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上半期映画まとめ 2013

怒涛の下半期に入る前に、上半期のまとめを記録しておかなければ、、。

上半期は、フェリーニの映画から始まり、クラシックな映画はリマスターされた同じ映画を何度も観たりして
数よりも、質の意味で満足度が高かった。

以前すでに書いた、アラン ドゥロンの"太陽がいっぱい"も、3回も観てしまいました。

Hiroshima mon amourは、こちらも以前書きましたが、この映画で知った日本人俳優、岡田英治氏の品の良さ、
フランス映画の中でも負けない存在感があり、見入ってしまいました。
エマニュエル リヴァの声がまた、デュラスの文章にぴったりの声質。

大好きなシェルブールの雨傘は、、
ジャック ドゥミ監督の奥様 アニエス ヴァルダによるリマスターがハレーションを起こしたかのように、全体がパステルになり過ぎていて私は画像が荒くてもいいから元の映像で観たかった、、、。
とは言え、何回観ても、分かっているけど毎回大泣き。
この映画を観た後は、絶対に人との約束は入れられない、笑。

ドゥミの名言、、、
"Mieux vaut prendre avec légèreté des sujets graves qu’avec gravité des sujets légers"
(軽い主題を大げさに描くよりも、重い主題を軽く描く方が良い、、、)

だからこそ、この悲劇の恋愛話をドゥミは、ミュージカルに仕立てて、
カラー映画を最大に活かした明るさで演出した、、、。
名作だ!本当に!と観た後も、あちこちから聞こえて
フランス人にとっても、大好きなクラシック映画のひとつなのだなあ、と実感。

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以前から観て観たかった、イタリアの監督、ヴァレリア ズリーニの映画も幾つか観ることが出来た。
ジャン ルイ トリンティニャンの出演作
も。太陽がいっぱい、などもそうだけれど、この時代はイタリアとフランスの共同製作がとても多く、俳優人も混ざっている。


一方新作は振り返ってみれば、私が選んで観た映画は、全て原作が既に小説になっているものばかりでした。

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南仏が舞台の、クラシック文学、マルセル パニョール原作の二作は、南仏訛りやマルセイユの綺麗な海の景色に心癒されました。
現代のアラン ドゥロン、ラファエル ペルソナ もなかなか良かった。

地味な評判で終わってしまったけれど、私の中では、かなり久しぶりにスクリーンで観た ファニー アルダンとローラン ラフィットのしっとり切ない物語が、しみじみ良かったなあ。
主演の二人、大好きなだけに感情移入が強かったせいかも知れないけれど。

秋冬は、、春夏よりも時間が限られるけれど、また良い映画に出会えたら嬉しいです。


今回は古い映画、新作、と画像をまとめてみましたが、あらためて思うのは、古い映画のポスターの、それぞれが何て洒落ていること!
新作映画のポスターのつまらなさ。。
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by 40ansparis | 2013-10-13 17:34 | cinema | Comments(16)

パリの映画館の心意気

上半期の映画と本まとめをしておこう、と考えながら思った事。

パリの映画館は大小合わせて沢山あり、映画も新旧合わせて、時間に余裕さえあればイヤと言うほど映画を観る事が出来ます。

でも、本当に凄いのは映画館の数ではなくて"心意気"だと私は思っています。
特に小さい名画座のような映画館。

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例えば、、、
少し前の"レ ミゼラブル"や"華麗なるギャッツビー"の新作映画が公開された頃、私などはついつい新作よりも
"だったら昔観た、あの古いバージョンの方をもう一度観たいわあ、、、"と
思う訳です。

すると、多くのシネフィル(映画通、映画ファン)がそう思っているであろう、とパリの小さい名画座はすぐに、その古いバージョンの上映をプログラムに入れて上映してくれる。

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または、、、
アルモドヴァー監督の(他の誰でも、ウッディ アレンでも)新作が公開になると、私はまたひねくれて直ぐに
"アルモドヴァー監督のなら、新作より大好きなParle avec elleが観たいわあ、、"と思ったりする。

そして上映予定をチェックしていくと新作公開に合わせて、その監督のオマージュ上映をする映画館が出てきて、その監督の全作品を日替わりで観る事が出来たりするのです。
実際には仕事や休日との兼ね合いで全て観る事は出来ないけれど嬉しくなります。

