵子、ふと智恵子抄を再読したら、心を鷲掴みにされてしまいました。
この春夏、日本語の本はいつになく沢山読みました。心身ともに疲れ切っていたせいでしょうか。

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頂いたり、古本屋さんで以前見つけた本なども。

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この一年くらい、ビオグラフィは画家や音楽家、アーティストの人生を描いた本を続けて読んでいます。それを探している訳ではないのですが、いつも自分の中で無意識に同じ傾向を選び、マイブームがあるのです。

一番印象的だった本は、ピカソの栄光と知名度の陰に居た、同じスペイン出身の画家フランソワ ピカビアと妻のガブリエルの人生を追ったもの。あまりに破天荒なピカビアの人生に、ページをめくる度に圧倒されて、そんな夫を支える妻ガブリエルにまた圧倒され、当時のアーティスト達の人間模様がまた興味深い一冊。

Joseph Kesselは以前から読みたいと思っていて、秋冬にロミー シュナイダー主演の映画を観て感動した サンスーシの女の原作を読みました。ドヌーヴ主演の昼顔もケッセルの小説が原作です。意外に読みやすかった。

Ovideは、古典人生哲学。この本は特に愛する事、恋愛の教えの様な事について書かれていて、現代の女性雑誌の恋愛についての相談コーナーやアドバイスなどと何ら変わらない、人間の普遍的主題なのだなあ、と楽しみながら読みました。

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どの本屋さんでも、絶賛、おススメ本コーナーにあった本がもう一冊ありました。
Changer l’eau des fleurs (花の水を変えよう)
軽い小説でスラスラと読めるものの、かなり分厚い文庫。
様々な人間模様が描かれて、テレビドラマにでもなりそうな良いお話。
案の定、ヴァカンス終盤八月末には、フランスの書店でのpoche文庫本の売り上げランキングNo.1になりました。

それでも、私のこの春夏のcoup de cœur (心を打つ一冊)は、その直前に読んだ La chambre de Giovanni (ジョヴァンニの部屋)でした。
最初のページの一行目から心を奪われて、繊細な文章を堪能。

作家は黒人アメリカ人、ジェイムス バルドウィン。
アメリカの黒人差別が特に激しく酷かった時期に生きて、人権を主張し訴え続けた彼の他の本は政治色が強くて二冊目とはいかなかったのですが、読んだすぐ後に彼の黒人人権運動のドキュメンタリーフィルムを偶然テレビで観る事が出来ました。

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ハンガリーのツヴァイクと聞いた一冊を読んだり、久しぶりにタチアナ ド ロネの新作がポッシュになったので直ぐに読んだり、、、でもジェイムス バルドウィンの一冊に心を奪われて、他の本が霞んでしまう。

文豪ナビのシリーズは、既に何冊か読んでいるのですが、このシリーズ、大好きです。
構成が面白く、またその作家の本を全て再読したくなってしまい、困ります。

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毎シーズン何かしらナチスがらみの本を読みますが、今シーズンは映画化された事もある、ピアニスト、同じくアウシュビッツから生還したマルセリンヌ氏(彼女は昨年年末に亡くなりました)のエッセイを。
どちらも読みやすく薄い本だけれど、内容の重さは例えようが無いくらい。忘れられない本です。

大好きな伝記作家、昨年本のサインを頂きお話させて頂いたドミニク ボナさんのステファン ヅヴァイグ、読み応えあり、繊細で、こちらも人生の終わりはナチスがらみ。読み終えた後も余韻を引きずり、ため息が続きました。

ボナさんの伝記は、また秋冬も続けて読みたいと思います。

秋冬も心に響く本に出会いたいものです。














# by 40ansparis | 2019-09-17 06:11 | 本 livre | Comments(2)

眠い日曜日

眠い目をこすってマルシェで野菜や果物を調達。
毎週、決まった曜日に必ず行ける訳では無いからこそ、マルシェに出かけられる日は嬉しいものです。

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知人のマダムをランチに招待する予定があったので、カラーを選びました。

ラディをアペリティフに食べると、いつも、以前田舎で頂いた、採りたてのラディがexceptionnel !! (並外れ!)今までに食べたことの無い美味しさだったねぇ〜、、、と言う話になります。

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最近は、休日どんなに疲れて寝坊したくても、なるべく仕事の日に近いくらいに早めに起きて、その分予定が入って無ければ午後にシエスタをするようになりました。
その方が、遅い午前中まで寝坊をしてしまうより、身体が疲れを引きずらない様に自分は感じるから。

