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Festival PARIS CINEMA

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7月2日からパリでは、一回映画を観るのが5ユーロ、リミットなしのパスが25ユーロという
フェスティバル・シネマを開催中です。

パリは、よくこんな風に手軽に映画を観ることが出来るイベントを、パリ市が中心となって開催しています。
土日が、本当は観たいものがあったんだけれど、仕事だったので断念。

今日は午後2本連続でゴダールを観て来ました。
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ヌーヴェルヴァーグ時代、まさに自分が生まれた年あたりの映画です。

ヘアスタイルやファッションはもちろん違うけれど、ほとんど変わっていないパリの街並み。
もう自分には日常の風景になってきているけれど、やっぱり映像で何度見ても、パリの街並みは
モノクロが似合うし、情緒があります。ただ美しい、というのとはちょっと違う気がします。
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週末には、公の場に登場するのはかなり久しぶりのJean-Pierre Leaudの舞台挨拶?もあったらしく
本当に週末にこそ、観たかったなあ。。。。

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もともと、ゴダールは北野武さんの映画と同じ匂いがする、と思ってはいたけれど、
観たことのなかった、今日観ることが出来た映画は、まさに北野映画みたいでした。

銃弾が飛び交うシーンが多いこと、突然ナイフで刺すシーンが出てきたり、血が流れたままや
血がついたままの服装で、登場人物が普通にそのままシーンを続けたり、、、、、

あり得ない場面展開や、あり得ない服装をした変な登場人物がいきなり出てきたり、シーンのカット割りも
大胆。おバカなシーンが続いても、そこにちゃんとクラシック音楽が出てきたり、政治の話が出てきたり
ちょっと知的な匂いも漂い、そしてちゃんと人生や人間への愛も感じる。。。。

ゴダールとキタノ、すごく私の個人的見解では、共通点が多くて同じ匂いがします。
二人とも、そして本当のおバカではなく、かなり知的で奇才の人。
だから万人受けするかと言うと、、、、、、、なのですが。

今週は週中は仕事だから、明日も何か観たいな~、とプログラムを観ているだけでも幸せ。
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by 40ansparis | 2009-07-06 21:43 | cinema | Comments(4)

Je vais te manquer

プロモーションチケットがあったので、特に観たい映画がなかったけれど、ひとつフランス映画を観ました。

つい先月くらいまで上映していたココ・シャネルの映画などと違って、今日観たのは、きっと多分日本では
公開されないだろうな、、というよくある日常を切りとったフランス映画です。
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監督は作家でもある女性が初監督だそう。
空港での様々な人々の出会いや人生の背景、その時の人生を切り取った映画です。
キャロルブーケが主演ですが、すっきりとクールな女優さんで、私の中ではあまりフランス人女優っぽさを
感じない人。かと言ってハリウッドタイプともちょっと違う、不思議な透明感と凛とした芯の強さを感じさせる
不思議な魅力の人。
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空港やホテル、そしてデパートやカフェなども、本当に様々な人が行き交う人間ドラマの舞台です。
そういう意味では、自分が接客業に長く携わってきて、その魅力というと、やはりその人間観察にもある
ように思います。
様々な個性や年代、性格のお客様に出会って、関わって、仲良くもなったり、、人の観察って面白いです。

頻繁に顔をあわせるようになると、お客様の人生の一部、悲しい思い出や心の中に秘めていた傷の部分や
美しい思い出を聞かせて頂けて、共有させて頂けることもあります。

本当にひとりひとりの人生が小説になりうるドラマだと感じます。

そんな波乱や人生の話を聞かせて頂いたりして、よく思うのは、、、
普段、本当に穏やかだったり優しい人こそ、実は、とても辛いご経験をされていたり、深い悲しみを
胸の内に秘めていたりすることが意外に多い、、、ということ。

逆に、だからこそ、他人に優しくなるのかもしれません。

映画の解説には何にもなっていませんが、外から見たら悩みもなさそうな普通のいろんな年代の人たちも
私たちみーんな、それぞれ悩みや悲しみを抱えているものだ、ということでしょうか。

フランス映画によくある、本当に日常を切り取った映画でした。
キャロル・ブーケとピエール・アルディティが素敵でした。

そして、いつも同じように、、、、日常会話のスピードは速すぎ!まだまだこの難解な言語とのお付き合いは
続きます。
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by 40ansparis | 2009-06-14 22:32 | cinema | Comments(6)

