<< 9月朝のエッフェルさん 9月初めの朝焼け >>

cinema : 上半期まとめ

8月で一旦、この上半期観た映画のまとめをしよう、と思いつつ9月も過ぎてしまいました。
順番を付けるのは、やっぱり不可能、、なので今回はカテゴリー毎に印象に今でも残っているものを
選びました。もちろんどれでもそれなりに印象には残っているのですが、、、、。

*エキセントリックな、、、ショッキングな2011の上半期でした*
My little princesse

監督 Eva Ionesco
主演 Isabelle Hupert

この女性監督自身の実話を映画化したもの。
娘(監督の少女時代)を被写体に、スキャンダラスな写真を撮り続け、ご本人もスキャンダラスな人生を生きた
監督のお母さんの話。こんな少女時代を過ごしたら、どんな精神構造になるのだろう??とショッキングな映画でした。実際の写真も、本当に映画以上に凄いんです、、、、、。ベルトリッチ監督の映画あたりにありそうだけれど、これは実話、というところが非常に凄い。。。

La Piel Que Habito
監督 Pedro Almodovar
主演 Elena Anaya, Antonio Banderas
c0181947_18451731.jpg

「愛と狂気は紙一重」を描く監督、アルモドヴァー監督の最新作。
今回はさらに強烈な、現代の整形技術を皮肉った物語。
現実離れしすぎていて、、、、でも、現代の整形美容の技術だと、有り得なくもないかな、、と
怖くなった映画。でも、この監督の描く、人間の奥底の狂気や欲望、、、嫌いじゃないんです。

*ヌーヴェルバーグへのオマージュ*
Les femmes du 6e etage
以前書いたものがこちら

Les Bien Aimes
監督 Christophe Honore
出演 Catherine Deneuve, Chiara Mastroianni,Louis Garrel, Ludivine Sagnier

大好きなオノレ監督の最新作。前回書いたChanson d'amour同様、ミュージカル仕立て、といっても
オノレ監督風なので、心のつぶやきや内面が歌になっている、いい映画でした。好き好きはあるでしょう。
ヌーヴェルヴァーグの頃の雰囲気を持つ、数少ない監督だと思います。シャンソン、、と同じ主役メンバーで
今回はカトリーヌ・ドヌーヴと実の娘キアラ・マストロヤンニが注目され、、キアラ嬢は今までで一番
華があったのでは、、、と思いました。この方、お父様譲りの美人なのにあまり華がないから、、、。
ルイ・ガレルくんは相変わらず素敵でしたし、また私には懐かしい10区の北駅や東駅周りの道を
思いつめた表情で歩く姿が、よかった。そう役者は歩く姿だけでもいいもの。。。
またあらためて、この映画については別の日に。。。

Un amour de jeunesse  この映画についても以前書きました。こちらです。

*心から感動*
Le discours d'un roi   
以前書いたのがこちら

Une Separation
監督 Asghar Farhadi
主演 Leila Hatami, Peyman Moadi

ベルリン映画祭で金熊賞を受賞したイラン映画。イスラム社会独特のもの、そして、世界共通で抱える
アルツハイマーという病気をめぐる家族の崩壊、、など現代の社会問題を描いた話題作。
映画の終わりも完結していないため、観たあとも考えさせられた、素晴らしい映画でした。

Pina 以前書いたのがこちら

Lourdes
監督 Jessica Hausner
主演 Sylvie Testud

ルルドの水の周りで今も昔も起こる奇跡と言われる現象。
毎年たくさんの病気や難病を抱えた人達の巡礼場所で起こる、人間模様。奇跡が起こった人への賞賛も
あれば、妬む人もいる、何故自分じゃなくて彼女なんだと怒る人もいる。。。。
静かな感動と心にずしりと来る波。いい映画でした。

