フランスが戦争中、ナチスに占領されていた時代の傷をまだ抱えて生きている人達や、その家族がまだフランスには存在します。
アウシュビッツから生還したした人の手記や記録本はベストセラーになることが多いし、よく読まれたり、テレビや雑誌でも特集を組まれる事がまだ多いです。 これは少し前に新聞で紹介されていた新刊本。 パリ郊外に住む男性が、亡くなった父親の遺産整理中に発見したと言うアウシュビッツで過ごした頃の手記と、その夫へ宛てて書き続けた妻の手紙、それをベースにこの本は書かれています。 その父親は、パリ郊外にまで及んだ一斉検挙にて、28歳でアウシュビッツへ送還された。。。 それから妻は夫の元へ届く保証もない中で諦めずに手紙を送り続けました。 三年後、奇跡の生還を果たした父親。 どうやって生きて抜け出せたか?は、 本を読んで見ないと詳細はわかりません。 手紙はコピーをとってあった為、後に父親自身も解説を添え、語られたものなのか、書かれたものなのかはわかりませんが文章もあるようです。 普通の人間なら"想像を絶する光景"(彼自身の言葉)を目の前にしながら生きていた実在の人の証言。 この記事を読んだだけでも引きこまれてしまい、本屋さんへとすぐにでも行きたいくらいですが、、、まだ我慢。 こうして読みたい本は日々増えていきます。 重いテーマだから、疲れるシーズンではなく少し暖かくなってから読みたいと思います。
by 40ansparis
| 2013-11-14 05:54
| 本 livre
|
Comments(14)
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hairpriori at 2013-11-14 07:46
こういう遺族の方は映画とか観るのツライでしょうね・・
我が家も本好き家族です^^ 本は買うと増えてキリがないので図書館のお世話になってますが パリでも図書館ってあるんでしょうか・・
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kaori40712007 at 2013-11-14 08:22
極限状況で人は、本当に欲する人は誰かということを思い知らされるのですね。平和ボケした日常は大切なものに鈍感になる危うさを孕んでいます。感性を研ぎ澄ましていないと、不幸せになってしまう恐れがあります。映画「シェルブールの雨傘」や「ひまわり」を、愛してやまないのは嘘偽りのない人の心が透けて見えるからです。おそらくは、ラパンさんが手にされる新刊本も、その世界にラパンさんを誘ってくれるのでしょう。重く辛い内容のものでも、そこに生きた人々の情の奥底を更に知ろうとして敢えて読む方というのは、とても優しく、懐の広い方だと思うのです。
つい最近とあるカナディアンがアウシュビッツ収容者の遺品をeBayオークションに出し、すぐさま同社は削除し、お詫びのメッセージを流したというニュースがありました。
身近な歴史的悲劇は本当に重いテーマ。じっくり向き合って読みたいものですね。
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40ansparis at 2013-11-14 17:13
hairprioriさん、そうですね、だからこそ普段の会話でナチスと口にするのさえ、タブーなのですよね。
パリには市営の図書館が各区にありますよ。無料でカードを作れてどこの区にでも入ることが出来たり。私も持っています。日本のよりも、区と規模によっては勉強したり出来ますよ。
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40ansparis at 2013-11-14 17:25
kaori40712007さん、人間、やはりハングリーでないとヤル気も起きませんし、気持ちが人に対しても敏感になれない気がします。
満ちたりていないからこそ人の気持ちに反応出来たり、時には自分も傷ついたりしながらも、それでも尚、痛みを抱えて人に優しくなれる、、、私もkaoriさんと同じようにその二つの映画大好きなのですが、傷つきながらも真っ直ぐに気持ちをぶつける人間が描かれているから、とも言えますね。 想像を絶する出来事の中で生きた人の証言、、、 きっと自分の心に響く本だと思うので読みたいと思います。
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40ansparis at 2013-11-14 17:35
Cecileさん、えーっ!!何でも売れる場所だとは言え、、、、、
絶句、、ですね。。。 数ヶ月前の日本の政治家Aさんのナチス発言も絶句しましたけどね。ヨーロッパにいると、ナチス軍の1人だった最後の男性がドイツの田舎で生涯を終えた、と言うニュースだったり、先日はナチスがフランス占領時代に大量に横領したシャガールなどの有名絵画の発見や、まだまだ関連ニュースはしょっちゅう流れていて、本当に身近に感じます。
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chez-nami at 2013-11-14 20:18
ナチの話はヨーロッパでは気をつけてしないといけない話題の一つですよね
