人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< ル ソレイユ〜〜 雨続きでしたが >>

10年のフランス生活に思うこと

先日、ファッションウィークに仕事でパリに来た友人と久しぶりの再会。

10年のフランス生活に思うこと_c0181947_06464867.jpg


二人ともパリに来た時期がほぼ一緒なので、お互いのフランスでの人生を振り返りながら語り合いました。

去年の秋で私はパリに来て丸10年でした。

一言でフランスと言う国を表現するのは難しいけれど、敢えて一言で言うなら、、、、

フランス、、凄いな。

でしょうか、笑。

もちろんイヤな部分、日本に比べて不便だったり不満もありますが、それらを超えて最近特にこう思うのです。

10年のフランス生活に思うこと_c0181947_06464906.jpg


まず、人生の楽しみ方が素晴らしい。
お金をかけるのではない、モノではない、真の贅沢を大切にしている点。

ですから、生きることのアート、Art de vivre と言う言葉が存在します。柔らかく言うなら、日常を楽しむ(アート)。

そして田舎より特にパリジャンは気取屋と、とかく言われますが、実際に話をする様になると、友人ほどの付き合いでなくても、実は皆んな気取りが無くてむしろ凄く人懐こい。東京よりは大阪に近い感覚です。(実際にパリの日本人は大阪出身の人が多いです。私の周りだけ?)

気取りなく、自然さを大切にしている気がします。食べ物でも人でも。

そしてフランス人の中の好奇心と知性と無邪気な子供心、これらが上手く混ざり合っている点。

だからなのか、、、かなりの高齢者でもひょいひょいとiPhoneを躊躇せずに使いこなしたりしていますし、、、何歳でも何をするにも遅いと言う事は絶対に無いよ!と私は何人のフランス人に言われた事でしょうか。


人間くさく、はっきりモノを言うフランス人、へりくつではかないませんし、いい加減ですが、、、

仕事はそれなりに、人生をプライベートを楽しむ、大人が楽しむ事にかけては素晴らしく" 良い加減 " である事、私の今後の人生でも大いに賛同したいと思います。


by 40ansparis | 2017-03-12 06:12 | フランス人・フランス観察 | Comments(26)
Commented by Cecile at 2017-03-12 08:43 x
Paris生活、10年経ったのね。様々な人々と接する毎日の中から納得できることのラパンさんの言葉には重みがあります。
違いを認めたところから学べること、大きいですよね。
大人の楽しみ、いい加減にやっていきましょう~♪
Commented by marucox0326 at 2017-03-12 11:49
こんにちわ。

10年ですか。
きっと今はいい思い出のほうが沢山お有りでしょうが
ご苦労も少なくはなかったことでしょう。

なるほど、フランス人と大阪人はラテン気質という点では
共通したものがあるかもしれません(笑)
最近の大阪は、店員さんや公共の場で働く方など
皆さん、仕事用語として訛りのない標準語を話されますが
営業用語としての「まいど」は、一流企業でもまだ健在のようで
ちょっと嬉しくなったりしてます。

お金をかけずに人生を楽しむ心得、フランスの方々に学びたいものです。
寿命は長くなっても健康でいられるかどうかは別。
老後こそいかに楽しめるか、我々にとっては切実な問題です^^;

