カテゴリ:本 livre( 112 )

いつも気になる

私がフランス語の本を読み始めた頃は、あまり現在の作家名や作品の特徴を知らなかったので、まずは日本語で読んだ事のあるスタンダール、モーパッサン、フロベール、カミュなどクラシック文学中心、後はデュラス、アニーエルノー、とクラシック文学から始めました。

そのまさに読み始めた頃、ガリマール社の文庫本ポッシュの増版分の文字フォントデザインが変わり始めました。

それがまあ私は個人的に好きではなくて、今でもこのフォントを見るたびにもぉ、、、と思ってしまいます。

グラフィックとして特にクラシック文学は断然以前のままの方が素敵なのに。

私の手持ちの中でデザインが変わった後に購入した物は作家名がカラーになっているのです。(本まとめの記事の中でも二種類写っています)
当たり前ですが現代の作家の新作は古いタイプは存在しないのでイヤでも新しいフォントで購入する事になります。

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例えば上の中ではヘミングウェイの物がカラーの新しいタイプ。

こんな事で憤慨しているのは私くらいなんでしょうけれど、、、新しいフォントは素敵じゃないんですもの。

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どうでも良い情報でしたが、、、
今でも本屋さんで気になって仕方ないものですから。

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全く同じ表紙でも、やっぱり昔のフォントの表紙デザインが素敵です。
古いタイプは手放さずに持って居たくなります。








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by 40ansparis | 2017-11-22 02:41 | 本 livre | Comments(4)

今年も愛の書簡集

昨年の秋は、30年もの間続いていた元ミッテラン大統領が愛人へ宛てた手紙をまとめた1200ページの本が出版された事をこちらでも書きました。

今年もまた。
今年はノーベル文学賞作家のカミュ!
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こちらは1300ページ!
スペイン出身の女優との隠された愛。こちらは一方からの手紙だけでなく双方の書簡集です。

新聞に抜粋された手紙の一部がありましたが、、、小説の一文みたいに文学的。

この記事を見て私が思った事は、、、
はは〜ん、またノエルのプレゼント商戦に乗せるのね、、、。

間違っていないと思います、笑。
昨年のミッテラン氏の本もかなりの分厚さと重さにも関わらずノエルプレゼントには相当売れた様子。

秋はノエル商戦狙いの香水やジュエリーの広告が増えます。広告は少ないものの、本屋さんもノエル前は凄い行列になります。

メトロで見つけたジュエリー広告。
猫のちょっとした流行りは、フランスでもここまで来ました。猫リングとは、、、フランスらしからぬ広告にかなり驚き。
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by 40ansparis | 2017-11-16 17:53 | 本 livre | Comments(4)

一茶と猫

良いアドバイスが貰える私にとっては信頼出来る本屋さんで、たまたま見つけた本。

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小林一茶は、猫俳句を330句以上残している猫好き、との解説に立ち読みが止まらなくなり、やはり購入。

かなり前にフランス人作家の本で知ったのは、小林一茶が晩婚で、しかも4人の子供を幼少の頃に失っていること。

この一茶の俳句の本で新たに知ったのは、彼自身も3歳で母親を亡くしていること。

その為、自身の幼い頃や若い頃の切ない想いをたびたび雀の姿に例えて句に託した。
亡くした息子や娘は蛙や蝶に見立てて句に唄った。

そして作者の見解が面白くて、、、

夏目漱石は元々俳人だったので一茶の句を知らないはずはなく、一茶の句に"我輩は猫である" の発想を得たのではないか、、、。

なるほど。
きっと猫の句を読んでいた時に、擬人化する手法がヒントになって閃いたのかもしれません。

ところで5 7 5が成り立たない外国語での俳句の感覚が今ひとつ掴めなくて、、、
それで逆に興味を持っているのです。

もしかしたらフランス語で俳句を作る方が自由で自分に合っているのかも、、、と、笑。

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by 40ansparis | 2017-11-10 07:04 | 本 livre | Comments(2)