特にフランスのシネフィルは、監督が誰かを非常に気にするのですが、
それも含めて、今やi Phoneででさえ映画が観られる時代に、それでもわざわざ映画館へ足を運ぶシネフィルの今観たいもの、小さい映画館のオーナーは分かってくれているのです。
これぞ本当の映画館の姿だと私は賞賛しています。

私の映画まとめは全て映画館で観た作品に限って書いているのですが、
こういったパリの映画館の心意気のお陰で大好きな古い映画をいつも大きなスクリーンで観る事が出来ているのです。

この春夏も新作よりも古い映画の方を多く観ました。
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by 40ansparis | 2013-09-05 17:52 | cinema | Comments(12)

日没は21時くらいになりました

毎年パリの広場を利用して行われる
ヴァカンスの間の恒例イベント、野外シネマ。

もう終了しましたが、、、
八月のまだ始めの、ヴォージュ広場での回に友人と行きました。

私は仕事後だったので、友人がピクニック用に軽い夕食を持参で来てくれて。みんな芝生に座ったり寝転がり
心地よい夜風に吹かれながら映画を観る。。。夏の一番気持ちがいい季節。

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映画開始の21時半でも、まだ明るかったのです。
今、21時半はかなり暗く、ちょうど空はミッドナイトブルー。

映画が始まる頃に見えた夕焼けが
この夏一番の空かなあ。
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by 40ansparis | 2013-08-19 04:28 | cinema | Comments(24)

太陽がいっぱいのパリで

Plein Soleil (太陽がいっぱい)のリマスター版が公開されました。

この夏は、何だか大好きなクラシックシネマのリマスターが何作も目白押し。
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20年ぶりでしょうか、観たの。

アラン ドゥロンの美しさ!
フランス人俳優には、意外に正統派二枚目が居ない、、、だからこそ今でもアラン ドゥロンに美で敵う人が居ない。

最近の若手俳優で" アラン ドゥロンの再来! "と言われているのがこの人。
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つい最近マルセル パニョールの映画化したものを観ました。彼もなかなか綺麗な人。

でも本家を観ると、やっぱり全然違う。

50年代後半の南イタリアの海や街がとても綺麗。
アラン ドゥロンは役者になる前にはインドシナ沖まで行った海軍だったそうだから、こんな海のシーンも躊躇せずに演じる事が出来たのかも知れない。

リマスター版が上映されて、映画を観に来ている層は、やはり当時のアラン ドゥロンファンのマダム達が大半。


観終わり、館内のお手洗いが小さく、私を含めて4人並んでいました。
私以外の三人は、うちの母くらいの年齢のマダム。

それぞれ独りで来ているようで、最初は待ちながら沈黙。

独りのマダムが突然
" j'étais tellement amoureuse de lui en ce temps-la....."
(私、当時、本当に彼に恋してたワ、、、)
と呟いた途端、
他のマダムもMoi aussi !!(私も!)
と嬉しそうに話し始めた時には面白かった。
もちろん、ここで話している彼、とは
アラン ドゥロンのこと。

その後も
" まあ、何て彼は美しかったかしらね〜"
"彼の後も、ここまで美しい男優はフランスにはなかなか居ないわね。"

私がにやにや聞いていると、矛先が私の方へ。

"当時は私の両親が若い頃は、日本でも凄い人気だったみたいですよ。"
と答え、

"貴方は、どう?アラン ドゥロン好き?" と聞いてくるので、

"んー、本当に美しいとは思うけれど、私はあまり、、、"
と言いにくそうに答えると、マダム達、何故か大爆笑。

"私は、同じ時代ならベルモンドの方が好きなので、、、"
などなど、話し、、、、


ひとしきり4人はトイレの待ち時間の間だけ、映画を共有したのでした。
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by 40ansparis | 2013-07-20 22:58 | cinema | Comments(20)

le joli mai : 美しい5月

先日観たのは50年前のパリの姿を撮影したモノクロのドキュメントフィルム、Le joli mai.

