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おくりびと : DEPARTURES

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フランス語の勉強も兼ねているので、パリで日本映画を選んで観ることは、めったにないのですが、今年のオスカーで海外映画最優秀賞を獲った「おくりびと」を観てきました。3日からパリでも公開されているのを知ったからです。

そして、この映画の撮影が、実は私の実家のある地域で行われたからなのです。
その前にも、藤沢周平原作の映画を、山田洋二監督が何本も撮影していて、映画村のようになっている
ところもあるくらいなのです。

映画のスタート、いきなり小さい頃から知っている、地元の地吹雪の映像から。
とたんに自分の田舎にタイムトリップ。
大好きな俳優さん、山崎努氏。味があって素敵でした!他の役者さんたちもいい配役でした。
久石譲氏の音楽も、日本映画を引き立てる最高の演出。思えば北野武さんの映画でもそうでした。
モックンの納棺師としての、所作、しぐさの美しさと演技。

そして優美な月山を背景に、モックンがチェロを弾く姿。
冬になると地元の地域にやってくる白鳥。小さい頃見に行ったりしたのも思い出したりして。

私も周りのフランス人も大泣きでした。
観客は、平日の午後だったのと、多分テーマが「死、葬儀」なせいかかなり年配のムッシュウ・マダムばかり
でした。
一番後ろの席で会場を見渡していた私の独断調査?では、約90%の白髪率(!!)でした。びっくり。
日本人は私だけでした。

故郷を思いつつ、そして、どう訳されているのかがとても気になるフランス語字幕を気にしつつも
いつしかどっぷり映画の中に引き込まれて、まるで日本の映画館で観ているかのような錯覚に。。。
でもフランス人に囲まれてパリで観る、故郷の映像。。。不思議でした。文化の違いを超えて、この映画が
評価されたなんて嬉しいことです。小さな慣習は理解されているのか分からないけれど、いい映画でした。

個人的に、気になったこと。。。。。


言葉で言わなくても、気持ちを伝えられる、、、そんな日本のスピリットをフランス人たちはどう思った
のでしょう?
これ、非常に気になります。
だって「きちんと自分の言葉で言わなければ、伝わらない」と自己主張することを小さい頃から叩き込まれる
この国の人たち。