上半期本まとめ 2017 S/S

毎度ですが自分の記録用ですので退屈でしょうけれど、ご笑納下さい。八月までのまとめです。

クラシック文学の再読は一冊が厚いのでなるべく春夏に読みたいのですが、新刊で読みたいものや猫本、頂いた本など割り込み、結局色々読みました。

いいお話に出会いたい、と思いながら新刊本や知らなかった作家の場合、選んでいるつもりです。
アマゾンなどの批評は、読む前に左右されない様、読んだ後にじっくり読む事が多いのですが、結局どちらにしても自分の感想とは批評も異なる場合が良くありますね。
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先シーズンに映画を観た "un sac de billes" は本も感動的。アウシュビッツから生還した人達の証言はどれも一言が重く心にのしかかってきますが、特に小学生の年齢で、この凄まじい出来事を経験した著者には頭が下がります。

でも驚くのは、酷い仕打ちをユダヤ人にしていたナチスも、子供の具合が悪いとナチス専属の医者に渡してきちんと見せたりしていた事。
子供の目線で直に見た証言が語られています。忘れられない本。

実話好きなので、実話を元に書かれた本は歴史小説を含めて8冊読みました。
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クラシック文学は、やはり映画を観たラクロスの"危険な関係"やラテン哲学、デュマフィス、ポール ヴァレリー、ショペンハウワー、日本の作家は藤沢周平、遠藤周作。

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大分前に一冊読んだJean-Christoph Ruffan氏は、元国境無き医師団でセネガル大使など国際的経験豊富な作家で、数年の間に素晴らしい歴史小説家になってきて、読みたくていました。

ルネサンス時代のフランスがブラジルを植民地にすべくアマゾンへ乗り込んだ史実を元にしたRouge Bregilは読み応えありました。

ジェーン・エアを書いた英国の作家、シャルロット ブロンテが若い時にベルギーへフランス語を学ぶ為に語学学校へ通った時の、フランス語教師との恋がジェーン・エアの構想の元になった話もたまたま本屋さんで見つけた本。
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日本の中世時代に都へ鯉を運んでいた人達をフランス人作家が描いた小説は、日本人作家が書いたのかと思うほどで、ポエティック。
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頂いた歴史小説は、江戸時代、実際に活躍した蒔絵師たちを描いた小説。読み応えあり、しっとりした情緒あり、心に響きました。

読んだ本は、バラバラに私の手元に来たのに、何故か時代や自分の興味に繋がるのでした。


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by 40ansparis | 2017-09-15 21:39 | 本 livre | Comments(8)

黒猫の誘惑、そして寄り道

私には読書の春夏。

でも思っていたクラシック文学の再読は数冊で、結局新刊で気になるものを読んだり、あちこち寄り道してしまいます。

さらに最近フランスは、日本ほどではないけれど猫を取り上げるのが増えていて、本屋さんでもあちこちで誘惑されて困ります。

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この春夏の寄り道。
"猫の様に行動して、猫の様に考え生きよう"という猫哲学の本。

誰でも猫の様に生きられるものならそう生きたいけれど、人間サマはそうも行かないのよねえ、、と呟きながら読み終えました。

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様々な作家達の猫を表現した文章の引用集。

他にも店頭で見かけただけでも、

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作家の新刊の帯に何故か黒猫がいたり、

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絵本にも。

寄り道している場合では無いのに、、、と言いながら、見つけるとやはりフラフラと、、、。





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by 40ansparis | 2017-08-29 17:35 | 本 livre | Comments(9)

倦怠、怠惰、緩慢、いかにもフランス

一年のうち、フランスと言う国のスピードが一番ノロノロ緩くなるのが夏のヴァカンス時期。

フランス人というと雰囲気も頑張り方もゆるいイメージがあり、それを日本もアンニュイなどと言って使っていますけど、これはennui と言う単語から来ています。

本屋さんがテーマを独自に決めて、それに関する本を集めて紹介している事が良くあり、そう言う中からよく新しい作家に出会ったりします。

先日通りかかった本屋さんのウインドーには
Éloge de la paresse (倦怠への賞賛)

と言うテーマでセレクトされた本がありました。
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ヴァカンスだからこのテーマを考えついたのでしょうけれど、流石だなあ、、、と妙に感心してしまいました。

