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フライ返し

ブロカントのプロの友人に教えて貰ったフライ返し。

大体30年代頃、対戦前のレアなもの。
アルミ製で軽くて、微妙なヘラの部分のサイズがとても使い易い。

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触り心地も良くて、お魚などをひっくり返す時に使い易いのです。
目からウロコの一品でした。


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by 40ansparis | 2016-05-31 01:48 | パリのマルシェ・蚤の市 | Comments(14)

60年代の頃のポッシュは、、、

古本屋で古いポッシュ、つまり文庫本を見るとLivre de pocheと言う出版社のポッシュは、ページの縁に色が着けられています。

大体はイエロー、少し赤のものがちらほら。

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このサガンのポッシュは、いつもの近所の古本屋にふらりと立ち寄って、ムッシュウがオススメして下さったもの。

赤の縁取りと表紙の雰囲気が合っていて素敵だったし、2ユーロです、なんて言うので購入。いつも状態に対して信じられないくらいの、ご近所価格。

カフェ一杯より安いなんて、、、。

ムッシュウの本の管理は素晴らしいから状態も良く、中の行間も程よく開けてあり意外に読みやすい。

この"ある微笑み"は二十代の頃に読んだきり。フランス語で再読してみますか、、、。
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by 40ansparis | 2016-05-26 20:24 | 本 livre | Comments(6)

パリは梅雨のよう

ずっと雨が続いていて、屋内でジャズをかけたりすると最高なのですが、日本の梅雨時のように続いている上、四月も五月も肌寒いくらいの気温のまま上がらないので、いい加減滅入ります。

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熱いカフェやお茶でのんびりするにはいい気温ですけどね。
この日の午後の紅茶のお供はラングドシャ (猫の舌) と残っていたシガレット。

食べながらいつも考える、、、
実際の猫の舌は、もっと、どちらかと言うと、和菓子の花びら餅の極小版、が近いかな。

以前は乾燥していたパリも、年々雨が多くなって湿度は高くなっている気がします。
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by 40ansparis | 2016-05-25 01:04 | 家でお茶・おやつ | Comments(8)

黒澤映画の魅力 再発見

復活祭商戦の辺り、黒澤明監督のオマージュ上映が続いていました。

繁忙期だった為、休みの日に行けた二本と復活祭が終わった後ギリギリに観れた一本の合計三本だけでしたが、観てあらためて黒澤明監督の映画の凄さを思い知りました。

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クロサワと言えば、映画の好きなフランス人にとっても、フェリーニ等と同じく映画の巨匠です。

が、黒澤映画の主役の常連、三船敏郎もミフネ、ミフネ、、、と観に来ているフランス人が話しているのが聞こえるほど知られています。

フランスに住んでいると、日本を見る時、日本人でありながら半分外国人の目になっている自分がいます。

久しぶりに黒澤映画を観て、何に感動したか、というと、もちろん二時間以上の長い映画でも時間を忘れてしまうほど魅力的なストーリー構成もそうですが、今回は何故か、三船敏郎の存在感のオーラに感動したのです。

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黒澤映画には、三船敏郎の他にも今では大俳優となっている名優が沢山出演しているのですが、三船敏郎は他の俳優と格段に違う、厚い胸板のヨーロッパ人の様な体格と力強い目力、圧倒的な存在感でスクリーンの中でオーラが出まくります。

ああ、だからヨーロッパの人達にも人気があるのね、、と納得しました。

"天国と地獄" "悪い奴ほどよく眠る"は私の黒澤映画の中のベストなのですが、、これもまだ駆け出しの若い山崎努が犯人の学生役だったり、、と色んな意味で見ながら感動します。
こういった見方は、フランス人には出来ない、日本人ならではの楽しみ方。

パリでは何度か黒澤映画をスクリーンで観ていますが、三船敏郎の圧倒的な存在感を感じるにはテレビではなくてやはりスクリーンですね。

黒澤映画が評価高いのは、俳優陣に恵まれた、のもあるかもしれません。

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黒澤明監督は、かなり読書家だったそうですが、悪い奴ほど、、、の映画も、元はシェイクスピアのマクベスからインスピレーションを受けて製作されたのだそう。

日本映画も、毎年、クロサワ、ミゾグチ、オズ、、、と色々スクリーンで観せて貰っていますが、黒澤明監督が今だにフランスでも大絶賛される理由が分かりました。
どの回も早くから行列が出来て満席でした。

そして毎回感じる、フランス人に囲まれて日本映画を観る不思議さ。
サムライの台詞がtutoyer (フランス語の親しい仲で使うくだけた言い方)に字幕の出る不思議さ、、笑。
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by 40ansparis | 2016-05-22 02:13 | cinema | Comments(8)