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撮影されたのは1962年。
ポスターの雰囲気は"素敵なパリ"っぽく見えますが、逆に内容はかなり現実的。

60年代のパリの様々な界隈で生きる一般の人々の生活や姿をそのまま撮影。
一般の人達のインタビューなどもかなりあってルポルタージュの雰囲気。
かなり長い映画でした。

中心部はあまり変わっていないパリですが、郊外や貧民街は今とはまた全然違う景色。
何故か日本の60年代と同じ雰囲気を感じました。電化製品が普及し始めたり、同じような出来事があるからかもしれません。

一方、時を超えて時代が変わっても、全く変わっていないのは、、、

パリジャンたち、笑。

カメラを前に、躊躇も遠慮もなく、言いたい事を主張して文句ばかり、ストばかり。

今と変わらず住宅難や政治家への不満が止まらず、そしてヴァカンスやアムールについても延々と語る。

よく周りでパリの人達のことを自虐的に皮肉を言う時、
"Parisiens ne sont jamais contents."
(パリジャンは、何があっても喜ばない: つまり、、不満ばかり言っている)
なんて言っていますが、、、映画を観ながらこの言葉を思い出していました。

まさにそんな映画でした。

所々に入る落ち着いた声のナレーションは、イヴ モンタンでした。
タイトルにもなっているイヴ モンタンが歌う "Le joli mai"がバックに流れてきます。

50年ぶりの公開、の割には上映館がとても少なかったように思います。
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by 40ansparis | 2013-06-07 05:27 | cinema | Comments(8)

2012下期 映画まとめ

この秋冬はいつにも増して忙しく、いつもよりも映画館へ足を運べませんでした。でも実際にあまり新作で観たい!と思った映画も少なかったかな。

でもそんな中で幸い観る事が出来た映画を記録用に。
なお、以前書いた、Amourは別格扱いとしまして、他の映画をまとめました。

"古典文学回帰"

この秋冬は、何と無く映画と本がリンクしたシーズンになりました。
映画で出会ったり再会して、本へと移行したものも。
-Anna Karenine(以前既に書いています)
-Thérèse Desqueyroux
フランスのノーベル文学者、フランソ
ワ モーリアックの名作の映画化。
ジル ルルーシュとオドレイ トゥトゥの組み合わせに何と無く違和感あるものの、映像は好きだなあ、と思ったら、以前気にいった映画を幾つか撮っていたクロードミラー監督の作品。
この映画を撮り終えた後亡くなっています。インパクトあるポスターも良かった。

-Les Misérable (以前既に書いています)
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"L'acteur mon prefere"( 私のお気に入り役者、、)

それは、何度か書いているファブリス ルキーニ氏。
新作に良い映画、観たい!と思える映画が少なかった中で、二つもルキーニ氏の新作を観る事が出来て個人的にはかなり満足!
-Alceste a bicyclette
Alcesteは、モリエールの戯曲 人間嫌いの登場人物。舞台のイル ド レの景色も良かったし、ランバートウィルソンとのコンビがとても良かった。
イヴ モンタンのbicycleeeetteee〜が流れてきたのも個人的に嬉しく。

-Dans la maison
フランソワ オゾン監督の新作。
新作に期待出来て、やはりハズレなくうーんと唸らせる作品を撮るのは、最近オゾン監督くらいかなあ、、私は。
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"実話に勝るもの、なし"
-Royal affaire
1770年のデンマーク。
イギリスから嫁いだキャロライン王女と頭の足りない坊ちゃん王の専属ドクターとの悲恋。
最後の二人が罪を背負う罰、ギロチンなど、ドラマティックで凄過ぎる物語、もっと凄いのはこれが実話だと言うこと。
ベルリン映画祭で、主演男優賞と最優秀シナリオ賞。

-Hitchcock
1950年代のハリウッド、誰も望まず期待されないまま製作された映画、サイコの舞台裏と、その頃のヒッチコック監督自身の人生を描いた映画。

"懐かしの、、"

-La Tulip noir
1964年のアラン ドゥロンが最高に美しい頃。(タイプじゃないけど)
二役を演じていて、とにかく美しい。。。

-裏窓
上記の伝記映画のお陰でオマージュ上映がありました。グレースケリーの品と洋服が素晴らしい。

-La femme d'a côté (隣の女)
トリュフォーの映画を久しぶりに観れました。税金逃れのロシア行きで何かと話題だったドパルデュ出演。ヌーヴェルヴァーグの頃の彼は良い作品に出てるなあ。

-L'aille et de la cuisses
大好きなルイ ド フュネスのコメディ。
彼が亡くなってちょうど30年と言う事でオマージュ上映があり、特集号も購入。
最近のフランス映画に比べると、同じドタバタコメディでも、どうしてこんなに品があって洒落ているのか??