何でもキチンとしないと気がすまない日本人には絶対に思いつかないテーマだと思いますね。

ゆる〜い生き方、フランス得意です。
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by 40ansparis | 2017-08-06 03:26 | 本 livre | Comments(6)

紙離れ

先日、本屋に勤めていた知人と久しぶりに話しました。

紙離れが深刻で、紙の本屋商売は将来無くなるのかも、、、現実に新聞も本も紙の方の売り上げはかなり落ちているとの事。

でも、、、フランスは、今時期も本屋さんに行けばヴァカンスに持って行く本を探す人達でごった返しているし、普段だってみんなレジに何冊も持って並んでいるし、必ず紙離れの現実が信じられないくらい。

そう言うと、、フランスはやはり、それでもヨーロッパでも一番まだまだ本、しかも純文学、小説が沢山書かれ、出版され、売れて、読まれている文学度の高い国だから、、との事。

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生きている内に、あとどれだけの本を読めるのだろう、、、、、。
読みたいリストは増える一方だし、フランス語で読み直したい本もある。
出来たら、タブレットでは無くて紙の本で読み続けたいのだけど、、、。

本屋さんで、
" この本がね、すっごくいい話で感動したの!"なんて言う会話が聞こえると、つい横目で見てしまい、また読みたいリストが増えて行きます。

ヴァカンス時期にはフランス人も、普段なかなかじっくり取り組めない、分厚いクラシック文学を読み返す人達が意外にいると見えて、棚は空っぽだったりする時があります。

私は、フランス生活10年になったらプルーストに挑戦しようかな、、と思っていたのですが、、、まだ本屋さんで手にとっては棚に戻す、、を繰り返しています。夏がチャンスなのは分かっているのだけど。

フランス人だって、学校でかじっただけで全巻読破した人なんて少ないんだから!と周りには言われますが、、、。
長い目標にしておきます。




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by 40ansparis | 2017-08-03 01:18 | 本 livre | Comments(2)

本まとめ 2016F/W-2017

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(友人が送ってくれたカレンダーがあまりにチャーミングで、、、)

映画同様、半期に一度の本まとめ。自分の記録用で退屈でしょうけれど、お付き合い下さいませ。

今シーズンも魅力ある本に出会いました。映画同様にやはり私は実話をベースにした本は気になります。

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今シーズンの自分のNo.1は、アメリカ大陸を発見した、と言われるクリストフ コロンブスの人生を実在する古文書などをベースに推理小説仕立てにしたポルトガル人作家の本。

コロンブスとは一体誰だったのか?スペイン人かポルトガル人か、、、など、、この作家は言ってみればポルトガルのダン ブラウンみたいな感じです。
歴史をベースに書いていて、ずっとずっと気になっていました。凄く面白く、14世紀頃のスペイン ポルトガル、ヨーロッパの歴史まで勉強になりました。

もう一冊もかなり厚みがあったのですが新刊発売当時から気になっていた好きな作家タチアナ ド ロネの伝記本。これは英国人作家のダフネ ド モーリエの人生を描いた本。ヒッチコックが鳥など幾つか映画化した原作を書いた作家です。
文庫になって嬉しくて厚みにもめげず秋冬に読んでしまいました。

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哲学者ショーペンハウアーを幾つか読みました。数いる哲学者の中でもかなり悲観主義者ですが、、割と私は好きです。そしてル モンド紙に哲学、文学批評を書いているジャーナリストがショーペンハウアーについて書いた本は、いつもの近所の古本屋ムッシュウが見つけてくれたのですが、この本でショーペンハウアーの人生を知り、彼の人生と思想が繋がっている理由がわかりました。
作家の人生背景を知るのが私は好きです。

どの本屋でも売れてます!と積んでいたので春夏から横目で見ながら数ヶ月が経ち、あまりに勢いが止まらない様なので文庫シリーズ1を読んでみた、イタリア人女性作家(らしい) L'amie Prodigeuse "は期待したものの、私は心にそれ程刺さりませんでした。作家本人が正体を表さずミステリアスなのも話題みたいです。シリーズ2,3と出ているのですが続きは読もうと思いません。