だから日本は、神秘的なイメージを持たれるのかもしれませんね。
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by 40ansparis | 2009-06-05 22:43 | cinema | Comments(10)
Commented by ahiru-in-paris at 2009-06-06 07:33
lapin さん、個人的に今大興奮中です。だってー、私の母方の実家も同じ地域ですよー。祖母がいるので、よく遊びに行ってました。ひゃー、びっくりびっくり。
藤沢周平大好きです、海坂藩!!!
すみません、ひとりテンション高めです(笑)
おくりびと、私もポスター見かけたので観に行こうかと企んでたところでした。そうですかぁ、フランス人も大泣きですかぁ。不思議だなぁ。
Commented by akicosmosA at 2009-06-06 21:16
この映画実は観たいと思いつつ観ていないのです。
次女が冬パリから帰国の機内で観ていて薦められていたし
アカデミー賞の授賞式も観て感動しましたのに・・・。
lapinさんの記事で今からレンタルショップで借りてきます(笑)
lapin さんの故郷が舞台だったのですね。
それは郷愁を覚えられたでしょうね。
文化の違い。。。本当にフランス人にどう伝わったのか気になりますが
フランス人の方もおお泣きということでしたら十分伝わったのではないかと思いますが・・・・。
モックン素敵な俳優さんです。真摯で美しいです。
Commented by hanaji-xxx at 2009-06-07 03:41
あたしは日本にいながらも、この映画を見ていません・・・。。
あんなに話題になったし、あんなに世界に評価されたのに。
あたしの中で、映画館に邦画を見に行くという習慣がないんです。
邦画は家で見るべし。という勝手な思い込みがあって・・・(-_-;)
でも、この記事を読んで、行っとけばよかったと思ってしまいましたww悔しいですw
DVDが出たら必ず見ます!
背景のすばらしさも、しっかりと目に焼き付けたいと思います^^
Commented by 40ansparis at 2009-06-07 05:51
ahiruさん!私の方こそびっくりです。お母様も庄内の方なのですね!
藤沢周平の映画の「武士の一分」は、今だに見ていないのです。あれ、見たいんですけれどね。
観客は年配の方が多かったので、静かにみんなポロポロと泣いては涙をぬぐっていました。
庄内のというか、日本の原風景の綺麗さを感じる映像がたくさん出てきて
嬉しかったです。そして大学時代からは実家を出た私ですけれど、やっぱり田舎があってよかった、とつくづく思った私でした。
Commented by 40ansparis at 2009-06-07 05:56
こすもすさん、日本は昨年公開されているんですものね。私も日本でまだ仕事をしていたら、多分逆に観ていなかったと思います。撮影の話も当初から知っていたのですけれど。
オスカーの賞を獲ったからこそ、パリに居ながらにして、観ることが出来ました。世界に評価されるにふさわしい、日本の慣習と繊細さが現れている映画だと思います。
Commented by 40ansparis at 2009-06-07 05:59
hanaji-xxxさん、私もパリで、あえて日本映画を観るっていうのがほとんどないのですよ。
オスカーの賞を獲って注目されたからこそ、パリでも上映が決まったのだと思いますし、そのお陰で私も観ることが出来ました。
公開直前、新聞や雑誌でも、ことごとく取り上げられていて、評価は高かったです。公開後、どうなるかな?と注目しているところです。
観る年齢によっても、感じ方は違うかもしれませんね。機会がありましたら是非ご覧になってみて下さいね。
Commented by ryu at 2009-06-07 12:01 x
良い映画ですよね。この映画の脚本家の大先生は日本のアカデミー賞も本番もご存知の某社のスーツで行きたかったようなのですが、残念ながらスケジュールが合いませんでした(笑)。
Commented by sucre at 2009-06-07 23:53 x
ラパンさん、はじめまして。
そしてビックリ!私の出身もそうなんですよ!
たまたま先週、田舎の祖母が亡くなって葬儀のために帰ったのですが、葬祭場・火葬場がモックンがチェロを弾いていた川原のすぐそばだったので、待ち時間にその場所をしっかり見てきました。
実際は月山ではなく鳥海山なのですが、現在はモックンが座っていた位置に椅子だけが置いてあって、座って写真を撮ったりできるようになっています。
また、その前のGWに帰省した際には地元でのロケ地である「旧割烹小幡」(NKエージェント)を見てきました。
こちらも現在は中を見学できるようになっています。
この前まではSMAPの香取さんが「座頭市」の撮影を行ってたり、ジャニーズJr.の森本君が出演した映画も庄内地方でロケした冬のシーンが見どころだったりするようで、これからも庄内から目が離せませんね!
思わぬ偶然にビックリしてしまい、長々とコメント書いてしまいました。
Commented by 40ansparis at 2009-06-08 05:30
ryuさん、そんな繋がりがあったんですね!スケジュールが合わなかったんですか、、、どちらにも残念だったでしょうね。着せたい方も着たい方も!
Commented by 40ansparis at 2009-06-08 05:35
sucreさん、はじめまして!私もまたまたびっくりです。庄内出身の方からコメントを頂くなんて!
そして、そうなんです。鳥海山じゃない?と自分で問いかけていたのです。多分、とっくに読んでいる両親たちに、まったく地元のことを何にも
わかっていないんだから~!と呆れられてるかな、、、と思っていたところでした。はっきりしてすっきりしました(笑)。椅子がそのまま置いてあるなんて、いいですね!行ったら間違いなく、写真撮っちゃいそうです。
最近の映画ロケの様子は存じないのですけれど、日本のいい時間が流れているところですよね。自分が働いていた東京とは確実に違う時間が
流れているのを、いつも感じます。
コメント、ありがとうございました。嬉しいです。またよろしければ、お気軽にコメントして下さいね。
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