Hiroshima mon amour

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デュラスのこのポッシュは、だいぶ前に読んでいたのですが、映画を観る機会にめぐまれずにいました。
再上映されているのが分かっても、そういう時に限って仕事だったりして。

先日やっと観ることが出来ました。
この映画もヌーヴェル・ヴァーグの部類に入ります。1959年の映画です。

そして何と行っても、これは原題の通り、戦後のヒロシマを舞台に日本人男性とフランス人女性の出会いを
描いたもの。
日本人俳優は、岡田英次氏。
ポッシュの表紙も映画の写真を使って、現在も販売されています。

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日仏共同映画、といってもこの時代の作品。日本からの旅行者も今のように多くはない時代。

私の興味はストーリーよりも、本で読んだダイアログを、とても素敵な当時の俳優、岡田英次氏が
若干棒読みではあるけれど(偉そうに、すみませんっ!)流暢にフランス語で台詞を言っている点です!
うーん、と唸りながら観ていました。
学生時代にでもフランス語、ちょっと学んだ方なのでしょうか?それとも、もしこの映画出演が決まった
為に、フランス語を勉強されたとしたら、すごいことです。

映画そのものは、デュラスの本同様、ちょっと乾いた淡々とした台詞と細かいカットの連続で
断片的な詩のような映画です。そして当時の広島でロケされたという昭和の香り漂う街の映像。

でも原作の方が映画よりも私は好きかな。。。
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また観る機会があったらそれでもまた観るかも。

あまり知らない日本人の俳優さんでしたが、岡田英次氏、日本人離れしたきりっとした顔立ちが素敵な
俳優さんでした。当時は人気だったでしょうね。

そして当時の邦題を調べて、またがっかり。。。。。いつも邦題には反論あり。。。
「24時間の情事」  あ~あ。
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by 40ansparis | 2009-06-11 22:23 | cinema | Comments(10)

おくりびと : DEPARTURES

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フランス語の勉強も兼ねているので、パリで日本映画を選んで観ることは、めったにないのですが、今年のオスカーで海外映画最優秀賞を獲った「おくりびと」を観てきました。3日からパリでも公開されているのを知ったからです。

そして、この映画の撮影が、実は私の実家のある地域で行われたからなのです。
その前にも、藤沢周平原作の映画を、山田洋二監督が何本も撮影していて、映画村のようになっている
ところもあるくらいなのです。

映画のスタート、いきなり小さい頃から知っている、地元の地吹雪の映像から。
とたんに自分の田舎にタイムトリップ。
大好きな俳優さん、山崎努氏。味があって素敵でした!他の役者さんたちもいい配役でした。
久石譲氏の音楽も、日本映画を引き立てる最高の演出。思えば北野武さんの映画でもそうでした。
モックンの納棺師としての、所作、しぐさの美しさと演技。

そして優美な月山を背景に、モックンがチェロを弾く姿。
冬になると地元の地域にやってくる白鳥。小さい頃見に行ったりしたのも思い出したりして。

私も周りのフランス人も大泣きでした。
観客は、平日の午後だったのと、多分テーマが「死、葬儀」なせいかかなり年配のムッシュウ・マダムばかり
でした。
一番後ろの席で会場を見渡していた私の独断調査?では、約90%の白髪率(!!)でした。びっくり。
日本人は私だけでした。

故郷を思いつつ、そして、どう訳されているのかがとても気になるフランス語字幕を気にしつつも
いつしかどっぷり映画の中に引き込まれて、まるで日本の映画館で観ているかのような錯覚に。。。
でもフランス人に囲まれてパリで観る、故郷の映像。。。不思議でした。文化の違いを超えて、この映画が
評価されたなんて嬉しいことです。小さな慣習は理解されているのか分からないけれど、いい映画でした。

個人的に、気になったこと。。。。。


言葉で言わなくても、気持ちを伝えられる、、、そんな日本のスピリットをフランス人たちはどう思った
のでしょう?
これ、非常に気になります。
だって「きちんと自分の言葉で言わなければ、伝わらない」と自己主張することを小さい頃から叩き込まれる
この国の人たち。