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現代の本を読んでいると、やはりクラシックに戻りたくなり、今シーズンはデュラス、ジャン コクトー、ポール ヴァレリーを。コクトー、晩年に書かれたエッセイを読むと、彼の繊細過ぎる心は晩年、存在自体を難しくさせて辛い時代だった様子が伺えます。今の年齢で読んだからこそ理解出来たのかもしれません。

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アインシュタインの栄光と名誉の陰に、家族の中では幾つもの悲劇があったことを描いた本も考えさせられる本でした。
10代から統合失調症になりほぼ病院で人生を送った息子のエドゥアードがまだ20代のうちに、お母様も亡くなり、ナチスから逃れる為にアインシュタインはアメリカへ亡命してしまい、父と息子は30年近くほとんど顔を合わせる事なく終わる、、ほとんど父に捨てられた状態のまま無気力に人生を送った息子の状態を思うと、、複雑でした。
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エリック エマニュエル シュミットはまだ10区に住んでいた頃から幾つか読んでいる作家です。10区のあのコスモポリタンな雑然とした界隈で私は何度も道端ですれ違い、本のサロンでも見かけ、、、不思議に縁があるのです。
どうしてあの庶民派界隈で見かけていたのか、、あの作家の心の内を覗かせて貰ったような本、、哲学本のような印象が残りました。

秋冬はどうしても思うようにページが進まないのですが、それでも幾つもの興味深い本に出会えて読んでいる時間、とても良い時間を過ごすことが出来ました。

春夏は予定している厚めの本を、比較的ゆっくりと読めるシーズン。
本だけを抱えてフラフラとカフェのテラスへ行けるヴァカンスや夏の休日、、、
今からそんなひと時が楽しみです。


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by 40ansparis | 2017-03-25 05:35 | 本 livre | Comments(4)

Éclipses japonaises : 日本のエクリプス

9月の新学期には沢山の新刊本が発売されるのが恒例のフランス。

新刊本特集の小さな記事から見つけた本を、私には珍しく、批評をしばらく眺めたり文庫になるのを待たずに直ぐに読みました。
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この本のタイトルのエクリプス、つまり月食の事なのですが、日本の見えない影の部分、と言う意味を含めて選ばれています。

この本を書いたフランス人作家が書いた日本の影の部分とは、北朝鮮拉致の事。

フランス人にはあまり、、いえ殆ど知られていないこの一連の事件を、このフランス人作家は小説仕立てで描いていますが、詳細が詳しく、またリアルで驚きました。

後書きを読んで納得。

このフランス人作家は、佐渡や周辺まで足を運んで実際に蘇我ひとみさんの旦那様ジェンキンス氏に会い話を聞いたり、他にも関係者などに助言をもらい証言を集め取材しています。

日本にまだ居た頃、毎日の様にワイドショーで取り上げていた、その様子をまた思い出していました。

私の周りのフランス人の友人達にこの北朝鮮の話をしてみても、北朝鮮がどんな国かは皆んな知っているものの日本のこの一連の事件については、もちろん全く聞いた事も無く、実際にあった話を説明すると、かなりショックを受けて皆んな唖然とします。

小泉さんの後の政権は、何も進めないのでしょうか、、、。
色々な事に思いを馳せた読書時間でした。

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by 40ansparis | 2017-02-21 06:15 | 本 livre | Comments(8)

秋冬の雑誌

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いつも繁忙期に本不足を補うビタミン剤のような存在の大人の雑誌。

この秋冬は、本も幾つかフィロソフィー寄りのものを読みました。
古本で見つけた、少し古いポール ヴァレリーの特集や、死海文書が新たに発見された特集や、、、興味あるテーマの雑誌に幾つか出会って楽しみました。

活字なしにはいられなく、本も割と読めています。寒い時期は映画館近くまで行っても、近くの本屋で時間を潰しているうちに読みたくなって、映画を観ずに結局帰ってきたり、、笑。映画はどうしても2時間くらい潰れてしまうので読む方を選ぶことも良くあります。

ヴィクトル ユゴーの文章より、、、

" Lire, c'est voyager; voyager, c'est lire"
(読むこと、それは旅すること、旅すること、それは読むこと。)

まさに!


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by 40ansparis | 2017-02-04 05:44 | 本 livre | Comments(6)