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Le vent se leve : 風立ちぬ

宮崎駿監督の映画は、フランスでもとても人気があり、子供達もトトロが大好き。

公開されてすぐの週、観る事が出来ました。

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会場は満席。
私が観たのは夕方の時間。
座れない人まで居ました。

一番後ろで会場を見渡せる席から見渡すと、見事に大人ばかり。20代から70代までのあらゆる年齢層の。

関東大震災と第二次世界大戦の狭間の暗い時代、、、なつかしい昭和の日本の景色や鉄道。
アニメである事を忘れるくらいの緻密な描写にすっかり引きこまれ、、、。

映画の中で度々出てくる、タイトルになったポール ヴァレリーの詩のフレーズ。

列車に乗っている二郎の帽子が風のいたずらで舞う、、、それを隣にいた女の子が受け止めるシーン。

二郎が
" le vent se lève .....(風が立ち上がる)"
と詩のフレーズを言うと、
その女の子が続くフレーズを答える。
" il faut tenter de vivre.(生きなければ)"

気持ちが通い合う微笑ましいシーン。

ヴァージョンオリジナル、つまり吹き替えではなく、私は日本語で観たので、フランス人は当然字幕を追って観ている訳ですが、
このシーンの時、日本語で話していた二人が突然フランス語を話したので
わあ!と会場のフランス人達大喜び。
歓声が上がって、私の方がビックリ。

夢を追い求めて生きた堀越二郎や戦争について思いながら余韻を残すエンディング。

ユーミンの歌声が流れてきた途端、荒井由美の曲など知らないフランス人達、立ち上がり帰り支度。
余韻に浸る私の目の前は立ちはだかれ、、何も見えず、苦笑。
フランス人って、。

私はそれでも、ひこうき雲を口ずさんで座っていたので、隣のマダム、
あなた、この曲知ってるの?と聞いてきた。

この歌手、私の好きな歌手の一人なんですよ。だから私は今すぐこの席を立ちたくないんですヨ。と答えました。

特に大型映画館は、エンディングの音楽が流れるとすぐに立ち上がるひとが目立ちます。
良い映画でしたね。
フランスでの評価も高いです。

詩の原文も一緒に書こうかと思いましたが、、この詩の原文は、驚く程、ものすごーく長く、また深いんです。
なので、機会があればまた別の時にでも。
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by 40ansparis | 2014-01-27 20:06 | cinema | Comments(20)
Commented by nararanran at 2014-01-27 20:59
以前は日本もエンディング途中で立ち上がって帰っちゃう人も多かったけど
最近は、最後までじっくりと座って感傷に浸ってるようになりましたね♪
でもパリでは・・・あ~~~ユーミンがぁ~~~~^^;

詩の原文、そうなんですか深いんですね。
気になりつつも「無理」やなぁ~って諦めてましたが
やはり、諦めます(笑))
Commented by yumibag at 2014-01-27 21:54
エンディングの音楽は映画の余韻に浸れる時間ですよね 宮崎駿さんがこの曲しかないと選んだのにも納得です ワタシもユーミンの歌声に浸りました 内容もそうですがこの曲自体が荒井由美の時代のものですからホッとするなつかしさもありましたね~でもこの曲チョッと悲しい経緯のある曲なんですよね 
Commented by whitelacenonyo at 2014-01-27 23:40
早々と「風立ちぬ」、フランスでも評判なのですね。
日本人として誇らしいです。
宮崎さんの風立ちぬ作成ドキュメンタリーをTVでみて感じたのは
作者の真摯な姿勢に作品のすばらしい完成と人々の心に染みるアニメーションが作れるのでしょう。

