この春は映画よりも本に時間をかけています。
この春、ベストセラーコーナーに常に置かれていて凄い売れ行きの様でしたので、ここ二週間ちょっとは、初めてスペイン人作家の小説を読んでいました。 600ページの文庫でかなり厚いのですが、本屋や雑誌の紹介でも" 読み始めたらもうこの本を離せなくなる"とありました。あまりこの手の宣伝文句には乗らないのですが、裏表紙の要約だけ読んだだけでも気になって。 読み応えあり、壮大な物語でした。よくこんなに複雑に交差する人間関係を作り上げるものだわ、と感心しました。 ベストセラーなのも、読んで納得。 サスペンスの要素あり、複雑に絡まる人間関係、その裏に隠された愛情や思い、すれ違いや裏切り、人が成長する過程で変化する感情、、、と人生の中に遭遇するあらゆる要素が含まれていて、さらに心理描写やセリフも綺麗。 そして、この春読んだ数冊がまさにそうだったのですが、舞台に本屋さんや本好きな人間が登場して、本好きな読者がますます夢中になるストーリーに仕上がっています。 "忘れられた本の墓場"なんて言う謎の本屋が出てきたり、、、 久しぶりに、ぐんぐん引きこまれてしまいました。凄かった。 元々はスペイン語ですから、フランスでは翻訳者(の文章)がまた素晴らしい、と評価されているようです。 翻訳する人の感性によってかなり文章は変わりますから。 厚みがある本はかなりの期間、バッグに入れて持ち歩く為、読み終える頃には表紙の端がボロボロになってきます。 読み出したらもう、この本を離せなくなる、、と売れている本がもう一冊あるのですが、そちらは先日フランス人の友人が貸してくれました。 読む前から何だかワクワクしています。
by 40ansparis
| 2013-06-26 05:34
| 本 livre
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Comments(10)
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hairpriori at 2013-06-26 08:00
私は本好きで1週間に数冊読んじゃう事も・・
でも海外の本ってそおいえばあまり読まないです
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本との出会いはまさに一期一会。ぴたりと自分の感性に合った時の喜びはスリリングな想いに。
北米のハードカバーはやけに大きく重いのでe-readingが普及するという理由もよくわかります。でもページをめくる楽しさは味わえないのよね。
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40ansparis at 2013-06-26 14:44
hairprioriさん、お忙しいのにそんなに読まれるなんて素晴らしいです。
私もそんなスピードで読みたいのですが、夜読むとすぐ眠くなり、笑、進みません。 そうそう、この本、どの程度売れているかは私は分かりませんが和訳した本が日本でも出ているようですよ。
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40ansparis at 2013-06-26 14:49
Cecileさん、確かに本はかさばるしおもくなるし、、iPhoneなどでさえ読めますけどね、結局新聞もそうですが紙から離れられませんね〜。確かに全ての本がああ言う物に入ってしまえば持ち物も少なくシンプルな生活になる、とは思うけど、読み返したいときもやっぱりページをめくりたいものね。
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kanafr at 2013-06-27 07:55
あぁ、読みこんでいらっしゃるわぁ。
バックに入れたせいだけではないlapinさんの思いれが感じられました。 好きな本って、ページをめくり、活字が目に入った途端に活字が単なる文字ではなくなりますよね。 L'Ombre du vent...素敵な題ですね。
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quatrevingtjours at 2013-06-27 12:30
ラパンさん、こんにちは!!!
ご紹介くださる本、すべて面白そうで誘惑されています(笑) この本も日本語訳があるみたいで、 翻訳があるとつい楽な方を選びがちなのです。 でも翻訳、違う作品になっていることも珍しくなく・・・ それを考えてもこの本翻訳者のの方の実力、凄いですね!!
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40ansparis at 2013-06-27 16:14
Kanaさん、いつもバッグの中に無造作に入れてしまうので、分厚いとポッシュはこんな風になってしまいます。
こんなに入り組んだ人間関係でもこんなに引きこまれてしまったのは本当に久しぶりです。タイトルも素敵ですが、この作者、やはり選ぶ言葉や文章も綺麗なんですよ。 詩的な感じさえする時がありました。 続編もでているのですが、、違う作品を読むつもりですよ。
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40ansparis at 2013-06-27 16:24
quatrevingtjours さん、他に読んでいたフランス人作家の小説も普通になかなか良かったのですが、この作家のストーリーテーラーぶりが凄くて、特に後半はどんどん読まされてしまいました、笑。
アマゾンで見てみたら和訳のこの本は上下巻になっているようですよ。スペインにもこんな凄い作家がいるのね、と見直しました。スペイン人作家はもう一人古い作家のを読もうとしていて詩だけ読みましたが、なんとこの本にもその作家の名前が一度出てきました。和訳になってもこの作家のストーリー仕立ての展開の凄さや引きこまれてしまう力は変わらないのではないかと思いますよ。
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kanmyougam at 2013-06-28 09:39
おはようございます。
僕の読書には偏りがありますしジャンルも偏り長い文章は苦手・・・。 分厚い本ですね。 だいぶてずれしていてバッグや持ち運びのせいでしょうか。。 感心しています。 外国語ではさらにに読書が遠のきます。
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40ansparis at 2013-06-28 15:16
kanmyougamさん、私の読書もかなり偏っていますよ。
好きな本の傾向はあって当たり前ですから、だからそれぞれの本棚はその人を象徴してしまうのでしょうね。 製作活動される方は、気分転換も"動"の方がバランス取れますからゴルフなどが一番でしょうね?
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