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この秋冬は、数より質、だったように思います。
数は沢山観れなかったけれど、観た映画はどれももう一度観たいと思える映画ばかりでした。
ただ、休日が沢山潰れた分、観たかったけれど見逃した映画もありました。

本も近いうちに記録しておきたいと思います。

この春は早速フェデリコ フェリーニの名作を続けて観たところです。
ゆったりした時間が、今の私には何より贅沢に感じます。と、言いながら案外バタバタしているのは何故かしら?笑
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by 40ansparis | 2013-04-15 01:50 | cinema | Comments(18)

ジャンバルジャン、と言う名前

ジャンバルジャンと言う名前を初めて耳にしたのは中学生頃だったでしょうか。。。

まだフランスさえよく知らなかった私に、初めてこの名前とレ ミゼラブルと言う映画のことを熱く語ったのは父でした。

うちの両親はかなり小さい頃から、映画を沢山観る機会を作ってくれ、よく自分達が今までに観て感動した映画について熱く語ってくれました。

大学時代を過ごした仙台の学生街には当時、幾つかの名画座があり、私はそこで古い映画を沢山観る事が出来ました。
父が語っていた、レ ミゼラブルも、父の好きな、今は私も大好きなジャンギャバン主演のもので、この頃に観たのです。

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さて、今年話題のこのミュージカル映画、レ ミゼラブル。

ジャンバルジャンを演じたヒュージャックマンは元々ブロードウェイのミュージカル俳優だと知ってはいましたがとにかく素晴らしかった!
彼を知ったのは、ウッディアレンの映画でした。

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他の配役も、パリの街を作り上げた製作サイドも素晴らしいと思いました。

観てから、つくづく思いました。
フランスはヴィクトル ユゴーの時代から現在まで変わっていない、、、。
時代背景は変わっても、フランス人の血に流れているこの、主張、革命精神は脈々と受け継がれているのを、毎日のように見るストでの国民の怒りや、大統領選挙での勢いを見ていても実感する、、、。

政治家ではなく、フランスは"国民が"
"我々が" 国を作るのだ!と言う意識とパワー。

この映画、さてフランス人の反応は、、、
たまたま時間が出来たのが、公開された週末、長蛇の列かな、と恐る恐る行った所、がらりとしていました。
タランティーノの新作の方が並んでいたくらい。
やはりここはフランス、ですね。

私自身の率直な感想は、、、
正直に白状しますと、、、
日本が凄い盛り上がりだったらしいので言いにくいのですが、、、

私はジャンギャバンのレ ミゼラブルの方をもう一度観たい!と思ってしまいました。

そんなこと?と思われるかもしれないのですが、、、

フランス語で読んだことのあるヴィクトルユゴーのレ ミゼラブル。
あのセリフそのままにフランス語で聞きたいなあ、と。

私の中では、英語を話しているジャンバルジャン、と言うのが有り得ない訳でして、、、
非常〜に違和感ある訳です。はい。

本当に素晴らしかった!それは本当。

Oui oui je sais, je suis très très classique !
(ええ、ええ、分かってます、私はとっても古い人間なのヨ!笑)

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by 40ansparis | 2013-02-20 20:08 | cinema | Comments(32)

新春の喜び。ようやく映画に浸る

忙しかった時期に既に公開されていた映画をやっと観ることが出来ました。
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トルストイのアンナカレニーナ!
名作だからきっと大盛況でロングランだろうと安心していたけれど、アメリカ製作のせいなのか、僅かな映画館でのみ上映、フランスでの評判も悪く、観ることが出来るところを探してようやく。