エンディングが流れるときすぐに帰る人は感心しませんね。
私は最後まで製作に関わった人たちの名前など見ます。

先日観た永遠の0はエンディングに初めてサザンオールスターの桑田さんの歌声が流れて尚涙があふれましたもの。
Commented by francana at 2014-01-28 02:04
ご覧になったんですね~!うらやましい(笑)。
宮崎監督自身、アニメは子供のためのものだから、大人のための映画は作りたくないと初めは思ったそうですね。でも作ってくれてよかった・・・というところでしょうか。
これはポール・ヴァレリーの詩だったのですね!じつは原作も読んでいなくて・・・
それにしても立ち見まで出るとは。アカデミー賞にもノミネートされたので、ロングランされないかなぁと期待しています~
Commented by トミミン at 2014-01-28 02:08 x
ラパンさん、こんにちは!
私は、宮崎駿監督作品は「「となりのトトロ」と「紅の豚」ぐらいしか観てないし、「風立ちぬ」も観てないし、なので偉そうなことは書けないのですが、「風立ちぬ」がフランスで評判がいいと聞くとなんだか嬉しいで
す。
ユーミンのひこうき雲、私も大好きです。
あの曲を聴くと泣けてきます。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 05:51
らんさん、フランス人でも本当の映画すきはエンディングでも浸る人が多い気がします。その証拠に、小さな小さな映画館に足を運ぶと、だいたい古い映画を上映している訳ですけれども、来ている年齢層に関係なく、大型映画館とはマナーの良さが全く違うのを感じるからです。
元の詩は、、うーん、そのうちに紹介します。私も行間にある意味などをもう少し噛み砕いて自分で消化してから。。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 05:55
yumiさん、偶然にも、私がこのノエル時期の疲れをとるために寝る前に聴いていたのがユーミンの、それも荒井由美時代の歌でした。ユーミンの声って、独特で、なんとも良いんですよね。。。ひこうき雲のアルバムも実家にあります。歌詞がまた凄いんですよね。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 06:02
whiteさん、フランスでの評価は、それはもうかなり高いですよ。
この映画での、昭和の頃の懐かしい風景や鉄道などの光景、小津映画の中でもそうですが、フランス人にはどう映るのかしら、といつも思うのですが、私が50,60年代の頃のフランス映画を観て懐かしさみたいなものを感じるのと一緒なのかもしれないな、と今回思いました。実体験はないはずなのに何か懐かしい感じ。
大型映画館では、マナーが悪いフランス人が目立つ事や、映画が始まるまでの長すぎるCMや予告編にウンザリなんですが、笑、仕方ないですね。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 06:09
francanaさん、観る事が出来ました。
この反響だと、かなりロングランで上映されていくのではないでしょうか?
巨大広告を出さない小さな映画でも、良い映画だったりすると半年くらい、ダラダラとあちこちで上映されていて、実際そのお陰で夏の終わりに上映の映画をやっとこの冬に観る事が出来たりしていますから。
堀越二郎の存在は映画で分かりますが、もう一つのポイント、堀辰雄の存在はあまりフランスでは分からないかも知れません。仕方ないですよね。フランス人にとっては、このフレーズはポール ヴァレリーのものですから。
機会に恵まれてご覧になれますように。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 06:14
トミミンさん、私だって、きちんと映画館で観たのはこの映画だけです。あとはテレビで上映されたりしたのを観ただけです。
が、この風立ちぬはストーリーが子供用ではないのでフランスでも、もちろん子供連れの姿は見ませんでした。戦争がらみの話ですし、、、。
フランスでは、綺麗な色使いや描写についても、他のアニメフィルムとは一線を画す美しさと言う点でも非常に評価が高いんですよ。
Commented by sahobo at 2014-01-28 06:45
ああ、あの詩の場面は日本語オリジナルでも、フランス語なんですね!
私はフランス語吹き替えでみてしまったので、周りの人達の反応などは特になく。
日本語で詩だけフランス語。効果的だろうな〜。
でも、少しザワッとはしたんです。フランス語の詩が使われていたからでしょうね。

ジュネーブもエンディング途中で帰る人が多いんです。うちの旦那さんは日本で映画を見て、途中で話したり音をたてる人もいないし、みんなエンディングも最後まで見るし、素晴らしいと感心しちゃったそうです。笑

風立ちぬ、やはり日本語でもみたいです。
Commented at 2014-01-28 06:46
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 07:23
Sahoboさん、ああ、そうでしたね、sahoboさんは吹き替え版でご覧になったのでしたね。あの場面だけ、二人であのフレーズをフランス語で、、ですから本当に印象的な場面でした。映画開始の時に、あのフレーズとポール ヴァレリーと言う注釈が出てきて、もちろんフランス人達はご存知でしょうけれど、タイトルはこの詩を引用しているのだ、と印象付けてセリフにも出して、、人気ある宮崎駿監督の映画ですしフランス文学に誇りを持っているフランス人達が喜ばない訳がありませんよね。逆を考えれば、話題のフランス映画の中で主人公が日本語を話すシーンがあったら日本人だって喜ぶ筈ですし。日本語でご覧になると、きっともっと二郎の淡々とした感じなどの特徴がはっきりするかもしれません。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 07:24
鍵コメさま!え〜、本当に?!
機会があったら、是非読ませて頂きたいわあ。
Commented by hairpriori at 2014-01-28 11:43
コレは娘と観ましたが・・
3年生には難しかったようです^^
Commented by Cecile at 2014-01-28 13:27 x
フランスの人々が立ち見になるほどの人気なのですね。他国語からフランス語となった時の反応、わかる気がします。
ユーミン、そう、荒井由美時代はとんがった自由奔放なボーカルでしたね。つっけんどんな調子が聴けば聴くほど心に馴染んだのが不思議でした。
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 17:05
hairprioriさん、男性でもかなり泣かれた方が多かった、と伺っていますが、、、
hairprioriさんも、、、、、?笑
Commented by 40ansparis at 2014-01-28 17:11
Cecileさん、フランス文学に誇りあるフランス人ですから、やはりポール ヴァレリーの詩のフレーズも印象的ですし、それがタイトルだけでなく、映画の中のシーンで事ある毎に出てくるので、観た方の評価も高いんですよ。
ユーミンは、今改めて聴いても、歌詞の一つ一つの言葉、表現が研ぎ澄まされていて凄いんですよね。
Commented by kanafr at 2014-01-30 02:29
私は、モタモタしているうちに仕事も始まっちゃったので、まだ行っていないんです(涙)
お休みの時にわざわざパリに行くのはちょっと疲れるし..。
我が街の小さな映画館で、上映してくれないかなあって期待しているんですけど...。
でも、かなりロングランになりそうですから、そのうち観れるかもしれませんね。
№2は、ドイツ人の友人と今度行くみたいです。
Commented by 40ansparis at 2014-01-31 05:41
kanaさん、お返事が遅くなりました。
いよいよお仕事再開ですね。
ご無理なさいませんように。。。
きっとこの映画は、ロングラン上映になると思うので、まだ焦らなくても大丈夫だと思いますよ。
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