だから日本は、神秘的なイメージを持たれるのかもしれませんね。
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by 40ansparis | 2009-06-05 22:43 | cinema | Comments(10)

緑の光線

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Le Rayon Vert : 緑の光線    というエリック・ロメールの映画を今日も観てきました。

ロメールを今の年齢で見直してみて、今日あらためて思ったこと。

トリュフォーやゴダールほどストーリーや主人公にインパクトがなくて、本当にホームビデオで撮ったかの
ような日常だから、20代、30代初めに見た時にはあまり印象に残りにくかったのだということ。

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そして女優もわりと普通のフランス人女性のような人を使っているし、こんなにナイーブで臆病な女性、
フランス人女性にも居るの?というくらい、主人公が臆病で繊細だったりします。
その周りの友人達は揃って、自己主張がこれでもか、という位強くて、気が強くて、ちょっと攻撃的で
自信過剰で、、、、、と典型的なフランス人女性たち。

でもナイーブで繊細な女性の心情を描いているのが、そんな女性の監督、ではなくて長老ロメール監督という
のがまた個人的には驚き。

年齢を重ねた後に、あらためてクラシック音楽はいいな、と思うように、そしてあらためて読んで夏目漱石に
じーんとしたり、そんな感じに近い、ロメールの映画たち。

だからこそ、年配のお客様が今日も多かったのかな、、と納得しました。
一方、ポスターのお洒落さは、トリュフォーやゴダールの方に軍配が上がりますね。

でも日常を切り取ったロメール映画らしいナチュラルなものが多いということかな。
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これは今の季節にもぴったりで好きなポスターです。

日常会話のスピードの速さは、難しい箇所がたくさんあるけれど、それでも40を過ぎて再会した
ロメール映画、全部観直したい気分です。じわじわとじーんと来て、今の自分の年齢で観るのがいいそんな感じがしています。
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by 40ansparis | 2009-04-27 21:59 | cinema | Comments(0)

Eric Rohmer 約15年ぶりに

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20代、30代と名画座やビデオで観たヌーヴェル・ヴァーグの映画たち。

40を過ぎて、偶然にも映画館でそれらを観る機会にめぐまれて、トリュフォーやゴダールの映画の魅力を
再確認しました。

今日はそんな中、これまた久しぶりのエリック・ロメールを観ました。
前述の二人に比べると、再度観るまで記憶の一番遠くにいた監督。でも、見直して、そうそう、このエリック
ロメールが結局一番普通の日常をそのままビデオで撮ったような映画なのよね、と少しずつ思い出して
いました。

そして自分が若いときに気が付けなかったところや、教訓などの発見があったりして。
登場人物それぞれの繊細さや女性心の微妙な揺れとか、、、、フランス人らしいな、と気付けたのは
40代の今、観たから、なのですよね。

ファッションももちろんその時代を反映していますけれど、大好きな水玉もたくさん出てきました。
今、見つけようとしても逆に見つからない、クラシックな水玉服で素敵でした。
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そして館内は、トリュフォーやゴダールの時よりも、さらにぐっと年齢層が高いお客様が多かったのと
上映前の着席おしゃべりを聞いていると、トリュフォーやゴダールよりも、ずっと大御所中の大御所と
いう見方で、一目置かれているのね、というのがわかりました。
でも、もっと若い年齢層だとフランス人の間でも、逆かもしれません。

日本は映画館での上映契約は終了している、とか聞いたので、ビデオでしか観ることが出来ないという
ことでしょうか。、、、ということは、本当に貴重な約2時間!
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by 40ansparis | 2009-04-24 23:42 | cinema | Comments(0)

ゴダールに浸って

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引越しでインターネットも出来ずに居たので、パソコンに向かっている時間がないと、自分の時間が
出来ることを実感。