それだけ、、まだナチは人々に重い影を落としているのでしょう、、 重い文章、重い映画はワタシも体調の良い時に限りますわ 目を塞いでしまいたい様な、知らなくてはならない様な 今、日本で軽い本ばかり選んで読んでいます、、体調が良く無いのかしら?? 少しは考える本も、、積ん読(つんどく)だけでも良いから購入してみよう 来週、、ダンナがワルシャワに出張します 行きたかった所です、、ワタシはお留守番 こんな本を読んで、色々考えてから出かけた方がワタシにとっては良い町なのかもしれませんね、、
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40ansparis at 2013-11-15 08:01
namiさん、日本も企業の不祥事やら、食品の虚偽の問題やら、違う意味で暗い話題が多いこの頃でしょうか、、、無意識に軽い本を選んでいるのかもしれませんね。
ガス室など、とても生きて抜け出せるなんて考えられない、そんな場所から生還した人の証言は、目を覆いたくなる事実だとしても真摯に向き合い、読んでみたいと思っています。 日本に帰ったと思ったらまたすぐに旦那様はご出張ですか〜。 お疲れ様でございます。
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kanafr at 2013-11-15 08:39
いまだにレジスタンスの方達が亡くなられた場所に花が添えられる国ですものね。ビッシ―政権時代という暗い時代を過ごしたフランス人ですから、身内にナチスの被害者がいなくても忘れる事はないし、風化させてはいけないという意識は根強くあると思います。
確かにお疲れの時に読む本としては、重いテーマすぎますね。 喉の方は良くなられたようですが、寒くなってきましたから、お身体ご自愛くださいね。
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40ansparis at 2013-11-15 16:07
kanaさん、ナチスやアウシュビッツと言えば、ヒロシマ ナガサキと同様、世界中の人が知っている歴史上の悲劇ですが、やはりこちはにいると関連ニュースは身近に耳に入りますから嫌でも身震いする程、我が身に起こり得た出来事だと実感します。
仰るように、本当に街のあちこちでレジスタンスの方への花、みますよね。生きて二度と我が家へ戻る事は無かったユダヤ人の方々が多い中で、この本は小さな証言者かもしれませんが、実際に目にしてしまった人の言葉を読み、信じ待ち続けた人の気持ちも読める、貴重な証言だと思いますね。
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ihoko
at 2013-11-16 01:14
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今年の夏に3冊ほど続けてアウシュビッツに関する本を読んだんですが、あれは・・やはり、夏場に読むのがよいように思います。冬だと、どんよりますます暗くなります。
下の記事ね~。赤肉信仰!良人や彼の家族もそうですよ。肉が苦手な私なんですが、軽い貧血持ちなので、ちょっと青い顔すると、それ赤肉。、赤肉。風邪で抵抗力がないと、ビフテキビフテキ・・こんなもの食べたら消化悪くて、余計熱出ちゃうじゃない!なのに、無理やり食べさせられた事があったんですよ。で、私は、多分、治りかけではなく、まだ風邪が猛威を振るう渦中であったからでしょうか、その夜、嘔吐に苦しみましてね。。そのお陰で、今は、<強制>は無くなりましたが、それでも未だに、背後から、隙をみては、赤肉。赤肉。と、呪文のようにつぶやくので、それだけでも熱上がりそうになります。あはは・・。
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40ansparis at 2013-11-16 08:00
ihokoさん、そう仰っていましたね。秋口にひとつ、重いテーマの本を読んだのですが、思いの他、軽快で読みやすい文章でしたので軽く読んでしまえました。
今時期の疲れるシーズンは軽過ぎるくらいの本がバッグに入っています。それさえもなかなか進まない状態ですから、この記事で紹介された本は、やはり気温が上がってから、がいいですよね。 赤肉信仰、イタリアもそうですか? 知っているイタリア人には、私が弱っていると、ティラミス食べなよ〜!と言われます、笑。エネルギー補給と言うか精力つけるにはティラミス!とか?笑 ホントかしら。。。
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at 2013-11-17 23:51
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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40ansparis at 2013-11-18 05:13
鍵コメ(m)さん、そう、日本だってそうですよね。原爆しかり、北朝鮮の拉致しかり、、、、。目をそらさずに、証言者の言葉に耳を傾けたい、と思うのです。
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