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サロン・デュ・リーヴル 追記

春を飛び越して、初夏の陽気になっているパリですが、また今週末は気温ががくっと下がる予報です。
本当に、気候というのは、その国の国民性に似ている!と私は思っているのですが、この時期はまさに
そう実感させられます。

じわじわと穏やかに春へ近づく日本、10度ある日突然気温が上がってみたり、がくっと下がってみたり
初夏になったり、冬に戻ったり、、、ご機嫌の変わる様が激しいフランス。

さて、先日のサロン・デュ・リーヴルの追記を。

私が一番会いたかったフランス人作家は、アニー・エルノーという女性作家。
出版本の数はそれほど大量ではないけれど、とっても情感に溢れていて、デュラスと同じ匂いを感じて
私は大好きな作家。
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彼女の文体に出会ったのは、なんともう10年くらい前。
まだ、東京のアテネ・フランセへ、仕事をしながらフランス語の勉強に通っていた頃、授業での小テストの
ディクテ(英語で言うディクテーションのこと。テープを聴きながら、スペルを正しくかけるか文章を書いていく
もの)で彼女の本の一部が使われていて。
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このディクテで使われていた本は、愛する男を部屋でずっと待ち続けている
女の心情を描いているもの。
授業でそういったアムールに溢れた文章を、ディクテで使うこと自体に、密かに私は驚いて、
同時にフランス人らしいな、、、と(フランス人の女性の先生だったので)フランスの風を感じたのでした。

今年のサロンでは、もちろんこの本にサインを頂きました。フランス語で作家と直接話せる喜び。
同じ時代に生きているからこそ、交わせる会話と笑顔、ひととき。

そしてサロンとは別に、ある人とフランス人作家について話していて、再読した本。
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同じシチュエーションを、152タイプの異なる表現法で文章にしたもの。
なので、同じストーリーが繰り返されるのですが、それが全然違う表現法で書かれているので、とても
面白い本。
例えば152人の作家が、同じ出来事を書いたら、、、、152の違う本になり得る、とも言えるでしょうし。
例えば、躊躇、確信、否定、現在形、半過去形、質問形式、下品に、コメディータッチ、、、、、などなど。
文章を書く、ということの無限性を感じさせます。

サロンでは、文学系の雑誌の出版社も揃うので、過去出版されたバックナンバーを購入できたりもします。
私は文学雑誌のデュラスの特集号を購入。残念ながら、探していた詩人の特集号は完売でした。
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デュラスの特集号なのに、他のページには、サインを頂いたアニーエルノーや他最近気になっていた
作家ばかりが掲載されていて、不思議な感覚でした。

最後はサロンとは関係なく、先日買い付けに来た日本の友人が、もう読んだし重いから、、、と私に
置いていってくれた本。
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「このタイトルって、フランス暮らしにぴったりな言葉ね、笑」と思わず言ってしまった。。。
ノンフィクションライター・作家の沢木耕太郎氏の対談本。
人は何故旅に惹かれるのか、、旅という贅沢な時間について10人と語っている対談集で、井上陽水氏、
高倉健氏、、、などなどと語っています。ひょんなことで私の手元に来た本でしたが
とても興味深い本でした。

日本の本も、たくさん読みたいわあ。
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by 40ansparis | 2012-03-27 13:38 | 本 livre | Comments(8)

Cimetière du Père-Lachaise: ペールラシェーズ墓地へ

日本から来た友人も私も、ジャズピアノ好き。ピアノの音色が一番好き、ということで、、、
20区にある、ペール・ラシェーズ墓地へ「あの人」へ一緒に会いに行きました。
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広大な墓地で、ここは有名人のお墓がたくさんあるので、世界中から観光客も来るところ。

