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marche du livre

近所の公園に隣接して、週末だけ本のマルシェもあることを知り、週末休みの時に数回既に足を運んだの
ですが、ありすぎて、そして寒すぎる凍る時期だったので、ゆっくりと本を選ぶ気分にさすがになれません
でした。

今日、久しぶりに公園のお散歩ついでに寄ってみました。
新書から、かなり古い本から、アンティークのポスターやポストカード、資料、漫画のアンティークもの
(タンタンなど)すごい量があるのです。
新書だけじゃないので、ある意味、本屋さん好きな私にとっては、本屋さんよりも興味深いものがあります。
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この辺は、綺麗な古本で、しかも値段もかなりのものです。

日本でも古い漫画の本なんかは、興味のない人にはどうでもいいものだけれど、これがかなりのお値段
だったりします。
それと一緒で、かなーり古いタンタンの漫画などは、グランクラシックのもの(バルザックやユゴーなんかの)
よりも場合によっては高かったりして驚いてしまいます。

アンティークのカードも見ていると、きりがなくて、さらに全部素敵なので迷ってしまいます。
が、結局購入せず。
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そして最終的に私がその場を離れられなくなったコーナーは、19世紀のネルソンという出版社の
シリーズの所。120年前くらいに出版されたものばかりです。
ものや作家によっては、こちらも40ユーロとかしますけれど、かなりすれて汚れたものなどは
5から10ユーロの値段が付いていて、現代のポッシュと変わりません。なのにとても装丁が素敵です。
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大御所のものからアメリカの作家のものまでありました。
もちろんかなり汚れてはいるけれど、ポッシュくらいの大きさで、ハードカバーなので手に持って読みやすく
なっています。
これが読みたい!という候補があるはずもなくて、それでもその場を離れられずに探していると、マルシェの
主のムッシュウがいろいろとアドヴァイスをしてくれました。このシリーズは、この時代、まだ現代のポッシュという形が出来る前のスタイルなのだそうです。

かなり大御所のものがセレクトされてアドヴァイスされましたが、最終的に私が選んだのは実は別の2冊に
なりました。
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ムッシュウと話していると、別のお客様のムッシュウたちが会話に混ざってきて(フランス人はすぐこうなり
ますよね、、、、、、苦笑)、自分はスタンダールがオススメだ、とかバルザックは暗くなる、だの好き勝手な
意見を言っています。スタンダールをオススメのムッシュウ曰く、
「スタンダールの恋愛話は、不可能な話ばっかりだから!ホント、不可能だからねっ。あり得ないよ!」
と熱く語って、アムールの恋愛論になって止まらなくなってしまいました。
フランス人のムッシュウ達は、かなりの年配になっても、まだまだ恋愛体質、現役です。
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お天気だったけれど、さすがに野外の本屋さん?はまだ風が冷たいパリでは、身体の心まで冷えて
最後は手が冷たくてページが上手にめくれないほどでした。
この本のマルシェ、病み付きになりそうです。
by 40ansparis | 2009-03-21 18:07 | 本 livre | Comments(8)
Commented by KLEE at 2009-03-22 10:14 x
素敵ですね!!!
今までに小さな本、数冊ですが製本をしたことがあり、実は今、本格的に装丁を始めたい気持ちが強くなっているところです。先日のパリでも、製本の道具屋さんに立ち寄り、何点か材料などを購入して帰ってきました。奥の深い世界ですので、のめりこみやすい性格の私は始めるのに勇気が必要で。。。NELSON社の本、とっても素敵ですね。次回パリに伺うときは、是非このマルシェも訪ねてみたいと思います。
Commented by 40ansparis at 2009-03-22 22:35
KLEEさん、装丁を本格的に始めたいなんて、素敵なことですね。パリには本やノートを今も手作りしているアトリエがいくつも残っていますものね。このシリーズ以外にも、古い大きな本もたくさんあるので、装丁のご参考になるのではないかと思います。食べ物のマルシェもいいけれど、実は食べ物の方よりも私はこの本のマルシェの方が気に入ってしまいました。パリの中心街からは離れていますけれど是非、次回覗いてみてはいかがでしょう?
Commented by violette at 2009-10-03 18:42 x
アールヌーボーの美しい本の写真、ありがとうございます。私の知人の仏女性が、19世紀からのやり方で、このような革本の装丁を二代続けてなさっていらしゃいます。日本人女性のお弟子さんがいらっしゃると伺いましたよ。
本のマルシェ、私も何度か行きましたが、このタイプの本は、気がつきませんでした。本自体にみとれてしまって、仏語で読むには至らなくて。本のマルシェでは、ご夫婦でいらしていて奥様が日本人のブースもありました。
らぱんさんのいらっしゃるお店、わかりましたので、伺わせていただきますね。
Commented by 40ansparis at 2009-10-04 04:45
violetteさんのお知り合いで、そんな方がいらっしゃるなんて、、、。その上、日本人のお弟子さんがいらっしゃるのですか?カルトナージュのような技法なのかしら?
本のマルシェでは、私は日本人の方のブースには出会ったことがないです。古い本って目が離せなくなってしまって、眺めるだけでもずっと居てしまったりしますよね。
お店で、もしかしたらお会い出来るかも?ですね。お待ちしています。
Commented by violette at 2009-10-04 05:59 x
革の製本のために鉄製のプレス機械2種と、模様をつける金具がありました。オーダーメードで、布でされる製本はやや簡単そう。
以前いただいたお名刺から、日本人奥様の古本屋さんは、以下です。
Librairie DHOUAILLY et Cie
7, rue de Prague, 75012
contact@dhouaillyetcie.com
Commented by 40ansparis at 2009-10-04 22:46
violetteさん、本屋さんがあるのですね、もしかしたら、私は詳しくないのですが、本のマルシェって他にもあるのですね?
私が行っているのは、ジョージ・ブラッサンス公園のところで週末に行われているマルシェなんですよ。気分で歩いているので、それとも私が気が付いていないだけかもしれません。気ままなものですから。
Commented by violette at 2009-10-05 00:33 x
ラパンさん、はいジョージ・ブラッサンスです。右と左と入り口が二ヶ所にありますね。ご紹介した方は、左から入ったブースにいらっしゃいました。染物をなさっていたとか。普段はこのお店でやっています、と名刺をいただきました。
私は古い陶器やゴブラン織りの写真が沢山載っている雑誌などを買っておみやげにしたりしていました。古いトランプの柄ばかり集めた正方形の本、額に入れてちょっと飾ってみたいようなイラストの本とか。最近モノが増えてしまったので、自重して行っていないのです。
Commented by 40ansparis at 2009-10-06 05:23
violetteさん、同じマルシェですよね。やはり、私の気まぐれなお散歩なので、見ているようで見ていないところが多いようです。
いろいろ教えて下さってありがとうございました。
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