翻訳の壁

フランス人の読書家の友人に会うと直ぐに"今、何読んでるの?"と聞かれてしまいます。

先日、友人のひとりに "日本の文豪のクラシック文学を読んでみたいんだけど、何を勧める?" と相談されたので、

"フランスの文豪のタイプも色々でしょう?どんなタイプがいいの?例えば、モーパッサン、スタンダール、ヴィクトル ユゴー、ゾラ、バルザック、、とフランス人作家だって、色々でスタイルがそれぞれ違うじゃない。"
と言うと、

"うーん、、耽美なエロティックさを感じる小説。"
と答えるので、まあそれなら、、、とまず谷崎潤一郎の"痴人の愛" "鍵" を選んであげました。
全てがフランス語に翻訳されている訳ではないので、、迷いましたが。

数日経って、、、
" 文章の中にTokonoma(床の間)って言う言葉が出てくるんだけど何?"
と聞かれたので、そのフレーズを読むと
床の間にそれを置いた、、と言う文章で、"placard (フランス語で戸棚の事) の事かな?"と言っているので、、ちょっと違って和室の中に、、、、とあれこれ説明しました。が、もちろんあまり良く分からなかった様子。
和室を見たことが無ければ説明しても分かってもらえないのだから。
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フランス人の文豪のクラシック文学の場合、文庫本でも必ず古いしきたりの事や家具について等、必ず注釈がついて解説がしてあります。

今回、フランス人の為に選んで中を読んだり見てみて、あらためて日本人作家のフランス語翻訳本の不親切を感じました。
日本特有のものの名前が殆ど、上記の床の間のようにそのままにしてあり、説明もない、、、。
良くこの状態でフランス人は読んでいるなあ、、と逆に感心したりして。

しばらくして、、耽美な小説の、日本とフランスの表現の仕方の違いを感じた様子。
もう少し読みたい、とリクエストがあり、二回目は川端康成の"眠れる美女"と三島由紀夫の"肉体の学校"を選んでみました。
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今のところ、私のセレクトを楽しんでくれているようです。
痴人の愛と言い、眠れる美女と言い、文豪のクラシック文学には、意外な設定が潜んでいます。

フランス人にこんな風に何冊も本を選ぶなんて初めてでしたが、私も色々な本を思い出したりして楽しませてもらいました。

フランス人に、フランスの文豪の作家達について質問するとまたこれも面白いんです。日本人でもそうですが、それぞれ好みがありますから、何故この作家が嫌いなのか?理由がまた面白くて、、、読みたい気持ちにさせられたり、読もう!と思っていた意欲を台無しにさせられたり、、、笑。

フランス語翻訳本の日本の文豪の本は、、、日本映画を観ても毎回感じますが、、やはり翻訳の壁をどうしても超えられない部分が存在します。
英語とフランス語の間よりも、かなりの厚い壁が日本語とフランス語には存在して、その壁は越えられないんです。

だから、今、あらためて日本語で日本の文豪の本を読める事に誇りを感じます。




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by 40ansparis | 2016-05-18 04:53 | 本 livre | Comments(4)

藤の季節

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今年は去年よりも沢山、藤が咲いている場所に出会えて嬉しくなります。

ただ、初夏のようだったパリはほんの束の間、また冷んやり肌寒い秋のようなパリに戻ってしまいました。
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連休が毎週ある五月は、のんびりムードで既にパリジャンはヴァカンス気分ですよ。
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by 40ansparis | 2016-05-16 17:00 | パリの空 le ciel deParis | Comments(4)

本まとめ 番外編 2015-2016f/w

秋冬は、きちんとした小説を読みたくても疲れと眠気に勝てず、ページが進まない時が多い為、パラパラと気軽に眺めたりする雑誌なども多くなります。

古本屋さんで見つけた、探していたイラスト本。
アンディウォーホルが若い頃にハーパースバザーなどのファッション雑誌に、ファッションイラストを描いていた頃のイラストだけをまとめた本なのです。
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有名なポップアートのグラフィックよりも、私はこちらの方が好きであちこちで見かけたり、ポストカードになっていたり、バラバラで見た事しかなくて、探していました。
クラシックで素敵なアクセサリーも沢山。今のファッション雑誌より私にとっては、半世紀以上前に描かれたこちらのファッションの方が惹かれるものばかり。


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こちらは頂いた本。
パリジェンヌのお部屋が拝見出来ます。が、私はそれぞれのフランス人の本棚が気になって仕方なくて、、。
この人は何を読んでいるのだろう??と。