*リヴァイバル上映で、再感動*
Le dernier tando a Paris

70年代初めに大スキャンダルを巻き起こしたこのベルトリッチ監督の映画。
邦題は「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
今年の初めに、主演のマリア・シュナイダーが逝去したことで、パリの小さい映画感でオマージュ上映が
あり、観ることができました。
当時は、世界中でスキャンダル扱いされ、イタリアでは上映禁止とポルノ裁判にまで発展したという
いわくつきの映画。でも、今観るとどこが?と思う、、、そのくらい最近の映画は描写がきつくて、えげつない
ものが増えている。。。
別の視点では、ジャンピエールレオが登場していたり、モンパルナスタワーがまさに建設中だったりと
当時のパリを見ることが出来たり、マリア・シュナイダーの着ているスタイルがまさに今のモードに近いこと
などなど、再上映で、私は個人的に感動した映画。

Parle avec elle
大好きなこの映画に出会ったのは、10年も前。そして今年、Pinaという映画でピナ・バウシュのダンスに
出会い、もう一度観たい!と思っていたら、アルモドヴァー監督の最新作と一緒にオマージュ上映があり、
先日観ることが出来て、大感動。こういう映画こそ、巨匠の映画。
c0181947_19261967.jpg

これを観てしまったら、今年観たどの映画も吹っ飛んでしまったくらい、やっぱり凄いアルモドヴァー監督の
名作中の名作。ピナ・バウシュの心をかきむしられるような、ほとばしるダンスに泣けてきます。そして
この映画のポスター大好きなのです。この映画についても、また後日、、、、、。


こんな長い、ほとんど自分の記録用というダイアリー、お付き合い頂いて、読んで下さった皆様、
ありがとうございます。
懲りずに、また下半期も、いい映画に出会えたら、、、まとめます。
[PR]
by 40ansparis | 2011-09-13 11:30 | cinema | Comments(10)
Commented by sahobo at 2011-09-14 18:54
こんにちは!40ansparisさんの映画の感想、待ってました♪
う~ん、やっぱりスイスでは公開されていない映画が数本あります。感想を読みながらますます見たくなってしまいました。
ジュネーブは外国映画が多く上映されるほうだと思いますが、それでも全部じゃないので・・・。
ラスト・タンゴ・イン・パリとParle avec elleを映画館で見られたなんてうらやましい!
Parle avec elleは私も大好きな映画です、ダンス、登場人物達の描かれかた、全体の雰囲気・・・ビデオでしか見ていないのですが、初めて見た時は衝撃でした。
アルモドヴァー監督の映画ではやっぱりこれが一番だなぁ。
そしてルイ・ガレル君の歩く姿!!!そうそうそうそう。(大きくうなずく。笑)歩く姿いいんですよね~。コートのすそをなびかせながら、とか。
キアラさんも、今までなんとなく地味で寂しげな印象だったのが、今作はそれがキャラクターに合っていて更にセクシーにも撮られていて、ちょっと素敵だなと初めて思いました。