いつもの読書もゆっくりとしていましたが、新作映画には目もくれず、古い映画の上映を探しては
見ていました。

以前ダイアリーにも書いた、トリュフォー特集の後、今の時期はゴダールを上映しているのを知って
休みの日の時間が合う時だけですが、堪能してきました。

「勝手にしやがれ」(日本題名に納得していないけど)ばかりが日本では有名すぎるけれど
たくさんの作品があって、トリュフォーの案を映画にしているものも多いのでトリュフォーのように
ショートフィルムもあります。
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でも作風が似ているかと言うと、まったく違う気が私は個人的にしています。
ふたりがもし絵を描いたとすれば、トリュフォーは繊細でモネみたいな絵を、ゴダールはピカソみたいな
絵を描くちょっと奇才な人、というように。トリュフォーの方が、より日常の中の繊細さを描き出して
いる気がするのです。一方ゴダールの方が若干エキセントリックな場面が多いです。
日本の北野武さんは、どちらかというとゴダールっぽいかもしれません。
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ついつい昔の監督、というイメージを持ってしまいますけれど、実はゴダールはまだ健在です。
実は先日カフェでちょうど見かけたばかりで、それもあってとても興味深く観ました。

自分も街でふと見かけるような、日常を描いたものがフランス映画には圧倒的に多くて、ハリウッドの
映画とはまったく違う点。
そこがやっぱり自分が惹かれる点でしょうか。普通の暮らしの中の小さな喜びや人の気持ち。
そして悲しみを抱えつつ、それでも小さな希望を持って生きている。特別な人たちではなくて普通の人たちの
普段の暮らしから、人生のお勉強。

私もいったいどこに向かって歩いているのかしら、、、、と今だに模索中です。
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by 40ansparis | 2009-03-13 23:22 | cinema | Comments(0)

Les parapluies de Cherbourg

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偶然、最近頭の中で流れていたのがシェルブールの雨傘の曲だったのです。。。

そして今日、再上映とお休みがようやく合ったので、観てきました。
何年ぶりでしょうか?

20代の頃から数えて、何度観たかな、、、。
既にわかりきったストーリーなのですが、何度観てもボロボロと泣いてしまう私。
ふたつ置いて隣の席に座っていたムッシュウも何度も手で頬の涙をぬぐっていました。

20代の頃はシンプルにうっとりとメロドラマとして泣いて観ました。
どの映画も本も、その年代によって感じ方が変わるのは当然だけれど、まずは前編フランス語
頭で理解して、あらためて台詞や歌詞が切なく素敵だなあ、と感じました。

前編ミュージカル仕立てなので、台詞も曲に載せてあり、ゆっくりで分かるし、誰もが知って
いるこの有名な曲もフランス語の歌詞がとっても切なくますます泣けました。

カラー使いがやっぱり大好きな60年代の映画らしくフランスだなあ、と思ったり、ミュージカル
といってもベースがジャズだったり、食事はやっぱりフランスって質素だなあと思ったり。
若いときには感じなかったことも見つけたりして。

カトリーヌ・ドヌーヴはサンジェルマン界隈で一度見かけたことがあります。
もう最近の貫禄がついている彼女を。
今も綺麗なひとだけれど、やっぱり若いときはこんなに可憐なひとだったのね、と
あらためて観ました。
何と言ってもやっぱりこの名曲のおかげで不滅の名作になっているように思います。

観たあとも、もちろん私の頭の中はこの曲だけがずっと流れ続けています。
今週は少なくともこの曲が流れ続けるでしょう。。。。
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by 40ansparis | 2009-01-06 20:54 | cinema | Comments(6)

Les plages d'Agnes

ここのところ新しい映画は、観たい~!と思うものがなく、、、観たい再上映のものは必ず
休みの日や時間帯と合わず断念。

今日はアニエス・ヴァルダという80歳を迎える女性監督の、自身の人生や映画で仕事をした人たちを
振り返り語る、ドキュメンタリー映画を観ました。

この女性、たくさんの映画を実は撮っています。
ドヌーヴやバーキン、若き日のドパルデュー、ミシェル・ピコリなどと。

昔の映像がたくさん出てくるのもいいけれど、彼女が人生を振り返る場所に選んだ浜辺が
とてもいい色合いでした。
海の波の音も、私にはノスタルジーを感じるものがあって、私自身にはとてもいい映画でした。

人生を追ったもの、実話、ドキュメント好きの私には。。。

淡々とゆっくりと語る彼女の言葉は、育ちや環境が違ってもきっと誰かの人生にも通じる
ものがあるのではないかと思いました。

余談ですが、ミシェル・ピコリは、モン・カフェで見かけたことがあるので、興味深かった。。。
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by 40ansparis | 2008-12-23 06:42 | cinema | Comments(0)