思春期の文学少女のように、私は古い名作のドラマティックなラヴストーリーが、たとえそれが悲劇の結末でも大好き。

ジェーンオースティンの"高慢と偏見"とか、昨年映画化されたのを3回も観てしまったジェーンエアとか、、そしてこのアンナカレニーナは、もう最高に好き。

さらに不思議な繋がりがあって、昨年映画と本に再感動した"存在の耐えられない軽さ"の中にも登場したりしたので、去年の夏のヴァカンスに再度フランス語で読みたかった候補のひとつがまさにこのアンナカレニーナでした。

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さて、フランスでは不評のこの映画。
高慢と偏見も映画化したことのあるジョーライト監督。
サプライズの、一部テアトル仕立て。
ドラマティックな話をさらにこれぞ映画の醍醐味、とドラマティックに仕上げてあって私は大、大、大感動。

最近ハリウッドは、有名人の人生や古典文学の大作の映画化をよく製作しているけれど、最近のこれらのシリーズは素晴らしいと思う。
英語で観なくちゃいけないのが、私には疲れるところだけれど。

ハリウッドの映画を何かとバカにするフランスだけれど、最近のフランス映画こそ、何だか皆同じ、10€以上も払って観る価値あるのかしら?と思うものが多すぎ。

フランス人のシネフィル(映画好き)な知人たちにアンナカレニーナを観たことを話しても、
Toujours la même chose!
"いつも同じ話じゃない"(分かりきったストーリーじゃない)とか、アメリカ製作だし、なんてつれない反応で、笑。
世間の批評と私の意見は、よく全く反対になるけれど。

ともかく、フランス語の文庫版でも1000ページの大作ですが、今年こそヴァカンスにはアンナカレニーナを再読したいな、と思っているところ。

ソルドの初日、ガラガラに空いている映画館にてスクリーンを独り占めして
感動してきました。
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by 40ansparis | 2013-01-12 00:09 | cinema | Comments(18)

l'acteur incroyable!! "Amour": 素晴らしい役者

本当に凄い役者です。
今年のカンヌのパルムドール賞に輝いた、ジャンルイ トリンティニャンとミカエルハネケ監督で話題騒然の"Amour"(アムール)が公開されました。

重い瞼のまま、頑張って午前中の映画館へ。午後は長蛇の列になってくるに違いないから。実際ズバリその予感的中でした。
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80歳を超えているジャンルイトリンティニャン。
最初はシナリオを読んだ際に断ったとのこと。あまりに辛いストーリーだから、と。
新聞のインタビューによると、自分ですでに4回も観たそう。自身で、この映画は自分の一番の代表作になった、と語っていました。

タイトルはAmourアムール、愛、ですが、恋愛ものではなくて、この場合、家族愛や人間愛の方です。
高齢化、介護で起こり得る様々な出来事、見る人誰もが他人事とは片付けられない状況、あるタブーな部分まで描いています。

ストーリーは高齢化での、日本でもよくニュースで目にする話ですし、重いテーマを描く映画も沢山ありますが、ただミカエルハネケ監督の描き方が、最後の一瞬まで素晴らしくて圧倒されたまま、見終わったら少し館内はみんな動かずに居ました。

年間30本映画を映画館で観たとして、新作で今、観たあとにため息とともに
"C'est beau!! Beau film!!"
(素晴らしい‼いい映画~‼"と唸る映画がどれだけあるでしょう?

私の場合は、そう唸るのは大抵既に観たことのある、古い映画の方。

日本では公開されない沢山のフランス映画には、莫大な資金をかけて本当に真面目にこんなの製作しているのか?と疑問に思うような映画も少なくないし。

そう言う意味では、パルムドールの栄光に相応しい、素晴らしい映画でした。
そして、80歳を過ぎても尚、素敵でチャーミング、あれだけのセリフを自分のものにして老いをさらけ出して演じ切ったジャンルイトリンティニャンの信じられないくらいの役者としての姿勢。
奥様役共々、素晴らしい役者でした。

静寂の中で映画は終わり、、観客は呆然と取り残されました。。。
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ちょっと伝言を。

先日メールのアドレスを鍵コメントで下さった(ま)さま、頂いたアドレスに何度送ってみても、戻ってきてしまいました。アンダーバーか何かが違っているのでしょうか?そう言う訳で送れていません。