こちらも随分春めいてきました。
Commented by environtuushin at 2017-03-12 18:34
パリ 10年目 おめでとうございます
人生の楽しみ方が違う 何だか分かるような気がします^^
自分の人生 楽しく大切に生きたいです
Commented by いっこ at 2017-03-12 20:36 x
昨秋で丸10年ということは、私がイギリスに渡ったころとほぼ同じだったのですね。(私はとっくに帰国していますが)
日本で最近ようやく聞かれるようになった、ワーク・ライフ・バランスやダイバーシティのあり方を、私はイギリスでの生活で学んだような気がします。
日本の(特に宅配便とかの)過剰なサービス、本当にそこまで必要なのかという議論が始まっていますが、早く誰もが"人間らしい"生活を送れるようになることを願っています。
Commented by megmeg at 2017-03-13 00:11 x
私も激しく賛同したいです。フランスでは人生を楽しむ事を何より大切にしているんだと知った時は、そうか一度きりの人生それで良いんだと言う安堵感と、そんな人生に憧れや希望を強く抱きました。
日々の些細な事にも楽しみや幸せを感じられるようでいたいな、と思います。
何歳でも何をするにも遅いという事は絶対に無い、と言う言葉に改めて励まされました。。
Commented by 40ansparis at 2017-03-13 06:10
Cecileさん、カナダの国民性は私は良く知らないのですけど、フランスは先日の映画の話みたいに、とにかく人目を気にしない、自分のしたいようにしている人達なので、幾つになっても子供みたいだし、大騒ぎしたり喧嘩したり、、、そうかと思いきや社会全体はかなり成熟していて、、、不思議な魅力があるなあ、、と最近私も達観して眺めていたのです。日本で高速道路を突っ走ってきたような感じなので今は、減速して、" 良い加減 "で行きますよ〜。本当にブログの最初の頃からのお付き合い、ありがとうね。
Commented by 40ansparis at 2017-03-13 06:18
marucox 0326さん、フランスは年を重ねるほどに人生を楽しんでいる気がします。
最近の大阪は標準語、、?あら大変、笑。私は二十代後半から三十代前半まで、大阪、京都と定期的に出張に行っていたので、あの大阪弁や人々の熱い接し方、懐かしいですよ。まあ、細かく見れば、大阪でもパリでも気取っている人達もいるのでしょうけど、、でも確実に言えるのは、パリは東京ではない、と思いますねえ。
Commented by 40ansparis at 2017-03-13 06:21
environtuushin さん、ありがとうございます。おめでたいかどうかは、自分では分かりませんが、確実に過ぎてきたこの時間を振り返ると一年一年がそれぞれ懐かしく愛おしく感じますよ。日本人も、人目を気にしない社会になれたら、みんながとても楽になると思います。が、、、難しいですね。
Commented by 40ansparis at 2017-03-13 06:30
いっこさん、同じ頃だったのですね。私は住み始めてすぐにブログを始めた訳では無かったのですが、、一番最初にコメントを下さったいっこさん。Cecileさん同様、長いお付き合い、本当にありがとうね。
日本人の過剰な働き方、24時間のレストランの働き方、、見直すの、大いにして頂きたいですね。日本人も、ここはフランス人の自己中振りを見習って、少し自分を、自分の生活を中心に考えるようになって欲しいです。お客様、他人の為に頑張りすぎる日本人、、もっと休んで欲しいです。反対にパリはデパートが軒並み、日曜営業を始めましたよ。こちらはもっと働く見直し、笑。
Commented by 40ansparis at 2017-03-13 06:35
megmegさん、やはり賛同して頂けますか。何歳でも遅くない、と言う言葉の続きや裏には、人目なんて気にするな、どう思われても良いんだよ、と言う強い意志がありました。この言葉を私に言って下さった人達は皆さん60歳以上。50歳から、60歳から自分はアレを始めた、友人はコレを始めた、、と皆さん知人の話まで入れて。だからフランス人って60歳を過ぎた頃から、若さが日本人と逆転する感じがします。80,90歳の人達の若い事、、気持ちも見た目も、、。
Commented by matantz7 at 2017-03-14 11:02 x
僕は日本だと少し生きにくいところがあるので、フランス人だったら良かったのになと思うことが時々あります。
Commented by 40ansparis at 2017-03-14 16:01
matantz7さん、ふふふ、まさに私も、だからこちらにいるんですよねえ。ただ、フランスも生きやすい国かどうかはそれぞれ、その人次第。日本の方が楽な人も居るでしょうし、、、。でもmatantz7さんが感じていらっしゃる事、私は凄く分かりますよ。
Commented by matantz7 at 2017-03-14 17:46 x
僕の昔の恋人が2008年から3年半ほどパリに住んでいたことがあって、「こちらの人はこうなんだ」という彼女の話をきいていた時も似たようなことを思っていました。僕のテーマは「人生をどう楽しむか」で、そのために音楽や写真や料理や百人一首や3Dプリンタがあって、アートもスポーツもスマホも糀作りも全部ゴチャ混ぜなのですね。今、関容子という人が書いた「日本の鶯」(堀口大學聞き書き)という本を読んでいるのですが、僕は色気のある人生がいいなと思うのです。そんなあたりが日本だと少しずれている気がします。
Commented by arare719 at 2017-03-15 00:26
高田ケンゾウが日本を飛び出した理由のひとつが、日本の窮屈さだと。

最近イギリス人に言われたことに、エンジョイしてる?エッ、エンジョイ⁉︎
その奥さんには、物やお金に興味ないわ。充実ってもっと別のことよ、と。
これには衝撃を受けましたね。心にかぶさっていたカサがとれたというか…。