後半もいい映画があるといいですね~。楽しみ。
Commented by mimijean at 2011-09-15 05:27
*Une Separationは、ずっと観たいなと思ってたけど、時間がなく、今週末に観る予定。Un amour de jeunesseも観たい!これは、友人もすごく良かったって。時間があれば、映画たくさんいきたい!DVDも観てないのが山積み(らぱんちゃんのも。。。)。
昨日は、友人にLars von Trierの「Melancholia」誘われてて。仕事が立て込んでたけど断れずでいったけど、最悪。映像はきれいといえばきれいけど。。。Lars von Trierの作品って、スペシャルだから。これ、みてて気分悪くなったの。途中で外に出たくなったくらい。なんでだろ。Kirsten Dunstのあまりの暗い顔も嫌だったし、Charlotteの顔も暗くて、どしっといやーな雰囲気がきた映画だった。映画観て、気分悪くなったのなんて初めて。家で仕事しとけりゃ良かった後悔。笑)
Commented by Cecile at 2011-09-15 12:18 x
沢山楽しまれましたね。素晴らしい。ブログって自分の記録にもなるし情報を共有できるし便利ですね。
Loudes、観てみたいです。カナダでも探してみましょう。
Commented by fuki at 2011-09-16 23:00 x
おお、懐かしい映画館!パリではいわゆる名画座がちゃんと存在していてうらやましい。新しい映画ばかり映画館で見られたってねぇ。映画館で懐かしい作品、みたいわぁ。
Commented by 40ansparis at 2011-09-17 16:36
sahoboさん、何と言ってもパリの場合は、日本で以前はあった名画座という存在がたくさんあること、それが違いますね。ここではこれでも絞ったのですけれど、実際にはこの3倍は観ていて、しかも半分以上は実は最新の映画じゃないんです。60年代、70年代のとか、何度も観ているものもまた観たり、、、、。その昔の映画は本当に順番も決められないですしね。。。最新作も観たらそのつど、sahoboさんのように記録しておけばいいのですよね、、。最近、映画と本ブログにしてしまおうかな、と考えているくらいです(笑)。。。ルイ・ガレルくんのこと、また書きますね!では引き続きお互いに、Bon film!!
Commented by 40ansparis at 2011-09-17 16:43
mimiちゃん、Melancholiaは、映画館で予告を観ただけで、私はもう観たくなかったから観なかったのよ、、、やっぱりその予感は当たっていたのね、、。きっと私も合わない映画だと思う。。。
Une Separationは、現代社会の問題は、文化や宗教に関係なく同じなんだなあと思わせる、問題作で、すごく残酷な面もしっかり描いているからこそ、、、綺麗に終わらないところが人生そのもの、というところがきっと金熊賞に輝いたところなんだと思うよ。Un amour de jeunesseは、結局私は4回も観ちゃった!物凄く主人公の女の子の気持ちに感情移入してしまったから。。。ロメールの映画みたいだから、機会があったら観て欲しいな。
Commented by 40ansparis at 2011-09-17 16:46
Cecileさん、そうその題名はルルド、なんですよ。ルルドの水の不思議なパワー、、、信じる人も信じない人にも観て欲しい映画です。逆に、信じる、とか神様の存在を信じる、というのは、結局どういうことなんだろう?と考えさせられます。気持ちの持ち方、、という言い方も出来ますし、、病は気から、という言葉も日本にはありますしね。これだけ静かな感動でじわじわとくる映画も、最近には珍しいかもしれません。
Commented by 40ansparis at 2011-09-17 16:49
fukiさん、こんにちわ。私も同感です!学生時代も、私は仙台に居たのですけれど、たくさん名画座があって、それで20代の頃からたくさん古い映画を観ていたので、今その存在がない日本、寂しいです。パリはそういう意味ではたくさんありますし、実際に私はここでまとめた3倍観ているのですが、半分以上は昔の映画なんですよ。最新作は選んじゃいますからね。。。昔の日本映画さえ映画館で観る機会があるパリ、凄いですよね。
Commented by whitelacenonyo at 2011-09-17 19:42
映画好きのラパンさん
私も映画と読書が大好き。似ていて嬉しいわ。

ラスト・タンゴ・イン・パリをみたとき衝撃的でした。
映画館、TV、そして最近は近所に貸しビデオが出来たので、せっせと借りてみています。
Parle avec elle、日本に入っているかしら。。。是非観たいです。
Commented by 40ansparis at 2011-09-18 03:41
whiteさん、書き添えるのを忘れてしまいましたが、このParle avec elleは、邦題が「トーク・トゥ・ハー」で、DVDも出ていますよ。是非ご覧になってみて下さい。衝撃的、でも繊細、人間のエゴと弱さと、両方を描いています。ラスト・タンゴ・イン・パリは、やっぱりあの二人じゃないと、マーロン・ブランドでないと、ダメだ、、、とつくづく観て再確認しました。
<< 9月朝のエッフェルさん 9月初めの朝焼け >>