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les cinemas en Septembre : 9月のシネマ

バカンスが明けた9月、いい映画がありそうで、、、なかなか出会えず。
いい映画は、観た中では結局ほとんどが古い映画でした。

印象に残ったのが二つあったので、忘れないうちに記録しておきます。

Habemus Papam

監督 ナンニ・モレッティ
主演 ミシェル・ピコリ、 ナンニ・モレッティ

この映画の方が、今年のカンヌ映画祭のパルム・ドールにふさわしかったのではないか?!と議論にも
なっていたイタリアの映画。

ヴァチカンのパップ(ローマ法王)が逝去し、次のパップを選定することになり、多数決で決定した男性の
重荷や重圧、プレッシャーとの戦い、ヴァチカンの裏舞台をユーモアたっぷりに描いた映画。

ヨーロッパにいると、ヴァチカンやパップの存在がカトリック教徒の中でどれだけ凄い存在かを感じます。
もう大統領なんかよりもずっとずっと雲の上にいる存在。
それだけに、その立場を背負うという重圧は、想像以上かもしれません。
映画で選定する多数決の最中、神父たちが「私になりませんように、、、、」と祈るところが印象的。
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主演のミシェル・ピコリも素晴らしい演技だったけれど、周りをとりまく人達もとっても人間味溢れる
笑いの絶えないいい映画でした。

カトリックに関しては、完全に私は部外者なので、第三者的に冷静に見つつ、、、やはり入り込めない
何か、を感じて同時に入ってはいけない、ということをいつも感じます。教会に入るだけでも場所を
お借りする気持ちで入ります。
クロスモチーフのペンダントひとつにしても、流行っているから、、とかそんな風に気軽に身に着ける気には
なれません。

部外者の身として、勝手なことをひとつ書かせて頂くとすれば、、、、、パップになる人物が、この映画のように
ここまで本当に庶民の気持ちを理解し、庶民のレベルまで下がって心から庶民の近くに居るとしたら、、、
もう少しヨーロッパの庶民事情は、違っているんじゃないかしら、、、、、なんてちょっと皮肉を感じました。


un ete brulent   「焼け付くような夏」
監督 フィリップ・ガレル
主演 ルイ・ガレル、モニカ・ベルッチ

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いつからか、一番気になるフランス人若手俳優、ルイ・ガレル。
お父さんのフィリップ・ガレルは、ヌーヴェル・ヴァーグの頃から、低予算で身内(当時の奥さんや子供)を
使って映画を撮り続けてきた人。

そして、このフィリップ・ガレルの映画は、いつもいつも不毛な愛や葛藤を描く、暗くて重い映画ばかり(笑)。
でも、映像の雰囲気や役者の選び方、時々しか流れないけれど選ばれた音楽、、私、結構この方の
世界、好きなんです。

今回も例にもれず、暗く重い話。。。。モニカ・ベルッチを起用して、お父さんの映画としては初めて
メジャーな映画館での上映になったんじゃないかしら。。。。
ただ、一般批評は最悪。新聞批評や玄人受けはわりといいみたいです。
ヌーヴェル・ヴァーグのロメールやゴダールも、好き好きがはっきり両極端に分かれるから、不思議では
ありませんけれど。

批評が悪いだけに、あまり映画館上映期間が長くなさそうなので、サロン続きで時間が取れるか
心配ですが、、、、もう一度スクリーンでのルイ・ガレルくんを観に行きたい、と思っているところです。

フィリップ・ガレルの他の映画も、また是非映画館で観る機会があって欲しいものです。
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by 40ansparis | 2011-10-11 20:43 | cinema | Comments(6)
Commented by cocomerita at 2011-10-12 16:34
CIao lapinさん
笑 「Habemus Papam」当然!見ております
法王の苦悩が笑えます
そうそう、そんなに悩んでくれたらもっとカソリックの世界はよくなってるっつーの
私ねNanni Morettiの映画ははっきり言って好きじゃぁないんだけど
これはよかったと思います
まあ、彼の作品にしては、軽めの乗りだからでしょうが...
ミシェル・ピコリさん、いい味出してます

モニカベルッチ
女優とは呼びたくないが、もし呼べるとしたら、今いる女優の中で一番嫌いかも
演技ってのは、学んでも学びきれないものがあると思ってるから
この人には演技はできない
だから、しゃべらないでもいい仕事を選んでほしいと思います
美しさには文句つけませんが...
あの種の美しさが好きじゃなかったとしても...
って、つくづく嫌いなのが、どうしても露出する...
Commented by 40ansparis at 2011-10-13 05:02
Ciao Junkoさん、私も、ナンニ・モレッティの映画はあまり好みじゃないんです。軽く、そしてユーモラスでよかったですね、この映画は。
カンヌでパルム・ドールに最終的に選ばれなかったのは、去年も、選ばれた映画が宗教がらみだったから、、、かな??と個人的には勘ぐっています。
モニカ・ベルッチはご主人がフランス人なので、観たこの映画ではほとんどフランス語を話していましたが、、、、私、この人のフランス語がとっても聞き取りづらかったんです。私のレベルで言われたくないかもしれないけれど(笑)、、、発音が綺麗じゃなくて、かといって決してよくある、イタリア訛りが強い、とかでもないんです。ただ、とっても聞き取りにくい、フランス語でした。飾り的な役目ですよね、どうしても、この方の役は。。。
Commented by こすもす at 2011-10-13 08:03 x
ラパンさんの映画の感想を読むのが大好きです。
この手の映画は日本で公開されにくいかも知れませんね。
ルイガレル・・初めて知りました。
監督とか俳優は本当に好みが分かれますよね。
興味がなかったり好きじゃないと思っていた俳優が
いい作品に出合いその役を演じたことによって
観る側の心に入り込む場合も多くあり私は何度も好きと思えるように
なった俳優がいます。ただ役柄が好きだったのかなというマジック
かもしれませんが(笑)
Commented by 40ansparis at 2011-10-14 05:10
こすもすさん、個人的な好みで、まったく偏っている映画の記録なんですけれど、、、読んで下さってありがとうございます。
聞いて下さい!この日記を書いた次の日、仕事帰りでぼーっと歩いていたところ、なんとルイ・ガレルくんとすれ違ったのです~!直前まで気付かなかったので、呆然としたまま何も出来ませんでした。。。。
役柄が好きだったのかな、、、と錯覚に陥ること、私もしょっちゅうですよ(笑)。
Commented by Cecile at 2011-10-14 12:50 x
Paris滞在最後の夜に観ることができました。言葉が理解できればもっと微妙なニュアンスもつかめるんだろうな、と思いつつ結構楽しんできました。
Commented by 40ansparis at 2011-10-15 05:22
Cecileさん、ご覧になっていかれたんですね!言葉、そうかもしれませんけれど、結構画面のあの感じで、だいたい大丈夫だったと思いますよ。
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