私は、もう10年以上も前に、ショパンのお墓に来たことがありますが、それ以降来ていなかったので
本当に久しぶりです。
当然ショパンのお墓に。
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観光客が次々訪れるのはやっぱりショパンのお墓。白い銅像のお墓です。
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ショパンは会いに来た目的の方のお墓の近くだったので、再会出来ました。
巨大で広大な墓地なので、行きたいお墓が他にあっても、なかなか全部を歩いて周ることが出来ません。
石畳ですし。

他にも、私が好きな人たちの中では、イヴ・モンタンも、マリア・カラスも、エディット・ピアフも
この墓地に眠っています。

私たちが会いに来たその人は、ショパンの並びすぐ隣のミシェル・ぺトルチアーニ
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帰った夜、また眠る前に彼のピアノを聴きました。
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by 40ansparis | 2012-03-23 13:02 | お散歩の時間 promenarde | Comments(20)

久々にヴァンヴ

3月はファッションウイークもあり、またそれとは別にも、友人がたくさんパリ入りしています。
仕事もちょうどバタバタしているシーズンで、なかなか皆様の日記にお邪魔できていませんが
失礼致します。

日本から来た友人と、久しぶりにのんびりちょっと遅めの時間でしたがヴァンヴの蚤の市を歩き
ました。
案内がてらふらりふらりと歩き、今回は華奢なカトラリーに出会いました。
万年筆もそうですが、このマーブルに弱いのです。
マーブルのは、6本セットだったので、友人と半分に。
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ちょっと一休みしたカフェで可愛い戦利品を眺めて、、、、。

ヴァンヴではないのですが、その後、いつも縁のあるジアンの小皿に出会ってしまいました。
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恐らく、カップ&ソーサーだったのではないか、と思うのですが、ジアンぽくないパステルのカラー
揃いだったのです。
他にもあったのですが、大好きな2色、ターコイズとパープルを。
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by 40ansparis | 2012-03-21 12:17 | パリのマルシェ・蚤の市 | Comments(12)

Salon du livre : monsieur Oe est venu a Paris!!大江氏がパリに来た!

今日の限られた時間しかなかったのですが、やっぱり今年も大きな書籍・本のサロンへ行ってきました。
今年は開催前から、ジャポン、ジャポンの文字。
そう、今年は去年の震災を受けて、招待国が日本だったので、たくさんの作家や漫画家が招待されて
サイン会に加わりました。
短時間にいろんなことがありましたが、今日はやっぱり招待された中でも一番格上の、大江健三郎氏に
絞って書こうと思います。

開催数日前の新聞フィガロ誌でも特別扱い。
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ノーベル文学賞受賞作家というのが一番で、文学の批評番組やら新聞雑誌に、とにかくオオエ、オオエの
文字が並ぶ週でした。

さて今日の夕方、その時間の前に私はフランスの作家で一番会いたかった人からサインを頂きまして
そのすぐあと、もう長蛇の列になっていたのが、まさに大江氏のサインコーナー。
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すぐ隣には上智大学教授・水林章氏もいらしていて、ちょうど彼が翻訳を手がけたり、今回の新書に
序文を載せた、ダニエル・ぺニャック氏が寄り、彼とちょっと話していました。

大江氏は決して気取ってはいないのに、知的で静かな佇まいからオーラを放っていらっしゃいました。
フランス人作家は結構大御所になっても、サインペンでサインをしているのに、大江氏は、素敵な素敵な
万年筆で(モンブランではありませんでした)サインをされているのでした!
全然周りの作家とは違う、品格が漂っていまして、私が日本人だからそう感じるのかな、と思って
前のサインをもらっている様子を眺めていると
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サインをもらってきたフランス人が、ことごとく、
「品があるね~。彼がしてくれた挨拶(お辞儀)見た~?!」と感動しながら帰って行くのを聞いて
日本人として、とっても誇りに思いました。