10年目のパリで知ったこと。大いに賛同!です。パリに住みたいです。
でもね、関西人、人懐こくよく喋るけど、喋ったこと端から忘れるんですよね。儲けは絶対に忘れないんですが…。
あけっぴろげでいて実は違った物は受け入れない排他的なところもある。その点まだ九州人の方が人情味があると思う。
10年以上関西に住んだ九州人の知ったことです、笑。
Commented by 40ansparis at 2017-03-15 04:09
matintz7さん、そうですか〜だからパリにはノスタルジーを感じるのですね?
その本、読みたいです〜。読みたい本リストに加えておきます、笑。
男女のあり方について書きませんでしたが、私はやはりフランス式の方が好きですし、合っています。モノより思い出、、昔のCMにありましたが、、。日本の男性社会がロリコン精神なのも日本を息苦しくさせていると思うのですが、、だから社会全体も当然成熟出来ませんよね。
日本語でズバリ同じ感覚の言葉を探すのが難しいのですけれど、セクシャリティ、、これは日本が、いい年して、、とすぐ決めつけるのに対してフランス人は意識するしないに関わらず持っていると思います。80歳の年配ムッシュウでもしっかり男ですし、、でも見え透いたムンムンした色気とも違うのです。もっと自然体で、、年齢を重ねた女性こそ女性、、と言う、、、。
matintz7さんは是非、日本男性の先頭を行く、チャーミングな色気ある男性で周りに影響を与えてやって下さい〜。
Commented by 40ansparis at 2017-03-15 04:15
arare719さん、ケンゾーさん、そうなのですね。有名になると尚の事、それを感じるのでしょう。
言ったことをかたっぱしから忘れる、、まさにフランス人、笑。
でも、私も結構仕事で九州出身の人達と出会いましたが、そう、人懐こい人達でしかも優しい、話やすい方が多かったです。
知人のマダムが言うには、昔のフランス映画みたいにパリも以前はもっともっと庶民的だったとか。そういう時代をしる人達には、今のパリジャンは気取ってる!と映るようです。
Commented by matantz7 at 2017-03-15 12:03
東京の街を歩いているとオシャレな女性にたくさん出会うのですが、彼女たちが強く意識しているのは同性にどう見られるかみたいなのです。1自分のため 2それが同性からどう見られるか 3男からの評価は最後でしかもどうせわからないからほとんど無視 こんな感じですね。写真マニアの男がカメラで張り合ったり、クルマで張り合ったりそんな感じに近いようです。セクシャリティという意味で言うとこの20年から30年で女性はオス化しているのかも知れません。
Commented by 40ansparis at 2017-03-15 20:37
matintz7さん、日本ってつくづく人の目ばかり気にする国ですよね。女性の意識も、自分が好きに着ると言うよりは周りばかり気にするのと、幾つになっても"可愛く"ありたい、と思う、、でもその根源は日本の男性陣の若い子主義にある気がします。30でオバサンと読んでしまうから。三十歳なんてまだ女として一人前でもない、って言う感覚のフランスはやはり男性陣がそう見ているのですし、、そろが変わらない限り全体も変われないですよね。10年離れているので、もう日本人がどうなっているのか、私もわからなくなってきていますけど、笑。matintz7さんみたいに感じる方々が増えて日本の男性達も変わって行くと良いのですが、、お願いします、笑。
Commented by matantz7 at 2017-03-16 00:13
何度もすみません。ちょっと話が通じてないかも。他人の目を気にするのが日本人なのは男女ともそうなのです。僕が感じているのは、それとは少し違うことなのです。僕はこういう奴ですから「おしゃれもカッコつけるのも、異性のため」という意識がはたらくのですが、どうも50代前半以下の女性は自分のためにおしゃれをしている。そして他人の目を気にするとしたら一番気になるのは同性の目であって、男に向けてのおしゃれではなくなっている。という話なのです。昔だと女性は自立していませんでしたから、きれいにして賢くして男に惚れてもらわなければならなかったのですが、今はその必要がなくなったってことですね。だから、おしゃれの源は自己愛で、他人の目は気になるが、それはもっぱら同性で、同性がライバルみたいな感じです。異性との恋のためではないみたい、っていう話なんです。わかりにくい面倒な話で申し訳ありません。
Commented by 40ansparis at 2017-03-16 06:19
matantz7さん、仰ること、理解しているつもりですよ。私の書き方と言葉不足だったかもしれません。
自分の為のオシャレの要素が強いのも私は理解しています。東京で仕事していた時も自分もそういう部分もありました。が、異性を意識するオシャレ、、私もその点では日本は着方だけでなく洋服作りの段階から違うと思います。日本社会では女な部分を出しにくい、部分もありますが、、女性の意識が日本は、可愛く、若く、、、と働くのに対して欧米は二十代でも可愛いよりセクシーに見えるかどうか、、を意識していたりしますし、、、その部分がやはり違うんですよね。
それで、日本の男性ももっともっと女性達がオシャレをしていた時は、言葉や態度に出して、素敵だね、とか似合うよ、とか、、褒めて欲しいですねえ。matantz7さんは、是非実行して下さいね。もうしているかしら?笑。
でも、今の若い世代は男女のあり方もまた随分変わって来ているのでしょうね。
Commented by matantz7 at 2017-03-16 10:25
そうでしたか、失礼しました。僕は40年ぐらい前に友人から「彼女とつきあうときのコツ」という相談を受けたときに「デートでは身に着けているものを褒めよ」とアドバイスしていますから、今も昔も実践していると思います。でも、今の若い男女は付き合わなくなってるんです。このままいくと日本は人口が減って日本でなくなるかも知れません。
Commented by 40ansparis at 2017-03-16 16:24
matantz7さん、やはり。実践していらっしゃると思っていましたよ。
日本からパリに旅行で来る友人からも若い世代の話を聞きますし、卒業旅行などで見かける日本の若い世代の男性を見ていると、、自分の世代の男性像とは確実に変わって来ているのが分かります、その点では、ヨーロッパは少なくとも、男は男っぽくてなんぼ、、ですねえ。
コミュニケーションが無くても携帯世代は生きていけると思っているのでしょうね。。。
Commented by hairpriori at 2017-03-18 14:45
日常を楽しむ