もうひとつ、この月曜日からの週は、巨大なサロン、Salon du chocolatがありまして、帰って寝るだけの一週間になりそうなので、ブログをお休みさせて頂きます。
コメント欄も閉じさせて頂きますので、ご了承下さいませ。
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by 40ansparis | 2012-10-28 01:37 | cinema

上半期:映画

上半期をまとめておかないと、あっと言う間に下半期も終わってしまいそうなので、自分のまとめ用にも忘れないうちに。

上半期は、新作で惹かれた映画の、なんと少なかったこと。
逆に普段以上に好きな監督やジャンルの映画を、より多く映画館で観ることが出来て実り多き時間を過ごせました。

いつも通り、パソコンなどで観たものではなくて、あくまでも映画館で観た映画をキーワードでまとめています。

*クラシック映画のエレガントさ
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いつも以上にイタリア映画との再会が多く、あらためてその世界に惹かれました。
ヴィスコンティ、パゾリーニ、ミケランジェロアントニオーニなど。

*日本の古き良き映画万歳

先日、小津映画について書きましたが、同じ回顧シリーズで他にもみました。
中でも、10年以上ぶりで観た今村昌平監督の"楢山節考"は、今の年齢で観たせいか、凄い映画だったなあ、と感動。

今回はフランス人に囲まれてフランスで観た訳ですが驚いたのは、公開された同年1983年に、この映画はカンヌ映画祭でグランプリのパルムドール賞を受賞していたこと。
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当時の知識での中で、異国のおば捨て山と言う残酷、野蛮で奇妙な物語に、パルムドールを与えたフランスもすごいな、と。。。
そのリアルな姿こそ、人生、とも言える映画ですが。

*新作と再上映の中での光

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サルサから興味あるキューバを舞台にしたオムニバス映画、ミニシアターでのみ上映で、評判はいまひとつ、でも私はとても気に入った映画。パリジュテーム、と言う映画のキューバ版といったところ。7人の監督がキューバを舞台に人々の生活や愛を描いている。

ジェーンエアーは、ご存知の名作。文句無しでC'est beau!!!(美しい‼)。映画化は何度かされているけれど、今回の配役は凄く良かった!

イタリア映画のアモーレ。公開は去年だけれど、多忙時期と重なり見逃していた映画。
これも凄かった。。貴族の家庭の主婦が、息子の友人に恋をし、最後は身分や家庭を全て投げ捨てて息子のような年齢の男性のもとへ行く、と言ってしまうと簡単だけれど。
この結末はヨーロッパならでは、と感じる。
成熟した年齢の女性のほうが魅力ある、と言う認識、、、日本では現実離れしているように思われる結末かもしれません。

*番外で、フランスの美しいアニメーション
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半期に一度くらい公開される、フランス製作のアニメーションフィルム。
日本の切り絵のようでもある、独特の世界。色合いやイラストも美しくて、大人が観ても現実を忘れさせる綺麗さ。実際、フランス人も大人同志でも観に来ています。
日本のアニメもいいけれど、こんな映画も是非日本の子ども達に見せてあげたいな、と観る度に思います。

もうひとつの番外は、何故かウッディアレンだったこの春。
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彼のドキュメンタリーフィルムを観たら、若い頃のデビューは、まさしくひょうきん族のたけしさんのようだった、と言う発見があったり人生そのものがドラマな、女性遍歴など、映画より興味深かった。

仕事場の真ん前で撮影が行われていたので観たフランス映画にウッディアレンが出演した映画は、、まーったく話題にならずに一週間で打ち切り、笑。でもいつも歩く通りを映画で楽しめた。

普段着のフランス映画、例えばジュリエットビノシュやソフィーマルソーなどが出演しているロマンティックコメディなども合間に観たのですが、最近は何だか新作は料金に対して映画の価値が、、と思ってしまうほど特筆すべき事がないものばかりでした。とても気になったもので観ることが出来なかった映画は、海外の映画でしたし。

上半期、ひとつずつ書いていると長くなるのでこれでもまとめたつもりですが、お付き合い下さってありがとうございます。

下半期は繁忙期だから、いい映画の上映があっても中々観に行けなかったりする時期ですが、出来る限りまたいい映画を映画館で観たいものですね~。
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by 40ansparis | 2012-10-13 23:15 | cinema | Comments(18)