よくお昼寝を30分以上するのは良くない、20分くらいするのが一番、などと言われたり、健康に関するページで読んだりしますが、これは個人差があると思います。
私は20分では意味無くて、時間さえ許せば1時間から2時間、疲れ具合によりますけれど、このくらいしっかり寝て、その後ようやくすっきり。
そして夜も普通に眠ります。
これは、私がロングスリーパーだからなのかもしれません。

海辺のヴァカンス中は毎日、このペースでした。朝は早起きして、午後にシエスタ。

ただ、、、
ヴァカンス後、仕事が再開すると、仕事の日の午後が眠くなります、、、笑。

金曜日の大規模なストのせいで歩かされて、身体や脚の疲れが取れないのもあり、日曜日は眠かったです。







# by 40ansparis | 2019-09-16 03:43 | お気に入り : J'adore ! | Comments(0)

毎朝お会いする常連サン

仕事場近くのカフェのカウンターは、大体決まった顔ぶれ。

近くで働く人達が中心で、散髪屋のムッシュウ、鍵屋のムッシュウに、ブーランジェリーのオーナーマダムに、ある国の大使館のシェフのパトリック、ニット屋のマダムに、スーパーのカルフールやフランプリのスタッフ、本屋のマダム、、、、と商店街の顔ぶれ。

カウンターが日によっては、びっしり、ぎゅうぎゅうな時もありますが、そこは皆んな、ほら、ほら、と寄せて間を空けてくれます。

その常連さんの中でも人気は、黒のワンコさん。

近所に住むマダムと一緒にカフェに来て、どんなにカウンターが混んでぎゅうぎゅう、ワンコさんの目線からはどれが誰の足なのか、、、分からないくらいに混んでいても、必ず私の足元まで迷わずスタスタ、、ボンジュー♩と言いに来てくれます。

動物ってすごいな、、といつも感心させられます。
全部分かってて、お見通し。

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これは、マダムが食べているクロワッサンを、今日は一切れもらえるのかな?と見つめているところ。

今日は久しぶりに大規模なストで、パリ中交通機関が殆ど無かったので、朝も帰りも歩き疲れました〜。



















# by 40ansparis | 2019-09-14 05:42 | cafe | Comments(6)

海からの贈物 : リンドバーグ夫人

この本に出会ったのは大学生の時。

21歳で初めて読んでからずっと手元に置いて、自分の年齢が上がる度に読み返して、もう何度再読したのか分からないくらい読んできた、私のle livre de ma vie (私の人生の本)のひとつ。

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太平洋横断飛行に成功した飛行家リンドバーグ大佐の夫人のエッセイ。

自らも女性飛行家だったのが、キャリアを全て捨て主婦として生きながら、一人の女性の人生を見つめます。

女性の誰もが直面する事柄、立ちはだかる現実を、ほら貝や牡蠣など海辺で出会う8つの貝に例えて社会での女性の立場を考察した女性の人生の指南書。

読む年齢によって、自分に響く貝のエッセイが異なるのが自分でも興味深くて、しばらく時が経つと、また読み返しています。

この春、また再読しました。

読んでいると、海辺の磯の香りや浜辺で貝殻を素足で踏んだ感触などが蘇って、海辺の街にでも滞在しているような気分になります。


皆さんは、自分にとっての人生の本、何冊あるのでしょう?
どんな本なのでしょう。














# by 40ansparis | 2019-09-12 06:23 | 本 livre | Comments(8)

まるでボトルのよう

かなり肌寒くなって来てパリジャンの表情も暗くなっていたのですが、
今週は、最後の足掻き?また気温が上がり太陽が出る一週間になりそうです。

先日の帰りに振り返ると、暮れるのが早くなりライトアップが始まったエッフェルさん。
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空もまだ、完全に真っ暗では無くて、空色からグレーがかった夕暮れの色をしていて、

エッフェルさんは、はちみつ色のライトアップがぼんやり浮かび上がり、

まるで、お土産用の、ウイスキーでも入ったエッフェル塔型のボトルの様に見えました。

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最近は、パリにもウイスキー専門店が出来たりしていて、ウイスキー ジャポネも人気が上がっている様です。

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ウイスキー ジャポネは評価が高いので、値段も高いですね。
海外の人気が上がりすぎて、逆に日本では手に入れ難くなっていると聞きました。














# by 40ansparis | 2019-09-11 01:09 | パリの空 le ciel deParis | Comments(2)