面白かったのは、サインをもらうフランス人たちが、自分の番になると、日本人みたいに大江氏に
ぺこりとお辞儀をしていたこと。もらった後の本を受け取り帰る時も。

予定時間を相当すぎても、大江氏はスター並みの人気とカメラの数。全然サインが欲しい人たちの
行列が止みません。
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私ももちろん素敵な万年筆でのサイン、頂きました。
日本語の方では、知的障害者の息子さんである光くんを書いた本など読んだことがあるのですが
折角のこんな機会なので、フランスでは特に話題に取り上げられた「ヒロシマノート」のフランス語版の
ポッシュを購入しました。
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大手出版社ガリマー社では、大江氏、三島由紀夫、などなど扱いのある日本文学コーナーまで今年は
登場して大賑わいでした。サイン会が長引いている頃、このコーナーの大江氏本はほとんどありません
でした。
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短時間だったのですが、とっても濃い、充実したひとときでした。

お金や物資で支援するのも素晴らしいけれど、こういう文化的な形で日本を応援する、というのも
素晴らしい企画だなあ、と感動した、今年のサロン・デュ・リーブルでした。
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by 40ansparis | 2012-03-17 20:27 | 本 livre | Comments(24)

太陽とテラスが戻ってきた、、、

今週はどんどん気温が上がっています。(週末はまた下がる予報ですが、、、)
朝晩は肌寒いですが、昼間は太陽も出て、とても気持ちがいい季節がようやく
やってきた!とみんなの表情も明るくなってきているようにさえ見えます。

太陽が戻ってくると変化するもの。。。。。
それは、、、、カフェのテラスの風景。
1月、そして氷点下の日々が続いた2月初めは、こんな感じでした。
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もちろん界隈やカフェによっては、観光地だったりすると真冬でももう少し
居るテラスもありますけれど、、、さすがにタバコを吸う人たちでも
氷点下では、長時間居ることが出来ませんでしたから。
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たとえ居ても、肩をすくめて表情も寂しげでしたが、、、太陽さえ戻ってくれば

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もう顔いっぱい、身体中に太陽を浴びたくている人たちで一杯になります。

この気持ち、本当にフランスに住んでから身にしみて実感して分かるように
なりました。
本能的に、人間は太陽に向かうのじゃないかしら?とも思ったりします。

ちょっと今は、まだノエル後にもうすぐやってくる復活祭商戦などで、まだ
忙しいシーズンが続き、カフェでぼーーーっとする時間がちょっと個人的に
不足中です。
4月初めの復活祭が終わったら、、、、嫌になるほど、ぼーっとしたいと思って
いますが、、、。
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by 40ansparis | 2012-03-14 21:36 | cafe | Comments(16)

un an apres : 一年後

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あの去年の震災からちょうど1年。

無料新聞から日々の新聞まで、今週はこの話題の特集を組んだ記事がとても多かった。
この表紙の写真は、去年、目にしなかった人はいなかったくらい、フランスでは有名になった一枚。

新聞やニュースでも、今週はあれから一年、、、と特集を組んでいたので、友人知人から、お客様からも
またお悔やみや慰めの言葉を頂きました。

震災があって一番に携帯のショートメッセージをくれた友人ドミニク、エトルタの雑貨屋さんのオーナー・
オリヴィエも、親しい友人かのように、いつも心配してメールをくれます。
フランス人の温かさを発見出来た機会でもありました。

今年は穏やかに、みんなが前を向いて歩いていけますように。
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by 40ansparis | 2012-03-11 23:28 | ニュース | Comments(8)

どこの席がいいかな

先日カフェにて、本からふと顔を上げたら、モコモコな、かわいいお客様が、、、、、
「どこの席にしようかな、、、、、、」
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テラスに居たかったようなのに、ご主人さまから呼ばれてカフェの中に連れ戻されました。。。
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by 40ansparis | 2012-03-10 22:30 | cafe | Comments(10)

前回の記録をさらに超えて、、、

発売されたばかりの村上春樹氏の1Q84第3巻は、前回の2巻の販売記録をさらに上回って、発売開始と
ともにいきなりベストセラー1位に躍り出ました。
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新聞や雑誌でも、さっそく話題になり、インタヴュー記事もかなり目にしました。
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しかもフランス人人気作家の新作をも超えての堂々一位。すごい勢いです。

