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道の向こうには

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カンヌの中心街は、小さな範囲です。
パリで例えるなら、マレ地区の範囲だけ。

中心街で、あとは住宅街が広がって、少し先にはもう丘になり
登っていくような地形です。

中心街は歩きながら、ちょっと道の先を覗けば
海がちらっと見えます。
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この、ちらっと、だけですが、
ちらっとが、かなり気持ちを上げてくれるのです。
少なくとも私にとっては。

丘を上る辺りに住んでいる人達は、湾岸全体を見下ろす風景を
テラスから見ている訳です。

この小さなコミュニティの感じが、緩やかなリズムを醸し出しています。













# by 40ansparis | 2024-02-19 03:46 | カンヌの町 | Comments(2)

渦巻き模様の赤カブ

いつもの生産者スタンドは、
若い夫婦が販売していて、他のスタンドにない
赤カブが手に入ります。

いつもの赤カブの隣に、
渦巻き模様の赤カブも見つけて、一つだけ購入。
よく、フレンチのシェフが薄切りにして
飾りに使っている、あのカブです。

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いつもの、フランボワーズ色のカブは
サラダではなく、温かいマリネにして
プラム色マリネと相成りました。

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温かいカブも、甘味が加わって美味しく頂きました。




# by 40ansparis | 2024-02-16 19:11 | マルシェ・蚤の市 | Comments(2)

大好きな方が亡くなった翌朝

大好きだった方が昨日の朝、パリで亡くなりました。
今朝の空。

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朝焼けが飛行機曇を染めていました。
その方の優しさや人懐っこい笑顔に似ている色でした。

カンヌの中心街は、あとちょっと歩けば
視線の奧に
すぐに海が見えてきます。

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こんな時には仕事は
ある意味、悲しんでばかりいられず、
暫しの間、気持ちを無に出来ることで
自分を保ってくれる、とも言えます。

去年、カンヌに遊びに来て下さった時の写真を見ながら
しばらくは、先日亡くなられた小澤征爾さんの演奏を
聴いて過ごそうと思っています。











# by 40ansparis | 2024-02-14 16:45 | ひとりごと murmure

近所でもミモザ

楽しみに待っていた、
近所の庭から出ているミモザ。

今年も、たわわに花が咲き乱れています。
近所でもミモザ_c0181947_22511461.jpeg
これは、幸い、昨日の暴風雨の前に撮っていた写真。
今時期は、
南仏はマントンのレモン祭りに
ミモザ、とイエロー祭りです。

今日は、やっといつもの太陽が
戻りました。






# by 40ansparis | 2024-02-11 22:52 | カンヌの町 | Comments(0)

小澤征爾さん

指揮者の小澤征爾さんの逝去を知り、
何だか今日は悲しくて仕方ありませんでした。

カンヌは珍しく、昨日今日と暴風雨でした。

私がフランスに住み始めたころ、
サンジェルマンデプレで、
ボサボサ頭の日本人らしきオジサンが歩いていたのを
見かけました。
それは小澤征爾さんでした。
道の反対側からでしたが、すぐに
分かりました。
コンサートにヨーロッパツアーにいらしていたようでした。

その少し後、フランスとドイツ共同放送局Arteが
体調を崩して日本へ帰国した小澤さんの
ドキュメンタリー番組を放送しました。

ずっとクラシックを深く聴いてきた訳ではありませんけれども
小澤さんがヨーロッパで演奏家の人達を集めて練習する姿を
報道や番組で、こうして
観たり聴いたりしてきました。

亡くなられたので、もう16年くらい前に観た、
あのドキュメンタリー番組を再放送してくれないかな、と
アルテのサイトを見ると、
早速、再リプレイで観ることが出来る様にしてありました。
小澤征爾さん_c0181947_03101358.jpeg

このドキュメンタリー番組の中で、
小澤さんが25歳くらいで
ニューヨークのボストンフィルハーモニーに入った頃を知る、
当時アタッシュドプレスをしていた男性が証言するのですが、
“ セイジは、クラシック界にはあり得ないような、長髪だし、
ネックレスとか着けていたし、変わり者だったよ。”
と語っています。

中国満州生まれの小澤さんは、
日本に帰国してから小学校で、
中国訛りを馬鹿にされたりした経験からか、
自分は自分と、孤立しても型破りな性格になっていったのだろう、と
その男性は理解しています。

バーンスタインからはかなり可愛がられたようです。
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(Arteよりお借りしました)

損得抜きに参加してくれる真の演奏家の集まり、
サイトウキネンのメンバーとのコンサート映像の中で、
チャイコフスキーの弦楽セレナーデがありますが、
何度、この演奏に元気を貰ったか、わかりません。

小澤さん、いつも元気を頂き、ありがとうございました。
ゆっくり休んで下さいね。

フランスのルモンド紙のサイト記事。
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# by 40ansparis | 2024-02-11 03:22 | お気に入り : J'adore ! | Comments(2)