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カレンダー後日談

先日、出遅れてしまった為に完売してしまった"美しい一行目"カレンダーの事を書きました。

フランス在住の方にコメントを頂いて、大型書店のホームページを見てみると、、、

一店舗にだけ、在庫があるようでした。それは、一番行きたくない、シャンゼリゼ店。

迷った挙句、、、シャンゼリゼ店は夜23時位まで営業しているので、次の日が休みになる日の仕事後に幸い遠くはないので寄ってみました。

カレンダー後日談_c0181947_442885.jpg

無事に購入出来ました!

売り場で見たら、私が見かけたタイプの他に"美しい引用文"のタイプがあり、
中身を見た結果、私は一行目の方ではなく、引用文の方を選びました。

今まで過ぎた一月の一日毎の文章を辿り読み、、、一行とは言え、美しい文章、深い言葉、考えさせられます。

カレンダー後日談_c0181947_443258.jpg

今月の14日のページは、三島由紀夫の
"金閣寺"のフレーズが。
もちろん日本の作家、日本語で読む方が日本人なら良いのですが、それでも、フランス語でも、この三島由紀夫の文章の描写の美しいこと!

フランス人にもかなり人気ある作家です。
今まで三島由紀夫は日本語で読まなきゃ、と変なプライドを持って来ましたが、このカレンダーの文章を読んだらフランス語でも読んでみたくなりました。川端康成も、読んだフランス人が文章が美しい!と大絶賛する作家です。

添えてあるコメントによると、三島由紀夫の誕生日がこの日の1月14日とのこと。

毎日ではないのですが、作家の誕生日のページにその作家の文章が選ばれていたりします。

知らない作家の文章もありますから、このカレンダーにより、新しい作家の本との出会いもあるかもしれません。

ひとつ、このカレンダーの小さな難点は、、、、、
曜日が書かれていない事。

こういったカレンダーにそういう事を求めるのは野暮、、、と言う事でしょう。
by 40ansparis | 2014-01-20 03:46 | 本 livre | Comments(24)
Commented by sahobo at 2014-01-20 05:13
先日カレンダーの記事を読んで「なんて素敵な!粋!」と思っていました。
購入できなかったそうで残念・・・とも思っていましたが、見つかったんですね!一行目の良いけれど、引用文のカレンダー良いですね。
デザインも毎日違うなんて。毎日の楽しみ、豊かな気持ちになれそう・・・。
しかし、曜日がないとは、さすがというか。(笑)そこは「やはりフランス!」って感じ。(良い意味でも!)
Commented by kyotachan at 2014-01-20 05:20
フランス語はまったく読めない口ですが、このカレンダーから挑戦してみようかな。こちらの fnac にまだあるかしら……。
↓コレ、うちの子どもたちも楽しみにしています。
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 05:53
Sahoboさん、粋でしょう?だからこそ、野暮な曜日なんて省いてあるんですよね、笑。
あら?今日は、、、えーと、、とページをめくり、曜日がない事に気づいたんですが、同時に、これはやはりカレンダーと言う皮をかぶった、ガリマー社の文学本戦略なのだわ、と気づきましたね〜、笑。
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 05:58
kyotachanさん、まだシャンゼリゼ店の売り場には少し、どちらのタイプもありましたから、売り場で聞いてみてはいかがでしょう?取り寄せなど、、本ならしてくれたりするので。本一冊読むのは億劫でも、一言ずつなら、デザインやカラーも毎日違って楽しめるかもしれませんよ。
Commented by hairpriori at 2014-01-20 08:00
おフランスのオシャレな感じですね^^
Commented by ihoko at 2014-01-20 13:58 x
思い切って足を伸ばしてよかったですね。
私も、フィレンツェの街にはほとんどでないですが、本屋に行く用事がある時は、ちょっと無理をしてでもがんばります。
後悔する事は皆無だし・・。ふふっ。
こういうカレンダーなら、毎日楽しめますね。
私もこちらで似たものがないか探してみます。