さて私は、というと、デュラスの文体に惹かれてまた再読を繰り返していたところ、はまってしまい
古い本をまた再読、、、そして古本屋で、文庫にならないため、最近は手に入りづらくなっていた本を
見つけ、それを読み、さらにさらに、古本屋で、デュラス最後の恋人、ヤン・アンドレアの手記「この愛」を
見つけて、さらにそれを平行して読んで、、、、、。
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そろそろ、買ってある他の作家の本にとりかかろうと思いますが、、、また本については、自分の記録用にも
まとめたいと思います。

そうそう下半期の映画もまとめなくては。。。映画は、まとめきれるかな、、、、。
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by 40ansparis | 2012-03-09 23:41 | 本 livre | Comments(13)

新聞のホロスコープ(星占い)

星占いを頭から信じる私ではありませんが、一応もちろん目を通します。

雑誌の長ったらしい占いの文章よりも、新聞だと短いフレーズのみです。
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これは、ある日のル・パリジャン紙のホロスコープ欄。

いつも読んでて思うのは、ちょっとポエティック(詩的)なのです。スペース的に短い一文にせざるを
得ないからだとは思うのですが、ポエティックで言葉遊びの表現も多く、面白く勉強になるので
パリジャン誌の場合は自分の星座以外も全部読むんです。

例えばこの日のおひつじ座。
「あなたのアムールのリズムは段々静かになっていく。。。。。」 読みながらうーん、、、ポエムみたい、と
いつも思います。

静かな平日の昼間、学生たちがいなくて、きちんと正統ジャズを流していると、スタバも居心地が
とてもいいので、読書以外に、静かに書き物も出来ます。
スタバだと、我関せずで、人に話しかける人はあまり居ませんが、、、
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いわゆるカフェの中だと、すぐに人に話しかけるフランス人、絶対に誰かしら寄ってきて、通りすがりに
覗き込んで話しかけてきます。
しかも私が彼らには訳のわからない日本語を書いているので、興味津々。

「それ、中国語?日本語?もしかしてキミ、ジャーナリストか作家?!」とか云々。

静かにほっといて欲しいので、そういうオーラを出しつつ(出しているつもり)
「Ah oui. C'est ca.(あ、はい、そうです)」と淡々と答えて、すぐにノートに目線を移します、笑。
嬉しそうに答えてしまったら最後、その後はムッシュウの思うつぼ、、、読書も書き物にも戻れませんから。

日本語なので、彼らは何を書いているか当然分かりません。
多分、、、私がモンブランのボールペンやウォーターマンの万年筆なんかで書いているから、きっと
そう思うのでしょう。ふふふ。

ま、もう別に会わない人ですから、、、。
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by 40ansparis | 2012-03-07 19:26 | 気になる、、、 | Comments(10)

桜!

またどんより空のパリ、気温もまた下がってきましたが、、、、
家の近くで、たったひとつ、桜が開き始めた木を発見して、、、テンションがあがりました。
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春の空色ではなくて、どんより空が背景ですが、ぽつん、ぽつんと咲き始めているの、わかります。

桜と聞くと、もう真っ先に頭に浮かぶのは「桜坂」。

東京時代、パリに引っ越すまで住んでいたのが、この桜坂にあるマンションでした。
知ってて引っ越したのではなくて、決めてからここが、福山くんの歌になった「桜坂」だったのだ、と
知ったのでした。
今でも大好きな歌。そして大好きな桜坂。。。。。
(福山くんも、売れていなかった頃、桜坂近くに住んでいたのです)

Ah, c'est un peu nostalgie pour moi ..........あ~、ノスタルジー。
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by 40ansparis | 2012-03-04 22:26 | ちょっとした出来事 | Comments(14)