日本人か1番苦手な部分ですね
良い所なんでしょうが

勤勉で真面目で
休む=悪
って感じですもんね
Commented by 40ansparis at 2017-03-18 16:59
hairpriori さん、本当にそうですよね。日本は時間きっちりに退社する事さえためらう、、休む=悪、笑。日本人こそ一ヶ月くらいしっかり休むべきなのに、、といつも思いますが、、、一ヶ月休めても勤勉真面目で、、会社に居たいおじ様方が必ず出社して来ちゃうでしょうね〜、笑。
Commented by kanafr at 2017-03-20 08:51
遅ればせのコメントですみません。
もう10年過ぎたんですね。
自分の10年目を思い出してみると、あっという間の10年でした。きっとlapinさんも、気づいたら10年経っていたという感じだったんじゃないでしょうか?

私は、日本にいると、なぜか自分が自分でいられないというか、うまく呼吸できないんですよ。
なぜあんなにストレスを感じていたのか、日本にいた時には気づかなかったんですが、こちらに住むようになって数年後一時帰国した時に、そんな自分に気づきました。
日本の素晴らしさも十分知っていますし、日本語の方が理解度も早いし楽なんですけど、それでもフランスの方が、いい意味でも悪い意味でも、満足できない事はたくさんあっても、言葉の苦労はあっても、人間らしく生きられる気がして、そのままいたら、こんなに長くなってしまいました。
№2が小さい頃は、叔父や叔母からも「いつまでいる気だ?」なんて言われましたけれど、今では何も言われなくなりました(苦笑)

Commented by 40ansparis at 2017-03-21 05:45
kanaさん、本当に気づいたらもう10年、、と言う感じです。
日本はどうしても島国特有の国民性があって、狭い土地で片寄せあって生きて行かなければならず自然にこういう国民性になったのでしょうけれど、、息苦しく思っている方は日本にいる方の中でも沢山いらっしゃる気がします。でも外に出ると、、楽なんですよね。人の事なんてかまって居られない大陸のメンタリティーの中にいると、、。で、私も10年が過ぎてしまいました。
先日、お客様でもう30年以上パリに住んでいらっしゃる方がまた来店されたのでお話したのですが、同じ事を仰っていました。
最近は嫌な部分を超えて、折に触れてフランスって凄い、、とあらためて感心していたのです。ノンシャランとしているようで、実は凄いかも、、、って、笑。
<< ル ソレイユ〜〜 雨続きでしたが >>