本棚を見るとその人が見える、、などと良く言います。
そのせいか以前は本棚を見られるのが恥ずかしかったのですが、最近は別に平気かな。

パリに住む女性達の生き方、言葉にも励まされるので、忙しい時期にもパラパラと見ていました。

文学雑誌は相変わらず、いつも読んでいます。本の批評を読んだり、名前しか知らなかった作家の姿や生の語りを知ることが出来て楽しい雑誌です。



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by 40ansparis | 2016-05-13 05:53 | 本 livre | Comments(8)

手作りの温もり

日本の友人のお手製ワイングラス。
大好きなアメジストカラーで、ぽってりとした形も彼女の優しさが出ていて、どの作品もいつも心が温かくなります。

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お酒が弱い私は、ナッツを入れたりして使っています。これからのシーズンはアイスクリームやシャーベットを。

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一方、この湯呑み茶碗は、フランス人の陶芸家の友人ソフィーが作ったもの。
普段はもちろん和ではなくて洋のスタイルを作る彼女ですが、試して作ってみた、のだそうで緑茶を飲む時に使って!とくれたもの。

私の手元に来た、二つの器。
出処が逆のようだけど、私の間違いではないのです。

どちらも形からも色合いからも、優しさと癒しの時間を頂いています。

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by 40ansparis | 2016-05-10 00:33 | 家でお茶・おやつ | Comments(8)

初夏の光

まるで二月の様だったのが、今週から一気に初夏になりました。

鳥のさえずりで目が覚める早朝。
冬の終わりと鳥の歌い方も変わって来ているのが分かり、嬉しくなります。

太陽があると、真冬の様な難しさなく起きる事が出来ます。
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街角の公園に響く子供達の声に、鳥の声。
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こんな日常に感謝です。
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by 40ansparis | 2016-05-07 03:59 | お散歩の時間 promenarde | Comments(10)

本まとめ 2015-2016 f/w

2ヶ月遅れの本まとめ。
以前は観た映画や読んだ本を書いて記録していたのですが、ブログにポスターや表紙を記録出来るので、この記録法にしてからシンプルで、あとから本のタイトルなど探す時も便利です。

今となってはフランス生活初期の頃に読んだ本を同じ様に記録していないのが自分としては残念。
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秋冬は、春夏の流れからサマセット モームを数冊、そこから20代の時に読んだ英国文学へと気持ちが向かい再読したくなり、ヴァージニアウルフを。
日本語で読んだことの無かったタイトルを幾つも見つけて読みました。
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難解と言われる彼女の文章は、フランス語でも難しいボキャブラリーが次々出てきて、翻訳もきっと大変なのだろうと思いました。
でも、特別な出来事がある訳でも無く淡々と内面を語り、自然の描写がまた美しい文章は、繁忙期の荒立つ気持ちを落ち着けてくれました。今の自分の年齢に近い登場人物が呟き語る内面には共感させられました。穏やかに時間が流れる随筆を読んでいるような気持ちになれました。
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普段フランスの文庫本の表紙が素敵じゃないのであまり好きな物が無いのですが、ヴァージニアウルフのは素敵な表紙でした。
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久しぶりにサガンも。読んでいなかった友人のオススメのサガンや日本から友人が持って来てくれた溝口監督についての古い本も興味深く読みました。女の生き様を描くミゾグチがフランス人に人気の舞台裏を知り得た本でした。
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サガンの本を読んでいる頃、近所のいつもの古本屋のムッシュウに頂いたのが、今は無き銀座にあった洋書専門店イエナ書店の古いしおり!
当時東京に住んでいたフランス人が帰国した後、古本屋に売った本に挟んであったのでしょう。何十年も本の間に挟まれて、周り周って私の手元に、、。

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秋の文学賞ゴングール賞を受賞した作家は、アラブイスラム方面で学んだ経歴を持つ異色の作家。
私の読書家の友人達でもあまり知らなかった、と言うくらいの知名度だった作家。批評では文章がとても美しく詩的だ、と読んだのですが賞を取った本はやや厚いので薄めのタイトルを読んでみました。
ミケランジェロが若い時に、現在のイスタンブール、コンスタンチノープルの王から橋の建設のデザインの為に招待された頃の事を描いた本です。

なるほど、、、この作家の専門分野アラブイスラムの世界とヨーロッパ社会との融合した独特な、オリエンタルな雰囲気と旅情を感じるスタイルが魅力のよう。

ウルフの後に読んだ為か、とても読みやすく感じて直ぐに読み終わり物足りないほどでした。
また時間を置いて、この作家の本は読みたいと思いました。

秋冬は、毎年眠気との戦いで、、、読みたいのに進まない、、、と言うジレンマばかりでした。

私にとっては "読書の春夏"。
やや厚いクラシックにまた戻り、じっくり読みたいものが何冊もあります。
楽しみです。



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by 40ansparis | 2016-05-05 18:40 | 本 livre | Comments(4)