三島さん・・私ね。彼の<春の雪>。あれにノックアウトされて以来30余年。いまだに、三島さんを超える文章に会った事がないです。イタリア語の翻訳は、訳者によってばらつきがあって、ここは、こうじゃないんじゃないか?と思う事もあったりしますが、イタリアでも人気は高いですね。
Commented by yumibag at 2014-01-20 14:40
すてき~手に入れること出来たんですね 読書好きなラパンさんにはピッタリなカレンダーですね 引用文が書いてあるものもあるなんて このカレンダー自体が一冊の本みたい!曜日が書いてないと次の年も使える?って思ってしまいました(笑) 
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 17:23
hairprioriさん、デザインもなかなか良いですよね。こういうグラフィックデザインはフランスは上手だと思いますね。
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 17:28
ihokoさん、三島さんの春の雪、そう仰っていましたよね。私は金閣寺も好きですが、訳したフランス語を読んでは居なかったので、、まあ、なんて美しい描写、と今回思ったのです。パラパラと立ち読みさえした事はなく。ま、日本語で読める訳ですから当然ですけどね〜。
このカレンダーは、売れ行きを見る限り、本好きのフランスではヒットしたのではないかしら。本をじっくり読むのとは違う楽しみがあり、なかなか良いですよ。
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 17:31
yumiさん、まさにこれ自体が一冊の本ですね。そして、コメントを読ませて頂いて!!と目からウロコ、、、確かに曜日が無いと言う事は毎年使える!のですね!今、気付きました、笑。と、言うことは出版社もまた増版して来年も売る事が出来てリスクなし、ですね。だからカレンダーのセールとは別に置いてあったのだ!と今分かりました、笑。
Commented by francana at 2014-01-20 17:38
ラパンさん、よかったですね~!さっそく読書欲を刺激されていますね(笑)。
文章はもちろん、デザインも素敵。つくづくアルファベットって絵になります。
(私の方にも書きましたが・笑)ラパンさんのためにあるようなカレンダーですもの、やはりご縁があったのですね!
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 19:40
francanaさん、ありがとうございました〜!コメントを頂かなかったら、ホームページで見るなんて言うことも思いつきませんでした。疲れた身体でシャンゼリゼに行くのは相当思い切りが必要で、結果、どどっと疲れましたが、行って良かったです。シャンゼリゼ店には恐らくもう二度と行かないでしょうけど、笑。
Commented by whitelacenonyo at 2014-01-20 21:54
やはり、ラパンさんの目の付けどころに感心いたします。
それにシャンゼリゼに、意を決して行く、、のも
ラパンさんらしい。ウ、フ、フ
ihokoさんもノックアウトされた春の雪など
私ももう一度三島由紀夫を読んでみようっと、、、。
Commented by 40ansparis at 2014-01-20 23:41
whiteさん、普段私は、住宅地村の街角で決まった範囲でのみ行動していますから、シャンゼリゼだなんて、私の日常と両極にある場所に、とても行く気になれなかったのですが、全てはこのカレンダーの魅力が私を動かした、と言う事でしょう。
やはり日本人作家なら日本語で読むのが一番に決まってますけどね。
Commented by junko at 2014-01-21 02:57 x
Ciao ラパンさん
よかったですねー
心に残るものってありますもんね
私はうちのお寺がくれる日めくり、毎日一句諺が書いてあって、めくりながら母と言えてるをよねーと感心したもの、いい思いでです
三島のフランス版といえばね、、ちょっとずれるけど宮崎駿作品の声が日本人のそれよりイタリア人の吹き替えの方がキャラクターにぴったりでしっくり来るのです
Commented by 40ansparis at 2014-01-21 05:56
ciao junkoさん、イタリア吹き替え版、もうご覧になったのですか?!あ、予告編かしら?
得てして、そういう場合がありますよね。アニメの日本語の声は特に異常に甲高いから欧米で吹き替えられると、低い声に、と言うか普通の声になりますよね。フランスは劇場で観る予告編はオリジナルですよ。
Commented by fuki at 2014-01-21 09:55 x
さすがフランス製、カレンダーなのに曜日なしでもOK(笑)、日本ではジョークでも考えられないこと!こういうところがフランスのいいところだなぁって思います。だから私はフランスに惹かれるのかもなぁ。にしても、これ、いいですね。欲しいなぁ〜。

Commented by 40ansparis at 2014-01-21 20:40
fukiさん、そうでしょう?日本ならクレームが入っているかも知れませんね?笑
結局、これはカレンダーよりも、文学がメインなのだ!と自己主張しているんですよ。自分勝手な所が、ホントにフランス製ですね。
曜日はなくても、角に小さく聖人の名前は書いてあったりして。曜日はないので、来年もこのまま使えますし、出版社も売る事が出来る訳です。
Commented by mimijean at 2014-01-23 01:05
これ、すてきね~。
わたしも買おう~!と思い調べたら、AmazonやFnacの通販でもかえるみたいよ~。
Commented by 40ansparis at 2014-01-23 06:19
mimiちゃん、なかなか、いや、すっごく良いの〜、笑。
通販でも買えるし、もう売りに出している人も居たけど、私はあまり家に居ないでしょう?だから発送されたりするのを避けたくて、自分で直接受け取って買いたくてね。
Commented by mimi at 2014-01-24 23:36 x
あ~、通販はわたしが自分で買うのに書いたのよ~。笑
フランスでも今、書籍専門の通販だと、郵便受けに入れてくれるから、不在の時でも郵便局まで行かなくてすむよ~。便利だし。それに通販の中古本なら、何十サンチームという値段で、かなり状態の良い本が沢山、あるよ~。わたしは、すごく好きな本は新品で買うけど、読みたいな、程度の本なら、中古本通販で買うの~。出費も少ないし、タイトルいれれば直ぐ出てくるし、家にいない人は尚更、便利よ、今は~。今度お試しあれ~。
今日、届きました~。ありがとう!
Commented by 40ansparis at 2014-01-25 05:57
mimiちゃん、以前にもそう言ってたね。うんうん、確かに。今度見てみよう。
で、届いた??!無事に。。良かった。アドレスが、、何だか( )がどういう意味か自信がなくていたんだけど、良かった〜。
Commented by mimi at 2014-02-01 21:36 x
これ、注文するつもりで見ていたら、こちらのcitationsの方は、今年のカレンダーじゃないのね。2011年のだった~。前回の365-pepites de la litteratureの方は2013年のparutionだったけど。内容で選ぶからどちらがいいかしら?
送料込みで定価の半額以下で見つけたから2冊買ってもいいんだけど、中を読んでいないから。
Commented by 40ansparis at 2014-02-02 05:23
mimiちゃん、ああ、そうだったの〜。だからシャンゼリゼには在庫も合わせて二つのタイプがあったのね!
私が他店舗で見かけたのは一行目のフレーズの方だけだったから。
最も、今までカレンダー売り場なんてまともに見た事なかったから、既に出版されていたのも知らなかった。ま、出版社には曜日をいれてない分、在庫にはならないからね、笑。やるよね。
どっちがいいか、それはもう好みよ〜。本の神聖な一行目を極めるか、、その方が新しい本に出会うには刺激的とも思ったけど、綺麗な分がきっと選び抜かれてるだろうから、って私は簡単にcitationにしてしまったわ。デザインは同じ様な雰囲気よ。
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